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前日譚・自己開発編
1日目①
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ついに買ってしまった……!ディルドにローション、アダルトグッズ洗浄用洗剤……!
俺、ニカフィムは同性愛者の天使だ。天界では同性愛が禁じられているため、抑え付けられた欲望を発散すべく、日々一人遊びに耽っていた。
しかし性器を手で弄ぶだけでは満足できなくなり、人に抱かれたいという欲求、特にメスイキを体験したいという好奇心を満たしたくなり、通販で肛門開発に必要なものを注文し、届いたのが今現在だ。
見慣れた包装に向き合う。その中には俺の情欲を満たすためだけに存在する物体が入っている。天界では同性愛ほどではないが、自慰も一応禁じられた行いだ。そのための道具をわざわざ注文して使用するなど、なんたる背信……!という罪悪感を抱えつつ、俺は包装を剥がしていた。
ディルドのけばけばしい包装を剥がし、中身と対面する。それは派手なピンク色をした、ぬらりとした曲線を描く物体だった。初心者向けのものを買ったからか、意外と軽量で、細身なブツだった。
「……俺の方がでかいんじゃ……?」
一目見た時の正直な感想はそれだった。自分のものが勃起した時のサイズ感は、掌がよく覚えている。これは正直それよりかは一回り小さい感じがする。
少しだけ不安を覚えた。俺は巨根のムキムキで童顔の青年に抱き潰されたいのだ。このサイズ感で満足できるのか……?と思案したが、初めてでいきなり巨大なものを尻に入れるリスクも承諾していた。
「まぁ、初めてならこんなもんだろう。慣れてきて物足りなかったら、新しいのを買えばいいだけだしな。」
他にも買ったものは、ローションとアダルトグッズ用の洗剤。それと汚しても良いシーツとバスタオルにティッシュ。いつの間にか準備を万端に整えていた自分が、少しだけ恥ずかしくなった。俺は心中を明かしてしまえば、愛し合う屈強な男性に、それはもうめちゃくちゃにされたいのだ。ポルノ漫画で見るように、腰が砕けるまで抱き潰されたいのだ。
しかし現実は同性愛者に厳しく、性的嗜好を打ち明けるだけで敬遠されてしまう他、戒律を破って本当にその願いを叶えてしまえば、神に背いたと見做され堕天するリスクもある。そのリスクを被ってまで俺は相手を探す気にはなれなかった。
だが……!せめて性感だけは得たい!その思いがここまでの準備を進めたのだろう。ここまで来て踏み止まるという選択肢はなかった。
俺は服を脱ぎ、シャワーを使うため風呂場に入った。
俺、ニカフィムは同性愛者の天使だ。天界では同性愛が禁じられているため、抑え付けられた欲望を発散すべく、日々一人遊びに耽っていた。
しかし性器を手で弄ぶだけでは満足できなくなり、人に抱かれたいという欲求、特にメスイキを体験したいという好奇心を満たしたくなり、通販で肛門開発に必要なものを注文し、届いたのが今現在だ。
見慣れた包装に向き合う。その中には俺の情欲を満たすためだけに存在する物体が入っている。天界では同性愛ほどではないが、自慰も一応禁じられた行いだ。そのための道具をわざわざ注文して使用するなど、なんたる背信……!という罪悪感を抱えつつ、俺は包装を剥がしていた。
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「……俺の方がでかいんじゃ……?」
一目見た時の正直な感想はそれだった。自分のものが勃起した時のサイズ感は、掌がよく覚えている。これは正直それよりかは一回り小さい感じがする。
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「まぁ、初めてならこんなもんだろう。慣れてきて物足りなかったら、新しいのを買えばいいだけだしな。」
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しかし現実は同性愛者に厳しく、性的嗜好を打ち明けるだけで敬遠されてしまう他、戒律を破って本当にその願いを叶えてしまえば、神に背いたと見做され堕天するリスクもある。そのリスクを被ってまで俺は相手を探す気にはなれなかった。
だが……!せめて性感だけは得たい!その思いがここまでの準備を進めたのだろう。ここまで来て踏み止まるという選択肢はなかった。
俺は服を脱ぎ、シャワーを使うため風呂場に入った。
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