スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部

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4章 エルザリア王国編

エルザリア王国へ 2

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 晩御飯を食べ終えた俺たちはテントを建てて中に入る。
 ちなみにヨルカさんは「ウチがいたら邪魔だよね!ウチは自分専用のテントを持ってきてるから!」と言って1人でテントを建てていた。

「ユメ、カミトさんと寝るのを楽しみにしてました!」
「だね!私もだよ!」

 リブロへ帰った時の野営では婚約者たちと寝ており、その日以降、毎日ではないが定期的に婚約者たちと寝ている。
 性欲を抑えるのに必死で、毎夜寝不足だが。

「ほどほどに頼む……」
「ふふっ。私たちを襲わないよう頑張ってるもんね!」
「ユメは襲われても抵抗しませんよ?」
「だから誘ってこないで!」

 こんな感じで婚約者たちは襲われるのを容認しているので、俺は鋼の意志で性欲を押さえつけている。

「ふふっ、カミトくんを揶揄うのはこれくらいにしてはやく寝よっか」
「はいっ!」

 俺の姿を見てクスクスと笑った2人が床に敷いた毛布に入る。

「カミトくん!ここどうぞ!」
「ユメとソラさんの隣が空いてますよ!」
「あ、あぁ」

 俺は促されるままに2人の間へ入る。
 すると「「えいっ!」」と両サイドから可愛い声が聞こえ、俺の腕がホールドされる。

「今日もカミトくんに抱きついて寝るんだ!」
「ユメもカミトさんの匂いに包まれて寝たいと思います。邪魔じゃないですか?」
「あ、あぁ。邪魔じゃないよ」

 リブロでは毎夜クレアから抱きつかれていたため、これくらいのホールドなら全然眠れる。
 性欲と戦いながらになるが。

「ではこのまま!んん~っ!相変わらずカミトさんは良い匂いがします!」
「だよね!私もカミトくんの匂い好きなんだ!」

 そう言って2人が“クンクン”と俺の匂いを嗅ぐ。

「そ、そんなに嗅がれると恥ずかしい……って聞いてないし」

 俺の身体に顔を埋めてるため表情は分からないが、ずっと“クンクン”される。

(まぁ、俺も2人の匂いを堪能してるから人のこと言えないけど)

 密着しているため2人から甘い匂いが漂い、俺も2人の匂いを嗅いでしまう。

「ソラ、ユメ。大好きだよ」
「私もだよ、カミトくん!」
「大好きです!カミトさん!」

 俺の囁きに2人が嬉しそうに答えてくれた。



 盗賊やモンスターに襲われることなく俺たちは10日かかる距離を5日でたどり着いた。

「ここがエルザリア王国か」
「何処を見てもエルフしかいないよ!」

 俺たちは初めて訪れた人間族以外の街にテンションが上がる。
 何処を見ても耳の長いエルフ族ばかりで俺たちと同年代ではないかと疑いたくなるくらい若い男女しかいない。
 ちなみにエルフ族以外もいるが、ほとんど見当たらない。

「さて早速マツリちゃんに会いに行きたいけど……どうすればいいかな?」
「そうですね。まずは情報収集から始めますか。マツリさんが生きてるかも分かりませんし」

 とのことで聞き込みをしつつエルザリア王国で買い物を楽しむことにする。
 知らない街を皆んなと一緒に散策するのはとても楽しいため、俺はヨルカさんへ思ったことを口にする。

「ヨルカさんに相談しなかったら俺はここに1人で来て、目的の魔道具だけ入手して帰ってました。みんなと来ることができて良かったです」
「そう言ってくれるとウチも提案した甲斐があったよ!」

 そう言ってヨルカさんが笑みを浮かべる。
 そして突然、ヨルカさんがニヤニヤしながら俺に近づいてきた。

「ってことはウチが見た未来ではエルザリア王国に長く滞在しなかったってことだよね?」
「そうですね。その可能性は高いです」
「じゃあウチの見た未来とは違うイベントが起こる可能性もあるってこと!つまり婚約者が増えるかもしれないってことだね!」
「っ!ゴホッゴホッ!」

 ヨルカさんの発言にむせる。

「そ、そう簡単に増えませんよ!」
「と言ってるけど、ソラちゃんたちはどう思う?」
「カミトくんは強くてカッコイイからね。世の女性たちが放っておかないかな?」
「ですね。むしろ、ヨルカさんが見た未来では7人しか居なかったことに驚いてるくらいです。これはリーシャちゃんたちも言ってました」

 ソラの発言にユメが“うんうん”と頷く。

「っというわけだよ!」
「いやいや!これ以上はさすがに増えませんよ!」

 これ以上増やすと俺の体力が持たない。
 特に夜の方はどう考えてもヤバい。

(リーシャとレオノーラはたくさん子供を産まないといけないんだ。っとなれば必然的に回数をこなす必要がある。そして他の婚約者たちを蔑ろにはできないので……うん。増やすのはアウトだ)

 そう結論づけ、これ以上は増えないことを伝えるが、何故か3人とも笑っている。

「と、とにかく今はマツリさんの情報収集です!はやく行きますよ!」

 俺は無理矢理話を終わらせて歩き出した。
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