スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部

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4章 エルザリア王国編

vsドラゴン20体 4

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~ヨルカ視点~

 ウチは自分のステータスを振り返る。


*****

名前:ヨルカ
年齢:20
レベル:52204
筋力:146342
器用:147673
耐久:145561
俊敏:145990
魔力:150234
知力:149104

スキル:【全属性魔法 Lv.MAX】
    【精神干渉魔法 Lv.MAX】
    【魔力上昇 Lv.MAX】
    【節約 Lv.MAX】

称号:〈魔法だけで生きる者 Lv.MAX〉
  〈魔法を極めし者 Lv.MAX〉
  〈魔王を封印した者たち Lv.MAX〉

装備:魔賢の杖
        漆黒のローブ
        雷光の靴

※上記のステータスは装備、スキル、称号の効果を含む。

*****

ーーーーー

〈魔法だけで生きる者 Lv.MAX〉

 魔法だけで数々のモンスターを倒してきた者が獲得できる称号。
 称号保持者が魔法攻撃を行う時、威力が25%上昇する。

〈魔法を極めし者 Lv.MAX〉

 100種類以上の魔法を習得した者が獲得できる称号。
 成功率のある魔法を使用した際、スキル成功率が100%となる。

〈魔王を封印した者たち Lv.MAX〉

 魔王を封印した者たちへ贈られた称号。
 常時、ステータスが5%アップする。

―――――


 魔王封印後の自分に若返ったため、このステータスは魔王封印直後のステータス。
 このステータスならドラゴン20体程度、簡単に殲滅できるがウチは3人を鍛えることにした。

 当時のウチらがドラゴン30体を相手にした時はリリィちゃんのレベルが25,000。ウチらのレベルが10,000くらいだったので、簡単にドラゴン30体を倒した。

(最近はフロアボスも瞬殺できるからレベル上げが作業になっているみたい。だから3人には厳しい条件で研鑽してもらおう。魔王はドラゴン20体の数百倍強いからね)

 魔王と戦った時、ラティファちゃんはウチと同じくレベル5万程度でカインくんとリリィちゃんはウチよりも強かった。
 そんなメンバーでも魔王を封印するのがやっとだった。

(だから皆んなには頑張ってもらうよ)

 そう呟きつつ、ウチは魔法を発動する。

「シャイニング•レイっ!」

 ユメちゃんに接近していたドラゴン一体に光の線を放つ。
 その線がドラゴンに当たった瞬間、断末魔を上げることなくドラゴンが消滅する。

「さすがヨルカさんです!」

 ユメちゃんを支援をするソラちゃんが褒めてくれる。

「ありがと。だけどまだ9体も残ってる。油断しないでね」
「はいっ!」

 1つの魔法で10体全てを片付けることはできるが、ユメちゃんとソラちゃんの特訓のため、1体ずつ撃破していく。

(カミトくんは大分苦戦してるみたいだね)

 先程からカミトくんの動きも確認しているが、狭い障壁内での戦闘に苦戦しており、至る所に傷を作っている。

(ユメちゃんも頑張ってるけどソラちゃんのサポート抜きだと重傷を負ってたね)

 ソラちゃんも強力な攻撃魔法を放っているため、2体ほどドラゴンを引きつけている。
 それに加え定期的にユメちゃんの身体や魔力を回復しているため何とか戦えている状況だ。

「魔王討伐のためには欠かせない3人だ。頑張ってね」

 ウチはそう呟き、再び詠唱を始めた。



~ユメ視点~

 ヨルカさんが1体討伐し、ソラさんが2体ほどドラゴンを引きつけており、ユメはソラさんのサポートを受けながらドラゴン7体と対峙する。

「はぁ……はぁ……っ!閃光っ!」

 魔力を消費して瞬時に回避。
 するとドラゴンの鉤爪がユメのいた場所を抉り、クレーターを作る。

(逃げるのがやっとですね。反撃に移る暇さえありません)

 先程からユメはドラゴンの攻撃をエクスカリバーで防ぐ、もしくは【閃光】スキルで回避することしかできていない。

「パーフェクトヒールっ!」

 ソラさんが魔法を発動し、ユメの身体が光る。
 その光によって体力と魔力が回復し、肩で息をしていたのが一瞬で回復する。

「ありがとうございます!」
「いえいえっ!」

 遠くの方でソラさんが返事をしてくれる。

(ステータスはユメの方が上ですが、何もさせてもらえませんね)

 リリィさんはこの状況でドラゴン10体以上を討伐した。
 もちろん今のユメよりもステータスは上だが、言い訳にはならない。

(ユメの不甲斐なさを感じますね)

 リリィさんの記憶とスキルを手に入れたことで慢心していたわけではない。
 だが、不利な状況が起こっても覆せると心の中で思っていた。

(ユメは魔王を倒して絶対カミトさんのお嫁さんになります!ドラゴン全てをヨルカさんに倒してもらうわけにはいかないです!)

 そう自分を奮い立たせ、ドラゴンに立ち向かった。



~ソラ視点~

「まさか何もできないなんて……」

 私はドラゴンと対峙するユメちゃんとカミトくんを見ながら呟く。
 S級冒険者であるメルさんと同じくらい強いユメちゃんが逃げ回るだけとなっており、私たちの中で1番強いカミトくんは痛々しい傷を負ってる。

「私は聖女なのに……」

 近くで傷つくカミトくんと疲弊していくユメちゃんを見て心が痛む。

「パーフェクト•ヒールっ!」

 今すぐにでもカミトくんを癒してあげたいが障壁によりカミトくんを癒すことができないため、ユメちゃんのサポートに全力を注ぐ。

「ありがとうございます!」
「いえいえっ!」

 ユメちゃんが私に感謝を告げる。

(感謝なんてしなくてもいいのに……ふふっ)

 戦闘中ということで私の顔を見て言ってはいないが、毎回魔法を発動すると「ありがとうございますっ!」と応えてくれる。
 そんな律儀なユメちゃんに笑みをこぼしてしまう。

(私も強くならないと。カミトくんたちが傷を負わずに戦えるように!)

 そう心の中で呟きつつ…

「セイクリッド•ランスっ!」

 引きつけているドラゴン2体に向け、攻撃魔法を発動した。
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