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4章 エルザリア王国編
王都へ帰還
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ヒナ様との謁見を終えてから数日後。
エルザリア王国での用事を済ませた俺たちは王都へと帰ることとなった。
「では行ってきます。お母様」
「気をつけて。カミトさんたちに迷惑をかけないようにね」
母親であるマツリさんと挨拶を済ませたメアリーさんが俺たちに駆け寄る。
「マツリさん。長い間、お世話になりました。それと転移魔法の魔法陣の管理、お願いします」
転移魔法の魔法陣が付与されたマットをマツリさんの屋敷に1つ置き、いつでもエルザリア王国へ訪れることができるようにしてもらった。
ヒナ様から直接言われたわけではないが、何かあった時、いつでも俺が駆けつけて来れるようにしてほしいという意図を汲み取り、俺はマツリさんの家に1つ配置した。
ちなみに魔力さえあればマツリさんの家に配置した魔法陣から俺たちが配置した魔法陣へ行くことは可能なので、その点を利用して緊急時は連絡をくれるだろう。
俺たちはマツリさんへ挨拶を済ませてエルザリア王国を出発した。
エルザリア王国に来た時同様、俺たちは走って王都へ帰る。
ちなみにメアリーさんのステータスはエルフ族で300年くらい生きていることもありA級上位レベルのステータスだが、俺たちよりも俊敏値は下なため、行きよりもゆっくりとしたペースで走っている。
「この辺りで野営しようか」
とのことで俺たちは移動をやめ、野営準備に取り掛かる。
料理を作るソラとユメ、料理を作れない俺、ヨルカさん、メアリーさんに別れ、作れない組はテントを建てる。
「意外ですね。メアリーさんも料理が苦手なんて」
「私は魔道具作製に全てを注いでますから。それ以外のことは基本的にできません。胸を張って言えることではありませんが、お嫁さんとしての能力は皆無ですね」
「………」
本当に自慢できる内容じゃない。
「おー!ウチもだよ!家事は全くできないんだ!」
「ヨルカ様もですか!」
「うん!ウチ、自分の家事スキルを高めるのではなく、人を使って家事させるスキルを極めたからね!」
(最悪な女だ)
とは思うが家事が全くできない俺が口出しはできないため、ジト目を向けるだけにとどめる。
しかし、何故かメアリーさんは尊敬の眼差しを向けている。
「さすがヨルカ様です!そこまで極めるなんて!」
「えぇ……」
ここ数日間ヨルカさんと過ごす機会が多かったメアリーさんはヨルカさんの凄さを理解し、たった数日でヨルカさん全肯定の女性となっている。
「ふふん!今度メアリーちゃんにも伝授するね!」
「是非お願いします!」
メアリーさんに家事をさせるつもりは一切なかったが、このままでは将来メアリーさんと結婚した男性が苦労しそうなので、余計なことをするなとヨルカさんに釘を打った方がいいかもしれない。
そんなことを思った。
俺とソラ、ユメのグループとヨルカさん、メアリーさんのグループに別れて野営し、特に何事もなく朝を迎える。
そして6日間の旅を経て、夜遅くに俺たちは王都に帰り着いた。
「久々の王都だね!」
「はやく帰ってお風呂に入りたいよ!」
旅の最中はお風呂などないため、毎回水浴びで済ませていた。
そのためヨルカさんがお風呂を所望している。
「メアリーさんもまずは我が家へ招待します。紹介したい方たちもいますので」
「ありがとうございます」
俺たちに同行することとなったメアリーさんは俺たちの家に同居することになるため、婚約者たちに紹介する必要がある。
「みんなビックリするね!帰ったら綺麗な女性をお持ち帰りしてるんだから!」
「お持ち帰りではないが驚くだろうなぁ」
特にクレアは歓迎会を開く勢いで喜びそうだ。
そんな会話をしながら屋敷に到着。
そして家の中へ入ると…
「「おかえりなさいませ、ご主人様」」
アルカさんとクルシュさんが出迎えてくれた。
「ただ今帰りました。何か問題はありましたか?」
「いえ、特にありませんでした。あ、お荷物をお持ち致します」
「ありがとうございます」
俺はアイテムバッグから2人に預かって欲しいものを預ける。
(2人とも立派なメイドになってるなぁ。そんなつもりで雇ったわけではないが)
屋敷の警備件、メイドの2人はいつの間にかメイド姿が様になっていた。
「それでコチラの女性は……?」
「あ、後で紹介するよ。今、家には誰がいるの?」
「皆さん全員家におります。晩御飯も食べ終え、各々自由に過ごされております」
「ありがとうございます。みんなをリビングまで呼んでください」
「「かしこまりました」」
俺の指示にアルカさんたちが動き出す。
俺たちはメアリーさんを連れてリビングへ行き、皆んなが集まるのを待った。
「メアリーと言います。これから魔王討伐に向け皆さんを支援することとなりました。よろしくお願いします」
メアリーさんが俺の婚約者とクレアに頭を下げる。
それに倣い、婚約者たちも自己紹介を行う。
「お兄ちゃんの婚約者ではないんですよね?」
「はい。私は皆さんを支援するためにエルザリア王国から来ました。カミトさんの婚約者ではありませんよ」
「そっかー。残念です」
クレアは俺の婚約者が増えることを楽しみにしている節があったため、本気でがっかりしている。
「というわけで、これからウチの家に住むこととなった。アルカさん、クルシュさん。メアリーさんの部屋を準備してください」
「「かしこまりました」」
そう言って2人が動き出す。
「メアリーさんってエルフですよね!?」
「すごく綺麗ね。私たちと同い年にしか見えないけど実年齢は私たちの10倍くらいよね?」
「また胸の大きい美女がやってきた。大きくする秘訣を教えてほしい」
「え、えーっと……」
一瞬で婚約者たちに囲まれたメアリーさんが困ったような表情で皆んなからの質問に答える。
(また賑やかになりそうだな)
そんなことを思いつつ、皆んなの様子を眺めた。
【4章完結】
エルザリア王国での用事を済ませた俺たちは王都へと帰ることとなった。
「では行ってきます。お母様」
「気をつけて。カミトさんたちに迷惑をかけないようにね」
母親であるマツリさんと挨拶を済ませたメアリーさんが俺たちに駆け寄る。
「マツリさん。長い間、お世話になりました。それと転移魔法の魔法陣の管理、お願いします」
転移魔法の魔法陣が付与されたマットをマツリさんの屋敷に1つ置き、いつでもエルザリア王国へ訪れることができるようにしてもらった。
ヒナ様から直接言われたわけではないが、何かあった時、いつでも俺が駆けつけて来れるようにしてほしいという意図を汲み取り、俺はマツリさんの家に1つ配置した。
ちなみに魔力さえあればマツリさんの家に配置した魔法陣から俺たちが配置した魔法陣へ行くことは可能なので、その点を利用して緊急時は連絡をくれるだろう。
俺たちはマツリさんへ挨拶を済ませてエルザリア王国を出発した。
エルザリア王国に来た時同様、俺たちは走って王都へ帰る。
ちなみにメアリーさんのステータスはエルフ族で300年くらい生きていることもありA級上位レベルのステータスだが、俺たちよりも俊敏値は下なため、行きよりもゆっくりとしたペースで走っている。
「この辺りで野営しようか」
とのことで俺たちは移動をやめ、野営準備に取り掛かる。
料理を作るソラとユメ、料理を作れない俺、ヨルカさん、メアリーさんに別れ、作れない組はテントを建てる。
「意外ですね。メアリーさんも料理が苦手なんて」
「私は魔道具作製に全てを注いでますから。それ以外のことは基本的にできません。胸を張って言えることではありませんが、お嫁さんとしての能力は皆無ですね」
「………」
本当に自慢できる内容じゃない。
「おー!ウチもだよ!家事は全くできないんだ!」
「ヨルカ様もですか!」
「うん!ウチ、自分の家事スキルを高めるのではなく、人を使って家事させるスキルを極めたからね!」
(最悪な女だ)
とは思うが家事が全くできない俺が口出しはできないため、ジト目を向けるだけにとどめる。
しかし、何故かメアリーさんは尊敬の眼差しを向けている。
「さすがヨルカ様です!そこまで極めるなんて!」
「えぇ……」
ここ数日間ヨルカさんと過ごす機会が多かったメアリーさんはヨルカさんの凄さを理解し、たった数日でヨルカさん全肯定の女性となっている。
「ふふん!今度メアリーちゃんにも伝授するね!」
「是非お願いします!」
メアリーさんに家事をさせるつもりは一切なかったが、このままでは将来メアリーさんと結婚した男性が苦労しそうなので、余計なことをするなとヨルカさんに釘を打った方がいいかもしれない。
そんなことを思った。
俺とソラ、ユメのグループとヨルカさん、メアリーさんのグループに別れて野営し、特に何事もなく朝を迎える。
そして6日間の旅を経て、夜遅くに俺たちは王都に帰り着いた。
「久々の王都だね!」
「はやく帰ってお風呂に入りたいよ!」
旅の最中はお風呂などないため、毎回水浴びで済ませていた。
そのためヨルカさんがお風呂を所望している。
「メアリーさんもまずは我が家へ招待します。紹介したい方たちもいますので」
「ありがとうございます」
俺たちに同行することとなったメアリーさんは俺たちの家に同居することになるため、婚約者たちに紹介する必要がある。
「みんなビックリするね!帰ったら綺麗な女性をお持ち帰りしてるんだから!」
「お持ち帰りではないが驚くだろうなぁ」
特にクレアは歓迎会を開く勢いで喜びそうだ。
そんな会話をしながら屋敷に到着。
そして家の中へ入ると…
「「おかえりなさいませ、ご主人様」」
アルカさんとクルシュさんが出迎えてくれた。
「ただ今帰りました。何か問題はありましたか?」
「いえ、特にありませんでした。あ、お荷物をお持ち致します」
「ありがとうございます」
俺はアイテムバッグから2人に預かって欲しいものを預ける。
(2人とも立派なメイドになってるなぁ。そんなつもりで雇ったわけではないが)
屋敷の警備件、メイドの2人はいつの間にかメイド姿が様になっていた。
「それでコチラの女性は……?」
「あ、後で紹介するよ。今、家には誰がいるの?」
「皆さん全員家におります。晩御飯も食べ終え、各々自由に過ごされております」
「ありがとうございます。みんなをリビングまで呼んでください」
「「かしこまりました」」
俺の指示にアルカさんたちが動き出す。
俺たちはメアリーさんを連れてリビングへ行き、皆んなが集まるのを待った。
「メアリーと言います。これから魔王討伐に向け皆さんを支援することとなりました。よろしくお願いします」
メアリーさんが俺の婚約者とクレアに頭を下げる。
それに倣い、婚約者たちも自己紹介を行う。
「お兄ちゃんの婚約者ではないんですよね?」
「はい。私は皆さんを支援するためにエルザリア王国から来ました。カミトさんの婚約者ではありませんよ」
「そっかー。残念です」
クレアは俺の婚約者が増えることを楽しみにしている節があったため、本気でがっかりしている。
「というわけで、これからウチの家に住むこととなった。アルカさん、クルシュさん。メアリーさんの部屋を準備してください」
「「かしこまりました」」
そう言って2人が動き出す。
「メアリーさんってエルフですよね!?」
「すごく綺麗ね。私たちと同い年にしか見えないけど実年齢は私たちの10倍くらいよね?」
「また胸の大きい美女がやってきた。大きくする秘訣を教えてほしい」
「え、えーっと……」
一瞬で婚約者たちに囲まれたメアリーさんが困ったような表情で皆んなからの質問に答える。
(また賑やかになりそうだな)
そんなことを思いつつ、皆んなの様子を眺めた。
【4章完結】
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