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1章
EP.11本当にしたいこと
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俺がこの基地に滞在してから一週間が経った。正直に言って、ここでの生活もそれなりに息苦しい。
与えられたタブレットで暇つぶしをするか戦闘訓練をするかしかやることがなく、施設の地下で外出もできない、日の光も浴びられない生活は、物理的な意味で閉塞的だった。
俺はコンさんとミドの相部屋の隣の部屋をもらっている。部屋の造りは簡素だが、個室があるだけ有難い。
やることもなくただタブレットを眺めていると、ドアがノックされる音が響いた。
「入っていいぞ」誰とも確認するまでもなく入室を許す。入ってきたのはアイディンだった。
「邪魔するよ。いやね、大した話じゃないんだが……。」
アイディンは俺がくつろいでいるのと反対側のベッドに腰掛け、唐突に口を開いた。
「君たちってもうセックスしたの?」
「なっっっッッ!!?!?!?」
頭上に持ち上げていたタブレットを鼻の上に落としてしまう。じんわりとした痛みを感じながら、突然繊細な話題を持ち出したアイディンを睨みつけた。
「そんなに怖い顔しないでくれよ。合意は大事じゃないか。で、したの?」
「し て な い ! するわけないだろ!!!」
いや確かに寸前までは行ったが!生後7ヶ月と知った今は……情欲を覚えないと言えば嘘になるが、罪悪感の方が勝る程度には良識があるわ!
「あそうなんだ。へー。」
「何面白がってるんだよ!!!!!」自分が耳まで真っ赤になっているのが、見なくてもよくわかるほど取り乱してしまっている。
「いや面白がっているわけではない。本当に。ただ君のことを半分くらいは、ホムンクルスに手を出すショタコンだと思っていたので、意外だったんだ。」
「その誤解が解けて本当に良かったよ!」怒気を孕んだ声で返す。
「まぁ、良識的な人物なら、紺碧のような精神的に未熟な子は、手を出さない以外に正解がないとは思うよ。」
「ただまぁ私の意見を言えば、手を出しても私は何も言わないとだけ言っておこうか。」
「……どういう意味だ?あんたはあんたなりに、紺碧が大事なんじゃなかったのか?」アイディンを睨みつけた。
「まず大前提として、紺碧はきちんと性的同意が取れる精神年齢ではない。これは君もわかっていると思う。」
「そうだな。」そのことに致す寸前で気付けて本当に良かったと思っている。
「ただし、紺碧が性的同意が取れる精神年齢まで育つ保証は、どこにもないのだよ。ホムンクルスの精神はある程度は成長するが、成人と同等まで成長したというデータはない。全てのホムンクルスが、精神が成熟する前に戦死してしまっている。」
「……。」なんてひどい環境だと戦慄しつつ、話の続きを促す。
「君たちには情報提供のための猶予が与えられているが、紺碧の成熟にはとても足りないだろう。だから、成熟を待っている時間は、紺碧にはない。」
「だから、きちんとした合意が取れる年齢でなくとも、してもいいんじゃないかと私は思っている。戦場で兵士が煙草を吸っていいのと同じ理屈だ。」
「……俺はそんなことしたくない。」そんな刹那的な状況で、コンさんを搾取するような選択をしたくなかった。
「したくないというならしなければいい。けれど、時間は有限だし、終わりはいつやってくるかわからない。決断はなるべく早くした方がいいと思うよ。」
そう告げてアイディンは部屋を去っていった。残された俺は、どうしたらいいのかわからなくなって、布団を被って丸くなった。
すると、隣の部屋……コンさんとミドの会話が、うっすらと聞こえてきた。俺は少しだけ内容が気になって、耳を欹てることにした。
「紺碧お前さぁ、やっぱりニカフィムってほんとにいいやつなのか?」
お互いにぼうっと寛いでいたところ、藪から棒にミドが口を開く。
「なんですか。まだニカさんを信用できないんですか。」むっとした口調で僕は答えた。
「いや、お前のこと好きなのはさすがにホントだと思うぞ?お前のためにわざわざ堕天したんだから。」
「だったらなんで……」
「でもあいつは大人で、オレたちは世間知らずのホムンクルスなんだぜ。そういう経験の差がある奴を手篭めにするの、グルーミングっつって、悪いやつがやることだって、ネットで見た。」
「だから、やっぱりニカフィムがやってることは、グルーミングなんじゃないかって思うんだが……。」
「それの何が問題なんですか。」僕は無機質に答えた。本当に何を問題にしているのかがわからなかった。
「いや、だって、ダメだろ!あいつはたくさんのことを知ってて、オレたちは何にも知らないんだから、好き勝手されるかもしれないって思うの、フツーだろ!」
「好き勝手されることの何が問題なんですかって聞いてるんです。」
「……は?」
一から説明しないとわからないのか、同期だと言うのに。一つため息をついて説明を始める。
「まず、僕らはホムンクルスです。兵器です。人と接触することは想定されていません。」
「その中で奇跡的に得られた繋がりを大切にすることの、何が悪いんですか。相手がどんな風に思ってたって、僕のことをおもちゃにしたいだけだったとして、それで愛してもらえるならいいじゃないですか。」
「お互いにとって得なのに、その関係を続けることの何が問題なんですか?」
ミドは唖然としていた。唖然とすることの意味が全くわからなかった。首を傾げていると、突然ノックの音がした。
「俺だ、ニカフィムだ。ちょっとコンさんに話があるから、俺の部屋に来てくれないか。」
その声には焦りが含まれていた。わかりましたとベッドを立とうとすると、ミドがそれを止めた。
「いーや!ダメだね!話があるんならオレの前で話しな!オレの前で話せねぇならすんじゃねぇ!」
「……わかった、入るぞ。」とニカさんが入ってきて、僕の座っているベッドの上に、改まったように正座した。
「それでニカさん、話って何ですか?」
ミドが苛立たしげに見守る中、ニカさんは重々しげに口を開いた。
「俺はショタコンです!!!!!」
「……はい?」僕もミドも困惑を隠せなかった。
「俺は!生後7ヶ月に心底惚れ込んで堕天までしたショタコンです!もうそれでいい!危険人物でいい!」
「さっきからニカさんは何を言ってるんですか」
「……っ、だから、」
「だから自分を大切にしてくれ。好きにされてもいいなんて言わないでくれ。」
ニカさんの目には、涙がうっすらと浮かんでいた。ニカさんは続けた。
「確かに俺たちには時間がない。いつ消えるかもわからない平和の上に生きている。だから……愛を確かめ合う行為を、さっさと済ませるべきという理屈もわかる。」
「でも俺は、本当はそんなことしたくないよ。少しでもコンさんの望んでいないようにはしたくない。」
「コンさんが心からそうしたいって思う時以外は、俺はしたくない。だから……俺はいくらでも待つよ。コンさんが心からしたいって言うまで、百年でも千年でも待ってやる。」
「だからそんな風に、自分を投げ捨てないでくれ……。」
ニカさんはついに泣き出してしまった。何を言ってるのか半分くらいしかわからなかったけど、ティッシュの箱を差し出して、言葉を返す。
「ニカさんは、僕としたいことがあるけど、僕がしたいって言うまでは、するのを我慢してくれるってことですよね?」
「そうだ。」ニカさんは鼻をかみながら答えた。何がしたいのか、インターネットの知識で大まかには理解していた。ニカさんがしたいと言うのなら応えてあげたい気持ちはあった。だけど、それを僕自身がしたいかと聞かれると……
「わかりました。」ニカさんの手に手を重ねる。
「僕は今は、したくないです。」にっこり笑って答える。
「僕はこうやって、抱きしめあってるだけで、充分あったかいと思うので。」
「それに、ニカさんが僕のためにやりたいこと我慢してくれるのは、すっごく愛されてる!って感じがして、嬉しいんです。」
「だから今はしません。それでいいですか?」
「……っ!ああ、もちろん!」ニカさんも笑って、僕を抱きしめてくれた。
「……ケッ、心配して損したわ。イチャつくんならオレはどっかぶらついてくる。」
ミドが悪態をつく。今ならミドが何を心配していたのかわかる。
「お気遣いありがとうございます」僕は去っていくミドに向かって告げた。ミドは振り返らずに、片手を上げて返事するだけだった。
ニカさんの顔に胸を埋める。脱走する前が嘘のような暖かさだ。
アイさんは僕らをいじめるし、ミドには名前がなくて、アイさんの体罰から逃れることばかり考えていた。
それが、こんなに僕らのことを思いやってくれるようになった。まるで奇跡みたいだ。
そして、目の前には僕のことを一番に愛してくれる人がいる。
ニカさんの頬にキスをする。
「ニカさん、大好きです。」
幸せに包まれて、微睡むような心地をしばらく味わっていた。
与えられたタブレットで暇つぶしをするか戦闘訓練をするかしかやることがなく、施設の地下で外出もできない、日の光も浴びられない生活は、物理的な意味で閉塞的だった。
俺はコンさんとミドの相部屋の隣の部屋をもらっている。部屋の造りは簡素だが、個室があるだけ有難い。
やることもなくただタブレットを眺めていると、ドアがノックされる音が響いた。
「入っていいぞ」誰とも確認するまでもなく入室を許す。入ってきたのはアイディンだった。
「邪魔するよ。いやね、大した話じゃないんだが……。」
アイディンは俺がくつろいでいるのと反対側のベッドに腰掛け、唐突に口を開いた。
「君たちってもうセックスしたの?」
「なっっっッッ!!?!?!?」
頭上に持ち上げていたタブレットを鼻の上に落としてしまう。じんわりとした痛みを感じながら、突然繊細な話題を持ち出したアイディンを睨みつけた。
「そんなに怖い顔しないでくれよ。合意は大事じゃないか。で、したの?」
「し て な い ! するわけないだろ!!!」
いや確かに寸前までは行ったが!生後7ヶ月と知った今は……情欲を覚えないと言えば嘘になるが、罪悪感の方が勝る程度には良識があるわ!
「あそうなんだ。へー。」
「何面白がってるんだよ!!!!!」自分が耳まで真っ赤になっているのが、見なくてもよくわかるほど取り乱してしまっている。
「いや面白がっているわけではない。本当に。ただ君のことを半分くらいは、ホムンクルスに手を出すショタコンだと思っていたので、意外だったんだ。」
「その誤解が解けて本当に良かったよ!」怒気を孕んだ声で返す。
「まぁ、良識的な人物なら、紺碧のような精神的に未熟な子は、手を出さない以外に正解がないとは思うよ。」
「ただまぁ私の意見を言えば、手を出しても私は何も言わないとだけ言っておこうか。」
「……どういう意味だ?あんたはあんたなりに、紺碧が大事なんじゃなかったのか?」アイディンを睨みつけた。
「まず大前提として、紺碧はきちんと性的同意が取れる精神年齢ではない。これは君もわかっていると思う。」
「そうだな。」そのことに致す寸前で気付けて本当に良かったと思っている。
「ただし、紺碧が性的同意が取れる精神年齢まで育つ保証は、どこにもないのだよ。ホムンクルスの精神はある程度は成長するが、成人と同等まで成長したというデータはない。全てのホムンクルスが、精神が成熟する前に戦死してしまっている。」
「……。」なんてひどい環境だと戦慄しつつ、話の続きを促す。
「君たちには情報提供のための猶予が与えられているが、紺碧の成熟にはとても足りないだろう。だから、成熟を待っている時間は、紺碧にはない。」
「だから、きちんとした合意が取れる年齢でなくとも、してもいいんじゃないかと私は思っている。戦場で兵士が煙草を吸っていいのと同じ理屈だ。」
「……俺はそんなことしたくない。」そんな刹那的な状況で、コンさんを搾取するような選択をしたくなかった。
「したくないというならしなければいい。けれど、時間は有限だし、終わりはいつやってくるかわからない。決断はなるべく早くした方がいいと思うよ。」
そう告げてアイディンは部屋を去っていった。残された俺は、どうしたらいいのかわからなくなって、布団を被って丸くなった。
すると、隣の部屋……コンさんとミドの会話が、うっすらと聞こえてきた。俺は少しだけ内容が気になって、耳を欹てることにした。
「紺碧お前さぁ、やっぱりニカフィムってほんとにいいやつなのか?」
お互いにぼうっと寛いでいたところ、藪から棒にミドが口を開く。
「なんですか。まだニカさんを信用できないんですか。」むっとした口調で僕は答えた。
「いや、お前のこと好きなのはさすがにホントだと思うぞ?お前のためにわざわざ堕天したんだから。」
「だったらなんで……」
「でもあいつは大人で、オレたちは世間知らずのホムンクルスなんだぜ。そういう経験の差がある奴を手篭めにするの、グルーミングっつって、悪いやつがやることだって、ネットで見た。」
「だから、やっぱりニカフィムがやってることは、グルーミングなんじゃないかって思うんだが……。」
「それの何が問題なんですか。」僕は無機質に答えた。本当に何を問題にしているのかがわからなかった。
「いや、だって、ダメだろ!あいつはたくさんのことを知ってて、オレたちは何にも知らないんだから、好き勝手されるかもしれないって思うの、フツーだろ!」
「好き勝手されることの何が問題なんですかって聞いてるんです。」
「……は?」
一から説明しないとわからないのか、同期だと言うのに。一つため息をついて説明を始める。
「まず、僕らはホムンクルスです。兵器です。人と接触することは想定されていません。」
「その中で奇跡的に得られた繋がりを大切にすることの、何が悪いんですか。相手がどんな風に思ってたって、僕のことをおもちゃにしたいだけだったとして、それで愛してもらえるならいいじゃないですか。」
「お互いにとって得なのに、その関係を続けることの何が問題なんですか?」
ミドは唖然としていた。唖然とすることの意味が全くわからなかった。首を傾げていると、突然ノックの音がした。
「俺だ、ニカフィムだ。ちょっとコンさんに話があるから、俺の部屋に来てくれないか。」
その声には焦りが含まれていた。わかりましたとベッドを立とうとすると、ミドがそれを止めた。
「いーや!ダメだね!話があるんならオレの前で話しな!オレの前で話せねぇならすんじゃねぇ!」
「……わかった、入るぞ。」とニカさんが入ってきて、僕の座っているベッドの上に、改まったように正座した。
「それでニカさん、話って何ですか?」
ミドが苛立たしげに見守る中、ニカさんは重々しげに口を開いた。
「俺はショタコンです!!!!!」
「……はい?」僕もミドも困惑を隠せなかった。
「俺は!生後7ヶ月に心底惚れ込んで堕天までしたショタコンです!もうそれでいい!危険人物でいい!」
「さっきからニカさんは何を言ってるんですか」
「……っ、だから、」
「だから自分を大切にしてくれ。好きにされてもいいなんて言わないでくれ。」
ニカさんの目には、涙がうっすらと浮かんでいた。ニカさんは続けた。
「確かに俺たちには時間がない。いつ消えるかもわからない平和の上に生きている。だから……愛を確かめ合う行為を、さっさと済ませるべきという理屈もわかる。」
「でも俺は、本当はそんなことしたくないよ。少しでもコンさんの望んでいないようにはしたくない。」
「コンさんが心からそうしたいって思う時以外は、俺はしたくない。だから……俺はいくらでも待つよ。コンさんが心からしたいって言うまで、百年でも千年でも待ってやる。」
「だからそんな風に、自分を投げ捨てないでくれ……。」
ニカさんはついに泣き出してしまった。何を言ってるのか半分くらいしかわからなかったけど、ティッシュの箱を差し出して、言葉を返す。
「ニカさんは、僕としたいことがあるけど、僕がしたいって言うまでは、するのを我慢してくれるってことですよね?」
「そうだ。」ニカさんは鼻をかみながら答えた。何がしたいのか、インターネットの知識で大まかには理解していた。ニカさんがしたいと言うのなら応えてあげたい気持ちはあった。だけど、それを僕自身がしたいかと聞かれると……
「わかりました。」ニカさんの手に手を重ねる。
「僕は今は、したくないです。」にっこり笑って答える。
「僕はこうやって、抱きしめあってるだけで、充分あったかいと思うので。」
「それに、ニカさんが僕のためにやりたいこと我慢してくれるのは、すっごく愛されてる!って感じがして、嬉しいんです。」
「だから今はしません。それでいいですか?」
「……っ!ああ、もちろん!」ニカさんも笑って、僕を抱きしめてくれた。
「……ケッ、心配して損したわ。イチャつくんならオレはどっかぶらついてくる。」
ミドが悪態をつく。今ならミドが何を心配していたのかわかる。
「お気遣いありがとうございます」僕は去っていくミドに向かって告げた。ミドは振り返らずに、片手を上げて返事するだけだった。
ニカさんの顔に胸を埋める。脱走する前が嘘のような暖かさだ。
アイさんは僕らをいじめるし、ミドには名前がなくて、アイさんの体罰から逃れることばかり考えていた。
それが、こんなに僕らのことを思いやってくれるようになった。まるで奇跡みたいだ。
そして、目の前には僕のことを一番に愛してくれる人がいる。
ニカさんの頬にキスをする。
「ニカさん、大好きです。」
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