4 / 5
妻が予約してくれたけど
しおりを挟む
妻が予約してくれた旅館に行って
みると、玄関の扉を開けるとすぐに仲居さんが出て来た。
「ようこそおいで下さいました。◯◯様?」
「はい。妻と二人ですが」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
中に入ると靴を脱ぐ場所があり、その先には畳の部屋があった。
部屋の真ん中にはテーブルが置かれており、その上にはお茶菓子が置かれていた。
仲居さんはお茶を入れながら言う。
「本日ご案内致しますのは私になります。何なりとお申し付けくださいませ」
「ありがとうございます」
僕は頭を下げた。
「それでは早速ですが、温泉の方に入られますでしょうか?それともまずは夕食をお取りになられますか?」
「えっと……じゃあ先に風呂に入りたいと思います」
「かしこまりました。ただいま準備して参りますので少々お待ち下さい」
仲居さんが出て行った後、僕はソファーに座ってテレビをつけた。
しばらくして仲居さんが戻って来た。
「お待たせしました。当宿自慢の大浴場となっております。男湯女湯分かれておりまして、大浴場の入り口にて服を脱いで頂き、そちらにあるロッカーの鍵を貰ってください。鍵がないと脱衣所に入ることが出来ませんので注意してくださいね。タオル等は置いてありますので、お好きなものを使ってください。それでは私はこれで失礼させていただきます」
「わかりました。色々とありがとうございます」
温泉は大変気持ち良く、疲れも取れていった。
そして夕食は豪勢な料理に小鉢にシロウオの踊り食いまで付いていて大満足。
食べ終えて部屋に戻ると布団が敷かれていた。
寝るには少し早い時間だが、明日もあることだし早めに就寝することにした。
翌朝。
朝食を食べてからチェックアウトをし、帰り支度を整えていると仲居さんがやって来た。
「おはようございます。昨夜はよく眠れましたでしょうか?」
「はい!とても良い部屋を用意して頂き、妻とも仲が良くなりましたよ。」「それは良かったです。ではまたのお越しをお待ちしております」
こうして僕は旅を終え、家に帰ってきたのだった。………………
家で妻とお茶を飲みながら話をしていた。すると妻は微笑みながら言う。
「皮膚がムズムズしてるし、お腹も調子が悪いの」
「……病院に行くかい?」
「そうするわ!」……妻の診察結果はやはり妊娠してはいなかった。
道中、旅館から電話があった。
「シロウオの踊り食いをされたお客様が複数病院で寄生虫による症状で治療を受けています。お客様も異常がないか診察を受けて頂き治療費はこちら持ちの保険で対応させていただきます。」という話しだった。
妻に事情を話した。
しかし、妻は僕の言葉を信じず僕の身体を全身確認して赤い跡を見つけた
と言ってきたのだ。
でもまさかそれが寄生虫が原因だとは……。
川魚の生食が有名で食べない人が多いがシロウオの踊り食いも危険な食文化だという事の注意が必要だ。
病 ~引用
顎口虫症を発症すると、皮膚のかゆみ程度でおさまることがある一方、皮膚のミミズ腫れや痛みを引き起こすことがあります。また、目や脳などにも寄生虫が入り込むことがあり、失明や麻痺まひ、最悪の場合は死にもつながることがあります。~
あれから数ヶ月が経った。妻の身体は軽く、自分のあの赤い跡は少し残る程度で軽くすんだ。今回もルーレットに当たらず命が救われた。
そして今日もまた、夫婦仲良くセックスをする。……
「あなた、赤ちゃん出来たみたい」
妻が嬉しそうな顔をしている。
「本当か!?」
「えぇ!あなたの子よ!」
僕は涙が出てきた。
みると、玄関の扉を開けるとすぐに仲居さんが出て来た。
「ようこそおいで下さいました。◯◯様?」
「はい。妻と二人ですが」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
中に入ると靴を脱ぐ場所があり、その先には畳の部屋があった。
部屋の真ん中にはテーブルが置かれており、その上にはお茶菓子が置かれていた。
仲居さんはお茶を入れながら言う。
「本日ご案内致しますのは私になります。何なりとお申し付けくださいませ」
「ありがとうございます」
僕は頭を下げた。
「それでは早速ですが、温泉の方に入られますでしょうか?それともまずは夕食をお取りになられますか?」
「えっと……じゃあ先に風呂に入りたいと思います」
「かしこまりました。ただいま準備して参りますので少々お待ち下さい」
仲居さんが出て行った後、僕はソファーに座ってテレビをつけた。
しばらくして仲居さんが戻って来た。
「お待たせしました。当宿自慢の大浴場となっております。男湯女湯分かれておりまして、大浴場の入り口にて服を脱いで頂き、そちらにあるロッカーの鍵を貰ってください。鍵がないと脱衣所に入ることが出来ませんので注意してくださいね。タオル等は置いてありますので、お好きなものを使ってください。それでは私はこれで失礼させていただきます」
「わかりました。色々とありがとうございます」
温泉は大変気持ち良く、疲れも取れていった。
そして夕食は豪勢な料理に小鉢にシロウオの踊り食いまで付いていて大満足。
食べ終えて部屋に戻ると布団が敷かれていた。
寝るには少し早い時間だが、明日もあることだし早めに就寝することにした。
翌朝。
朝食を食べてからチェックアウトをし、帰り支度を整えていると仲居さんがやって来た。
「おはようございます。昨夜はよく眠れましたでしょうか?」
「はい!とても良い部屋を用意して頂き、妻とも仲が良くなりましたよ。」「それは良かったです。ではまたのお越しをお待ちしております」
こうして僕は旅を終え、家に帰ってきたのだった。………………
家で妻とお茶を飲みながら話をしていた。すると妻は微笑みながら言う。
「皮膚がムズムズしてるし、お腹も調子が悪いの」
「……病院に行くかい?」
「そうするわ!」……妻の診察結果はやはり妊娠してはいなかった。
道中、旅館から電話があった。
「シロウオの踊り食いをされたお客様が複数病院で寄生虫による症状で治療を受けています。お客様も異常がないか診察を受けて頂き治療費はこちら持ちの保険で対応させていただきます。」という話しだった。
妻に事情を話した。
しかし、妻は僕の言葉を信じず僕の身体を全身確認して赤い跡を見つけた
と言ってきたのだ。
でもまさかそれが寄生虫が原因だとは……。
川魚の生食が有名で食べない人が多いがシロウオの踊り食いも危険な食文化だという事の注意が必要だ。
病 ~引用
顎口虫症を発症すると、皮膚のかゆみ程度でおさまることがある一方、皮膚のミミズ腫れや痛みを引き起こすことがあります。また、目や脳などにも寄生虫が入り込むことがあり、失明や麻痺まひ、最悪の場合は死にもつながることがあります。~
あれから数ヶ月が経った。妻の身体は軽く、自分のあの赤い跡は少し残る程度で軽くすんだ。今回もルーレットに当たらず命が救われた。
そして今日もまた、夫婦仲良くセックスをする。……
「あなた、赤ちゃん出来たみたい」
妻が嬉しそうな顔をしている。
「本当か!?」
「えぇ!あなたの子よ!」
僕は涙が出てきた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる