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4 みんなのおかげでアッタかい
4_⑤
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厚手の手袋に守られて、ユッポの手は無事だった。手袋は泥だらけだから、今は素手で僕の傷を手当してくれている。
木でできた手と、僕の手を見つめる目はしょんぼりしていた。
「ごめんなさい……セコの手、いっぱいケガさせちゃった。職人さんは、手を、だいじにしないといけないんでしょ? パパが言ってた……」
確かに、繊細な仕事のためには、手を使いながらも労わる必要がある。僕も、あまり冷やさないように考えたり、作業に集中するあまり酷使しないよう、気を遣ってきた。でも、手よりも大事なことがあったんだから、怪我をしても仕方ないと思う。
ユッポがそういうことを知っているのは、人形ばかり作っていても、師は職人として、手を大事にしていたからか? 人形が動き出したことで、消化された想いがあって、以前の師に立ち戻ったのかもしれない。
手の傷は、ほとんどユッポを助けるときに負ったものだけど、謝られるのは変だな。
「このくらい、すぐに治るさ。ユッポが助けてくれなかったら、もっと傷だらけだった。それに、カガミも無事で済まなかっただろう」
「……わたしも、ひとりでになおったら、いいのに」
ごくごく小さく、耳に届いたのはユッポの本心だと思う。僕に聞こえないように、抑えたんだ。だから聞こえない振りをした。
川面を眺めて、どうやって怪我から話を逸らそうかと考える。何とか、ユッポに聞きたいことを探し出した。
「ええと、師は、弟子達について何か話したことがある?」
強引に話題を変えるために浮かんだのは、ちょうど考えていた師のことだ。ユッポは一度手を止めて、記憶を手繰り寄せた。包帯を指に巻くと同時に、仮説を含めて話しはじめる。
師は歌を教えたほかに、ユッポ達に様々な物語を読んで聞かせたそうだ。ときには、本に書いていない話を、そらで語ることもあった。何人もの、家具職人の話。師はそうと言わなかったが、恐らくは自身と弟子達の話だったのではないか。
「さいしょのでしは、いちばん長い時間、お勉強したんだって。いいものを見分けるのがとくいだけど、もっと……やさしいひとになってほしかったなあって」
確かに、弟子の話だ。僕の前に弟子入りしていた男がひとりいて、ユッポの語ることはそいつにぴたりと当てはまった。彼については、僕はいい思い出がない。いや、僕だけじゃない、他の弟子達も同じはずだ。
他に、不器用でも職人になることに夢があり、いつも楽しそうな者の話。反対に器用だが、早とちりから寸法間違いが多い、うっかり者などの話を聞いたという。離れてひさしい、うろ覚えの弟弟子には、多分、そんな人達がいたと思う。
それにしても、知らないところで童話にされているとは思わなかった。まあ、僕には語れるような個性はなかっただろうけど……。
内心、卑屈になっていたら、ユッポの記憶にはまだ続きがあった。
「あとね、一回だけ話してくれたひとがいたの」
その話の時だけ、師はすごく遠くを見ているようだったという。子どもに聞かせるお話、とは違う様子で、印象に残っていたらしい。
「さいのうがあって、がんばってて……でも、自分ではそう思ってなかったみたい。自分のことも、みんなのことも、もっとミトめてたら、作品のいいところが、みんなにわかったのにって」
努力家で、夜なべしては寝坊する彼のことかな。器用ではなかったけど、少しずつの上達を……素直に喜んでいたな。違うか。
「先生の職人さんは、そのひとを見てると、自分を見てるきがしたんだって。うつくしいとかんじるものが、にてたから。わたし、そのひとが……セコなんだと思う」
「へ?」僕が?
後半は声にならなかった。今聞いたのは、ユッポ個人の解釈だよな。本当に師が僕を語ったこととは限らない。でも、才能や努力を認められていたのだとしたら……なんだか視界が白っぽく霞んだ。僕は、豹変した師の下をさっさと離れたのに、認められたと思うと震えが走る。仮説でもこんなに嬉しいなんて、勝手な弟子だな。口が半開きになって固まった僕を見て、ユッポはちいさく笑った。包帯を留めて、手当てが終わりになる。
「わたし、セコが作った鏡が、うちにあったのとそっくりって言ったよね。こわしちゃった鏡が、目の前にあるみたいで、すごくうれしかったの」
「そうか……」
呟いたら、顔が勝手に笑みを浮かべた。一時は親の仇みたいに嫌っていたのに、やはり僕は彼の弟子なんだな。ユッポ達に語った話から、師が、僕達をしかと見ていたのもわかった。それもまた嬉しかったんだ。
さあ、旅にはまだ続きがある。上着や靴に付いた泥をいくらか落としたら、少しの休憩を挟んで次の町を目指そう。
雨上がりだから、乾いた薪は拾えない。疲れたからといって歩みを止めて、このまま外で過ごしたら、二度と朝日を拝めない。ろくな焚き火もなしに、野宿は厳しいはずだ。
やむを得ず、僕達は荷物を減らすことにした。今までの大荷物を背負って、町まで歩く体力はない。
ずっと、丁寧に梱包して運んできたカガミは、簡素な額装を外した。一枚一枚、ゆるく筒状に巻いて包みなおす。やはり絵なのだと確かめるみたいで、何とはなしに気落ちした。
「みんなのおかげで、アッタかいね」
しばしの暖を取る焚き火に向かって、ユッポは慰めるように呟いた。
外した額縁は、解体して薪になっていた。手近にあった、唯一の乾いた木だ。
今まで、かさばるのを承知の上で運んできたのは、鏡としての体裁を保ちたかったからだ。ユッポの弟妹達に、絵としてのカガミを見せたくなかった。
できれば、新たな額縁を作りたいな。
火に当たっていると、顔や髪についた泥が乾いてくる。ユッポの肌は水が染み込みにくい布だ。乾いてからのほうが綺麗にしやすいと考えて、そのままにしていた。
手当ての上から作業手袋をはめて、まずは試しに。自分の髪を手櫛ですくと、固まった土が砕けて落ちていった。手を叩けば、こちらもそれなりに白さを取り戻す。
「うん。ユッポ、そろそろ髪の毛の土が落とせそうだ」
「どうやるの?」
小首をかしげた顔に向かって、実演して見せる。土と水の不思議に目を輝かせ、ユッポは自分でやってみようとした。
「あ、てぶくろ、このままじゃだめかな」
「そうだね。これを着けてやってみるかい?」
火の粉を防ぐために、ユッポはいつもの手袋をはめていた。汚れたブーツを履く時はこのままでもよかったが、泥は乾きかけ。僕の作業手袋は何枚か予備があるから、ひと組を貸すことにする。
「こうして手を叩けば、手袋の土も落ちる」
「ありがとう、やってみる!」
指先が余る手袋に替えて髪を整える隣で、泥汚れに気をつけて鞄をさぐる。まあ、記憶の通り持っていないな……町の宿で借りよう。手持ちの道具では、ユッポの顔はきれいにできない。
「おぉ~」
左頬を下に倒れていたから、主な汚れはそちら側だけ。およそ土が落ちた髪を見て、ユッポは歓声をあげた。
「ブラシがあれば、もっと綺麗になるんだけどね。きっと、顔についた土も落ちる」
「宿でかしてくれる……セコが、かみのけイタいっていう、どうぐ?」
「ああ、そんな覚え方をしていたか。そうだよ」
最低限、清潔を保っていただけの髪はぼさぼさで、よく絡まる。気まぐれにブラシを通すと、不意に引っかかることがあった。噛み殺した痛みを聞かれていたとはな。
それから何となく会話が途切れて、たまに飛ぶ火の粉を見ていた。薪がなくなるまでの休憩中、僕は何度も、頭の中で土砂崩れを思い出してしまう。ユッポが、ろくに声も出せないほど痛い思いをしたのも、カガミの額を外すことになったのも、僕のせい。悔やんでも変わらない事実だ。
「セコ、悲しいの?」
ユッポに顔を覗き込まれたので、浅く頷いた。あんまり見ると、表情から心の内がわかってしまいそうだ。目を半分だけ伏せる。
隣に座っていたユッポが、不意に立ち上がる。よかった、足の具合は本当にもう大丈夫みたいだ……と思うと、ふわりと髪に触れるものがあった。小さな手が、僕の頭を撫でる。
顔を上げると、優しげな眼差しがそこにあった。
「このまえ、セコがこんなふうにしてくれたとき、あんしんしたんだよ」
この旅は自分のためだったと、ユッポが嘆いたときのことか。特に考えて伸ばした手ではなかったけれど、気持ちを前へ持っていくきっかけになったらしい。
「やっぱり……ユッポには、心があるんだね」
急な言葉にきょとんとするユッポ。その手の甲に、自分の手を重ねた。
土砂崩れから僕を庇ったとき、いい子、悪い子を考える間はなかった。ユッポを動かしたのは心だった。僕は、もっと早くに確信していてもよかったんだ。
そもそも、作り手に逆らっての旅なんだから。くじけそうになりながら、意思を持って刻んできた足跡。僕は、誰が笑っても、この旅は真実で、ユッポには心があると断言するよ。
その手は、硬いけれど、冷たいけれど。
「僕の心がそう言うんだから」
ほら、人を安心させる手の力が、ユッポにもあるじゃないか。
木でできた手と、僕の手を見つめる目はしょんぼりしていた。
「ごめんなさい……セコの手、いっぱいケガさせちゃった。職人さんは、手を、だいじにしないといけないんでしょ? パパが言ってた……」
確かに、繊細な仕事のためには、手を使いながらも労わる必要がある。僕も、あまり冷やさないように考えたり、作業に集中するあまり酷使しないよう、気を遣ってきた。でも、手よりも大事なことがあったんだから、怪我をしても仕方ないと思う。
ユッポがそういうことを知っているのは、人形ばかり作っていても、師は職人として、手を大事にしていたからか? 人形が動き出したことで、消化された想いがあって、以前の師に立ち戻ったのかもしれない。
手の傷は、ほとんどユッポを助けるときに負ったものだけど、謝られるのは変だな。
「このくらい、すぐに治るさ。ユッポが助けてくれなかったら、もっと傷だらけだった。それに、カガミも無事で済まなかっただろう」
「……わたしも、ひとりでになおったら、いいのに」
ごくごく小さく、耳に届いたのはユッポの本心だと思う。僕に聞こえないように、抑えたんだ。だから聞こえない振りをした。
川面を眺めて、どうやって怪我から話を逸らそうかと考える。何とか、ユッポに聞きたいことを探し出した。
「ええと、師は、弟子達について何か話したことがある?」
強引に話題を変えるために浮かんだのは、ちょうど考えていた師のことだ。ユッポは一度手を止めて、記憶を手繰り寄せた。包帯を指に巻くと同時に、仮説を含めて話しはじめる。
師は歌を教えたほかに、ユッポ達に様々な物語を読んで聞かせたそうだ。ときには、本に書いていない話を、そらで語ることもあった。何人もの、家具職人の話。師はそうと言わなかったが、恐らくは自身と弟子達の話だったのではないか。
「さいしょのでしは、いちばん長い時間、お勉強したんだって。いいものを見分けるのがとくいだけど、もっと……やさしいひとになってほしかったなあって」
確かに、弟子の話だ。僕の前に弟子入りしていた男がひとりいて、ユッポの語ることはそいつにぴたりと当てはまった。彼については、僕はいい思い出がない。いや、僕だけじゃない、他の弟子達も同じはずだ。
他に、不器用でも職人になることに夢があり、いつも楽しそうな者の話。反対に器用だが、早とちりから寸法間違いが多い、うっかり者などの話を聞いたという。離れてひさしい、うろ覚えの弟弟子には、多分、そんな人達がいたと思う。
それにしても、知らないところで童話にされているとは思わなかった。まあ、僕には語れるような個性はなかっただろうけど……。
内心、卑屈になっていたら、ユッポの記憶にはまだ続きがあった。
「あとね、一回だけ話してくれたひとがいたの」
その話の時だけ、師はすごく遠くを見ているようだったという。子どもに聞かせるお話、とは違う様子で、印象に残っていたらしい。
「さいのうがあって、がんばってて……でも、自分ではそう思ってなかったみたい。自分のことも、みんなのことも、もっとミトめてたら、作品のいいところが、みんなにわかったのにって」
努力家で、夜なべしては寝坊する彼のことかな。器用ではなかったけど、少しずつの上達を……素直に喜んでいたな。違うか。
「先生の職人さんは、そのひとを見てると、自分を見てるきがしたんだって。うつくしいとかんじるものが、にてたから。わたし、そのひとが……セコなんだと思う」
「へ?」僕が?
後半は声にならなかった。今聞いたのは、ユッポ個人の解釈だよな。本当に師が僕を語ったこととは限らない。でも、才能や努力を認められていたのだとしたら……なんだか視界が白っぽく霞んだ。僕は、豹変した師の下をさっさと離れたのに、認められたと思うと震えが走る。仮説でもこんなに嬉しいなんて、勝手な弟子だな。口が半開きになって固まった僕を見て、ユッポはちいさく笑った。包帯を留めて、手当てが終わりになる。
「わたし、セコが作った鏡が、うちにあったのとそっくりって言ったよね。こわしちゃった鏡が、目の前にあるみたいで、すごくうれしかったの」
「そうか……」
呟いたら、顔が勝手に笑みを浮かべた。一時は親の仇みたいに嫌っていたのに、やはり僕は彼の弟子なんだな。ユッポ達に語った話から、師が、僕達をしかと見ていたのもわかった。それもまた嬉しかったんだ。
さあ、旅にはまだ続きがある。上着や靴に付いた泥をいくらか落としたら、少しの休憩を挟んで次の町を目指そう。
雨上がりだから、乾いた薪は拾えない。疲れたからといって歩みを止めて、このまま外で過ごしたら、二度と朝日を拝めない。ろくな焚き火もなしに、野宿は厳しいはずだ。
やむを得ず、僕達は荷物を減らすことにした。今までの大荷物を背負って、町まで歩く体力はない。
ずっと、丁寧に梱包して運んできたカガミは、簡素な額装を外した。一枚一枚、ゆるく筒状に巻いて包みなおす。やはり絵なのだと確かめるみたいで、何とはなしに気落ちした。
「みんなのおかげで、アッタかいね」
しばしの暖を取る焚き火に向かって、ユッポは慰めるように呟いた。
外した額縁は、解体して薪になっていた。手近にあった、唯一の乾いた木だ。
今まで、かさばるのを承知の上で運んできたのは、鏡としての体裁を保ちたかったからだ。ユッポの弟妹達に、絵としてのカガミを見せたくなかった。
できれば、新たな額縁を作りたいな。
火に当たっていると、顔や髪についた泥が乾いてくる。ユッポの肌は水が染み込みにくい布だ。乾いてからのほうが綺麗にしやすいと考えて、そのままにしていた。
手当ての上から作業手袋をはめて、まずは試しに。自分の髪を手櫛ですくと、固まった土が砕けて落ちていった。手を叩けば、こちらもそれなりに白さを取り戻す。
「うん。ユッポ、そろそろ髪の毛の土が落とせそうだ」
「どうやるの?」
小首をかしげた顔に向かって、実演して見せる。土と水の不思議に目を輝かせ、ユッポは自分でやってみようとした。
「あ、てぶくろ、このままじゃだめかな」
「そうだね。これを着けてやってみるかい?」
火の粉を防ぐために、ユッポはいつもの手袋をはめていた。汚れたブーツを履く時はこのままでもよかったが、泥は乾きかけ。僕の作業手袋は何枚か予備があるから、ひと組を貸すことにする。
「こうして手を叩けば、手袋の土も落ちる」
「ありがとう、やってみる!」
指先が余る手袋に替えて髪を整える隣で、泥汚れに気をつけて鞄をさぐる。まあ、記憶の通り持っていないな……町の宿で借りよう。手持ちの道具では、ユッポの顔はきれいにできない。
「おぉ~」
左頬を下に倒れていたから、主な汚れはそちら側だけ。およそ土が落ちた髪を見て、ユッポは歓声をあげた。
「ブラシがあれば、もっと綺麗になるんだけどね。きっと、顔についた土も落ちる」
「宿でかしてくれる……セコが、かみのけイタいっていう、どうぐ?」
「ああ、そんな覚え方をしていたか。そうだよ」
最低限、清潔を保っていただけの髪はぼさぼさで、よく絡まる。気まぐれにブラシを通すと、不意に引っかかることがあった。噛み殺した痛みを聞かれていたとはな。
それから何となく会話が途切れて、たまに飛ぶ火の粉を見ていた。薪がなくなるまでの休憩中、僕は何度も、頭の中で土砂崩れを思い出してしまう。ユッポが、ろくに声も出せないほど痛い思いをしたのも、カガミの額を外すことになったのも、僕のせい。悔やんでも変わらない事実だ。
「セコ、悲しいの?」
ユッポに顔を覗き込まれたので、浅く頷いた。あんまり見ると、表情から心の内がわかってしまいそうだ。目を半分だけ伏せる。
隣に座っていたユッポが、不意に立ち上がる。よかった、足の具合は本当にもう大丈夫みたいだ……と思うと、ふわりと髪に触れるものがあった。小さな手が、僕の頭を撫でる。
顔を上げると、優しげな眼差しがそこにあった。
「このまえ、セコがこんなふうにしてくれたとき、あんしんしたんだよ」
この旅は自分のためだったと、ユッポが嘆いたときのことか。特に考えて伸ばした手ではなかったけれど、気持ちを前へ持っていくきっかけになったらしい。
「やっぱり……ユッポには、心があるんだね」
急な言葉にきょとんとするユッポ。その手の甲に、自分の手を重ねた。
土砂崩れから僕を庇ったとき、いい子、悪い子を考える間はなかった。ユッポを動かしたのは心だった。僕は、もっと早くに確信していてもよかったんだ。
そもそも、作り手に逆らっての旅なんだから。くじけそうになりながら、意思を持って刻んできた足跡。僕は、誰が笑っても、この旅は真実で、ユッポには心があると断言するよ。
その手は、硬いけれど、冷たいけれど。
「僕の心がそう言うんだから」
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