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第二章 炎の山
27. タマモ表
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タマモは父親を知らなかった。
物心ついた時から母親と二人で生きてきた。父親の声を聞いたことがないどころか、顔すら見たことがない。
タマモの母はとても端麗な狐人種の女性であった。美しい金色の髪に滑らかな尻尾は見る者を思わず魅了する。それを受け継いだタマモも綺麗な金色の髪をしており、他の身体的特徴も母と同じであったが、なぜか眼の色が違った。母は黒い瞳をしているのに、タマモの瞳は髪の色と同じ金色だった。一度疑問に思ってタマモは母に尋ねてみたが、微笑みながら「タマモは特別なのよ」と言われただけだった。
母はいつも笑っていた。少しおっとりしているが、とても優しい母がタマモは大好きだった。そのため父親がいないことを寂しいと思ったことは一度もない。
基本的にタマモのする事を咎めない母であったが、タマモに禁止していることが二つだけあった。それは森から出ることと、他の狐人種と関わる事であった。
「なぜ森から出てはいけないのじゃ?」
首をかしげながらタマモが純粋無垢な瞳を母に向ける。
「森の外にはね、私達のことを嫌う人族が住んでいるのよ。だから、森の外へ出て、その人達に出会ってしまったら危ないの。もし、見かけたとしても話しかけたりしてはダメ」
「人族はなんでうちらのことを嫌うのじゃ?」
タマモの質問に母は少し困った表情を浮かべる。
「あの人達はね、私達の事を知らないの。知らない、というのは怖いことなのよ。タマモも夜にトイレに行くのは怖いでしょう?」
「夜のトイレは怖いのじゃ!! あんな恐ろしい場所、一人で行く場所じゃないのじゃ!!」
想像だけで震えている我が子を見て、母はくすりと笑った。
「何が起こるかわからない。わからない、知らないというのは本当に恐ろしい事なの。恐ろしいものは嫌いになってしまう。だから、私達は嫌われてしまっているのね」
「そうなのか……」
タマモには少し難しい話だったのか、母の話を聞いてうーん、と唸りながら必死に頭を働かせていた。そんなタマモに母は優しい眼差しを向ける。
「タマモは人族というだけで嫌いにはならないでね」
「ん? どういう意味なのじゃ?」
「種族なんていうのは単なる特徴でしかないの。その人の本質を表すものじゃない。魔族だからとか人族だからというだけで嫌いになってはいけないわ。タマモはちゃんと相手の内面を見てあげて?」
「……母上の言うことは難しいのじゃ」
悩む娘の頭を母が笑みを浮かべながら優しくなでた。
「うーん……なら、タマモに優しくしてくれる人には、タマモも優しくしてあげてね」
「それなら簡単なのじゃ!! うちは優しくするのじゃ!!」
元気よく言うタマモに母は微笑みを浮かべる。
「でも、それならなぜ他の狐人種と関わっちゃいけないのじゃ? 同じ種族なら問題なかろう?」
タマモ達は狐人種が集まる小さな村に住んでいた。だが、なぜかタマモ達の家はだけが村の外れにあり、他の狐人種からあからさまに避けられていた。
タマモの頭をなでていた母の手がぴたりと止まる。不思議に思って母の顔をうかがうと、そこには悲しげな表情が浮かんでいた。
「……同じ種族でも、わかりあえないことがあるのよ」
そう言うとタマモの母はギュッと娘を抱きしめた。その体は少しだけ震えている。タマモはなんで母がこんなにも悲しんでいるのかわからなかったが、とにかく元気づけようと努めて明るい声を出した。
「大丈夫じゃ!! 母上の言いつけを守って他の狐人種とは話さない!! だから、元気を出してほしいのじゃ!!」
少しだけ驚いた表情を見せた母は、目にたまった涙をぬぐいながらタマモに笑いかける。
「……本当にタマモは私の自慢の娘よ」
「のじゃ!! 母上もうちの自慢の母上なのじゃ!!」
タマモは母に抱きつき、その胸に顔をうずめた。甘い香りがタマモを包む。タマモはこの母の匂いが大好きだった。
*
タマモはしっかり言いつけを守り、森の外には行かなかった。川へ魚を捕りに行ったり、家の近くで小動物を狩ったりして過ごしていた。
狩りの仕方は母に教わった。狐人種は炎魔法との親和性が高い種族だ。狩りにも炎を用いるが、そのせいで森を燃やすなどという愚は犯さない。タマモもその例にもれず、いや、むしろ普通の狐人種よりも巧みに炎を操る事が出来た。そのため、狩りはタマモの仕事に、母は木の実や果実などの採取を行うようになった。
今日もタマモは夕食を求めて近場を散策する。今夜の獲物は野ネズミだ。獲物に気づかれないように近づき、炎の矢でスムーズに狩りを行う。
三匹ほどネズミを捕まえたので家に帰ろうとしたタマモだったが、ふと何かの気配を感じて木の陰に身を隠した。こっそり様子をうかがうと、ジャイアントボアがホワイトウルフを追いつめているところであった。思わぬ拾い物だ。これで夕飯が豪華になる。タマモは体に魔力を巡らしながらジャイアントボアに狙いを定めた。
「”炎の矢”」
かざした手から放たれた矢は一直線に飛んでいき、ジャイアントボアの眉間を射抜く。倒れた獲物に近づくと、ホワイトウルフ新たに表れた敵であるタマモに怯えながらも威嚇をしてきた。少し迷ったタマモがそっと手を伸ばすが、恐怖に苛まれているホワイトウルフはその手にがぶりと噛みつく。痛みに顔を歪めたタマモだったが、無理やり笑顔を作った。
「……大丈夫じゃ。うちはお主を襲ったりはせぬ」
優しく声をかけるタマモを見てホワイトウルフは警戒しながらも、恐る恐るタマモの手から離れる。多少の血が出ているものの全く気にすることなく、タマモは割れ物を扱うかのように優しくその頭を撫でた。最初は体を固くしていたホワイトウルフであったが、次第に警戒を解いていき、耳の裏をなでられた時は気持ちよさそうに地面に背中をこすりつけていた。
「ふふっ……可愛いのう」
その愛くるしい仕草に、思わず表情が蕩ける。とはいえ、そろそろ帰らなければ母が心配してしまう。急いでジャイアントボアの解体を終わらせたタマモは、肉の切れ端をホワイトウルフにやった。
「これをあげるのじゃ!! 友情の証じゃ!! また一緒に遊ぼう!!」
ホワイトウルフはタマモの言葉を理解したのか、尻尾を振りながら頭をすりつけると、タマモからもらった肉をくわえて森の奥へと走っていく。
「また今度なのじゃー!!」
タマモは走り去るホワイトウルフに向けてぶんぶんと手を振った。これが、狐人種の集落に行けない、森から出ることもできないタマモにできた、初めての友達だった。
その日からタマモの日課に、ホワイトウルフに会う事が追加された。あの初めて出会った場所が自然と待ち合わせ場所になっており、一緒に森を散策したり、川で水遊びをしたりした。
いつの間にか他のホワイトウルフとも仲良くなっていた。言葉は通じなくても心は通じ合っている。一気にたくさんの友を得たタマモは毎日が楽しかった。
だが、そんな幸せな日常はそう長くは続かなかった。
いつものようにホワイトウルフに会いに来たタマモだったが、なぜかそこには誰もいなかった。こんな事は今まで一度もない。ここは彼らの縄張りだ。何者かが侵入すれば、一分と経たないうちに群れの誰かが飛んでくるはずだ。にも拘らず、待っても待ってもホワイトウルフが一匹も姿を現さない。
不審に思ったタマモは彼らの寝床へ向かう事にした。どうにも嫌な感じだ。生まれながらに第六感という特殊な力を有していた彼女のそういう勘はよく当たる。そして、今回もその例に漏れることはなかった。
彼らの寝床にたどり着いたタマモが見たものは、人間に蹂躙されているホワイトウルフの姿であった。その瞬間、タマモの全身が総毛立つ。人間には関わるな、という母の言いつけも頭から吹き飛ぶほどに激高したタマモが勢いよく両者の間に割って入った。
「お主ら!! うちの友達に何をしているのじゃ!?」
「あぁ? ……なんで狐人種のガキが飛び出してきたんだ?」
突然現れたタマモに戸惑いながら、男が仲間に問いかける。訝し気にタマモを見ていた男達の一人が何かに気づいたように怯えた声を上げた。
「こ、こいつ、金眼だ!!」
「っ!? な、なんだと!? ならこいつは魔族の回し者か!!」
男の言葉を受けて、先頭に立っていた男が慌ててタマモに剣を向ける。
「う、うちは魔族ではない!!」
唐突に魔族扱いされたタマモは狼狽えながら答えた。だが、男達の表情は険しいままだ。
「嘘をつけ!! 金眼は魔族と他種族の混血児、いわば呪われた子だ! この魔族の手先め!!」
身に覚えのない中傷を受け、頭の中が真っ白になる。魔族と他種族の混血児? 呪われた子? わけが分からなかった。
だが、目の前にいる人間達が明らかに敵意を持った目で自分を見てくる。タマモは怖くなって逃げ出した。あの場にいるのが怖くて、自分に向けられる憎しみが怖くて、何もわからないのが怖くて、とにかく一心不乱で逃げた。
振り返る事も出来ず、ただただ無事に家へ帰ることだけを望んで、タマモは森を駆けていった。
物心ついた時から母親と二人で生きてきた。父親の声を聞いたことがないどころか、顔すら見たことがない。
タマモの母はとても端麗な狐人種の女性であった。美しい金色の髪に滑らかな尻尾は見る者を思わず魅了する。それを受け継いだタマモも綺麗な金色の髪をしており、他の身体的特徴も母と同じであったが、なぜか眼の色が違った。母は黒い瞳をしているのに、タマモの瞳は髪の色と同じ金色だった。一度疑問に思ってタマモは母に尋ねてみたが、微笑みながら「タマモは特別なのよ」と言われただけだった。
母はいつも笑っていた。少しおっとりしているが、とても優しい母がタマモは大好きだった。そのため父親がいないことを寂しいと思ったことは一度もない。
基本的にタマモのする事を咎めない母であったが、タマモに禁止していることが二つだけあった。それは森から出ることと、他の狐人種と関わる事であった。
「なぜ森から出てはいけないのじゃ?」
首をかしげながらタマモが純粋無垢な瞳を母に向ける。
「森の外にはね、私達のことを嫌う人族が住んでいるのよ。だから、森の外へ出て、その人達に出会ってしまったら危ないの。もし、見かけたとしても話しかけたりしてはダメ」
「人族はなんでうちらのことを嫌うのじゃ?」
タマモの質問に母は少し困った表情を浮かべる。
「あの人達はね、私達の事を知らないの。知らない、というのは怖いことなのよ。タマモも夜にトイレに行くのは怖いでしょう?」
「夜のトイレは怖いのじゃ!! あんな恐ろしい場所、一人で行く場所じゃないのじゃ!!」
想像だけで震えている我が子を見て、母はくすりと笑った。
「何が起こるかわからない。わからない、知らないというのは本当に恐ろしい事なの。恐ろしいものは嫌いになってしまう。だから、私達は嫌われてしまっているのね」
「そうなのか……」
タマモには少し難しい話だったのか、母の話を聞いてうーん、と唸りながら必死に頭を働かせていた。そんなタマモに母は優しい眼差しを向ける。
「タマモは人族というだけで嫌いにはならないでね」
「ん? どういう意味なのじゃ?」
「種族なんていうのは単なる特徴でしかないの。その人の本質を表すものじゃない。魔族だからとか人族だからというだけで嫌いになってはいけないわ。タマモはちゃんと相手の内面を見てあげて?」
「……母上の言うことは難しいのじゃ」
悩む娘の頭を母が笑みを浮かべながら優しくなでた。
「うーん……なら、タマモに優しくしてくれる人には、タマモも優しくしてあげてね」
「それなら簡単なのじゃ!! うちは優しくするのじゃ!!」
元気よく言うタマモに母は微笑みを浮かべる。
「でも、それならなぜ他の狐人種と関わっちゃいけないのじゃ? 同じ種族なら問題なかろう?」
タマモ達は狐人種が集まる小さな村に住んでいた。だが、なぜかタマモ達の家はだけが村の外れにあり、他の狐人種からあからさまに避けられていた。
タマモの頭をなでていた母の手がぴたりと止まる。不思議に思って母の顔をうかがうと、そこには悲しげな表情が浮かんでいた。
「……同じ種族でも、わかりあえないことがあるのよ」
そう言うとタマモの母はギュッと娘を抱きしめた。その体は少しだけ震えている。タマモはなんで母がこんなにも悲しんでいるのかわからなかったが、とにかく元気づけようと努めて明るい声を出した。
「大丈夫じゃ!! 母上の言いつけを守って他の狐人種とは話さない!! だから、元気を出してほしいのじゃ!!」
少しだけ驚いた表情を見せた母は、目にたまった涙をぬぐいながらタマモに笑いかける。
「……本当にタマモは私の自慢の娘よ」
「のじゃ!! 母上もうちの自慢の母上なのじゃ!!」
タマモは母に抱きつき、その胸に顔をうずめた。甘い香りがタマモを包む。タマモはこの母の匂いが大好きだった。
*
タマモはしっかり言いつけを守り、森の外には行かなかった。川へ魚を捕りに行ったり、家の近くで小動物を狩ったりして過ごしていた。
狩りの仕方は母に教わった。狐人種は炎魔法との親和性が高い種族だ。狩りにも炎を用いるが、そのせいで森を燃やすなどという愚は犯さない。タマモもその例にもれず、いや、むしろ普通の狐人種よりも巧みに炎を操る事が出来た。そのため、狩りはタマモの仕事に、母は木の実や果実などの採取を行うようになった。
今日もタマモは夕食を求めて近場を散策する。今夜の獲物は野ネズミだ。獲物に気づかれないように近づき、炎の矢でスムーズに狩りを行う。
三匹ほどネズミを捕まえたので家に帰ろうとしたタマモだったが、ふと何かの気配を感じて木の陰に身を隠した。こっそり様子をうかがうと、ジャイアントボアがホワイトウルフを追いつめているところであった。思わぬ拾い物だ。これで夕飯が豪華になる。タマモは体に魔力を巡らしながらジャイアントボアに狙いを定めた。
「”炎の矢”」
かざした手から放たれた矢は一直線に飛んでいき、ジャイアントボアの眉間を射抜く。倒れた獲物に近づくと、ホワイトウルフ新たに表れた敵であるタマモに怯えながらも威嚇をしてきた。少し迷ったタマモがそっと手を伸ばすが、恐怖に苛まれているホワイトウルフはその手にがぶりと噛みつく。痛みに顔を歪めたタマモだったが、無理やり笑顔を作った。
「……大丈夫じゃ。うちはお主を襲ったりはせぬ」
優しく声をかけるタマモを見てホワイトウルフは警戒しながらも、恐る恐るタマモの手から離れる。多少の血が出ているものの全く気にすることなく、タマモは割れ物を扱うかのように優しくその頭を撫でた。最初は体を固くしていたホワイトウルフであったが、次第に警戒を解いていき、耳の裏をなでられた時は気持ちよさそうに地面に背中をこすりつけていた。
「ふふっ……可愛いのう」
その愛くるしい仕草に、思わず表情が蕩ける。とはいえ、そろそろ帰らなければ母が心配してしまう。急いでジャイアントボアの解体を終わらせたタマモは、肉の切れ端をホワイトウルフにやった。
「これをあげるのじゃ!! 友情の証じゃ!! また一緒に遊ぼう!!」
ホワイトウルフはタマモの言葉を理解したのか、尻尾を振りながら頭をすりつけると、タマモからもらった肉をくわえて森の奥へと走っていく。
「また今度なのじゃー!!」
タマモは走り去るホワイトウルフに向けてぶんぶんと手を振った。これが、狐人種の集落に行けない、森から出ることもできないタマモにできた、初めての友達だった。
その日からタマモの日課に、ホワイトウルフに会う事が追加された。あの初めて出会った場所が自然と待ち合わせ場所になっており、一緒に森を散策したり、川で水遊びをしたりした。
いつの間にか他のホワイトウルフとも仲良くなっていた。言葉は通じなくても心は通じ合っている。一気にたくさんの友を得たタマモは毎日が楽しかった。
だが、そんな幸せな日常はそう長くは続かなかった。
いつものようにホワイトウルフに会いに来たタマモだったが、なぜかそこには誰もいなかった。こんな事は今まで一度もない。ここは彼らの縄張りだ。何者かが侵入すれば、一分と経たないうちに群れの誰かが飛んでくるはずだ。にも拘らず、待っても待ってもホワイトウルフが一匹も姿を現さない。
不審に思ったタマモは彼らの寝床へ向かう事にした。どうにも嫌な感じだ。生まれながらに第六感という特殊な力を有していた彼女のそういう勘はよく当たる。そして、今回もその例に漏れることはなかった。
彼らの寝床にたどり着いたタマモが見たものは、人間に蹂躙されているホワイトウルフの姿であった。その瞬間、タマモの全身が総毛立つ。人間には関わるな、という母の言いつけも頭から吹き飛ぶほどに激高したタマモが勢いよく両者の間に割って入った。
「お主ら!! うちの友達に何をしているのじゃ!?」
「あぁ? ……なんで狐人種のガキが飛び出してきたんだ?」
突然現れたタマモに戸惑いながら、男が仲間に問いかける。訝し気にタマモを見ていた男達の一人が何かに気づいたように怯えた声を上げた。
「こ、こいつ、金眼だ!!」
「っ!? な、なんだと!? ならこいつは魔族の回し者か!!」
男の言葉を受けて、先頭に立っていた男が慌ててタマモに剣を向ける。
「う、うちは魔族ではない!!」
唐突に魔族扱いされたタマモは狼狽えながら答えた。だが、男達の表情は険しいままだ。
「嘘をつけ!! 金眼は魔族と他種族の混血児、いわば呪われた子だ! この魔族の手先め!!」
身に覚えのない中傷を受け、頭の中が真っ白になる。魔族と他種族の混血児? 呪われた子? わけが分からなかった。
だが、目の前にいる人間達が明らかに敵意を持った目で自分を見てくる。タマモは怖くなって逃げ出した。あの場にいるのが怖くて、自分に向けられる憎しみが怖くて、何もわからないのが怖くて、とにかく一心不乱で逃げた。
振り返る事も出来ず、ただただ無事に家へ帰ることだけを望んで、タマモは森を駆けていった。
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