辞職

Q太郎次郎三郎

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辞職

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「分かった。健が仕事を続けられない訳が。」



僕の母は寛大だ。



これからは貯金と裏バイトで生きて行く。



仕事を辞めた日に、美人な女に声をかけられた。



「裏バイトしない?」



「闇バイトじゃないならします。」



そして、僕はある部屋の管理人なった。



管理室には、いくつかモニターが設置ついてされていて部屋の様子を監視するのが僕の仕事らしい。



「何してても良いから24時間監視してて。」



ブラックかよって思ったがモニターを見てると飽きない。



モニター越しに見てる人間達はまるで野犬だ。



暴れる。泣く。叫ぶ。怒る。



喜怒哀楽がせめぎ合っている。



そこに、一人のセーラー服を着た美少女がいた。



いつも微動だにもしない少女に僕は恋をした。



そして、少女を抱いた。



女は、たまにふらっと来る。



「変わりない?」



「はい。」



「そろそろ、ここから違う場所に移るわ。」



「移る?」



「そう、飽きたわ。ここの人間全員処分して新しい場所と人間をいれるから手伝いよろしく。」



「はい。」



女が帰ると僕は急いで少女を連れ出した。



取り敢えず、ビジネスホテルに少女をかくまった。



「どうして逃げるの?」



「あの女は頭が狂ってる。」



「わたしは。」



「僕が幸せにする。」



次の瞬間、僕は意識を失った。



僕は、目を覚ますと個室に監禁されていた。



「おはよ~健ちゃん計画どうり。」



女の声がスピーカーから聞こえて来た。



「あの子は?」



「あぁ、おめでたく妊娠したわよ。」



「会いたい!」



「一生会えないわよ。」



「何が目的なんだ?」



「そのうち分かる。」



それから、一ヶ月監禁された。



衰弱しきった僕の目の前に女が現れた。



「あなたは、O型RHマイナスなのよ。」



「だから?」



「貴重な血液なのよ。だから、輸血人間になってもらう。」



そう女は、言うと部屋から出て行った。



僕は、笑った。



永久就職出来た~。
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