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3章 7人の婚約者編
警備員 2
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数日後、アルカさんとクルシュさんを雇うため、2人を家に招く。
そして招いた理由を俺とメルさんが伝える。
「なるほどです。つまり私たちは住み込みでこの家の警備をすればいいのですね」
「はい。住み込みなので部屋や食事など生活に必要な物は用意させていただきます。もちろん給料も払わせていただきます」
「私たちは2人が適任だと思ってお願いしたわ。住み込みでの警備をお願いするけど『シャドウ』の方々や私たちもいるわ。警備全てを任せるわけじゃないから安心して」
俺の言葉にメルさんが付け加える。
「ちなみに月々の給料は1人大銀貨3枚です」
「「だ、大銀貨3枚っ!?」」
俺の言葉に2人が驚きの声をあげる。
大銀貨10枚で金貨1枚となるため、4ヶ月ほど働けば金貨1枚以上を稼ぐことができる。
食事や部屋など生活に必要な物を無償で与えることに加え、大銀貨3枚は破格の条件だ。
ちなみに2人は護衛任務で生計を立てようとしているが、護衛任務だけで生計を立てるのは難しい。
理由として護衛任務の成功報酬は銀貨数枚程度しか貰えず、護衛の際の野宿代や食費代は自腹となるからだ。
「2人は死の淵に立っても自分の命よりメルさんの命を守ろうとしてくれました。そんな2人ならきっと俺の大切な人たちを見捨てず、しっかり守ってくれる。そう思いました。なので大銀貨3枚は適切な額です」
俺は嘘偽りなく伝える。
「少しクルシュと話し合ってもよろしいですか?」
「もちろんです」
俺が許可を出すと、2人が話し始める。
「お姉ちゃん、ウチは引き受けたいと思う」
「そうだね。私たちの実力で警備が務まるか分からないけど、私たちのスキルなら問題ないと思う」
そんな会話をした後、頷き合う。
「正直、私たちでは力不足な気がしますが、私たちでよろしければ引き受けさせていただきます」
「精一杯頑張ります!」
「ありがとうございます」
無事、2人からOKをもらい安堵する。
「では詳しく話を詰めましょう」
とのことで今後の動きについて色々と話し合った。
数日後、俺たちの家に大荷物を持ったアルカさんとクルシュさんが訪れた。
「「今日からよろしくお願いします!」」
丁寧なお辞儀をした2人を俺たちは歓迎する。
「よろしくお願いします。2人の部屋は準備できております。クレアー」
「任せてっ!」
クレアが元気よく2人の前に来て2人の手を取る。
「アルカさんたちの部屋はこっちですよ!」
「ク、クレアちゃん!引っ張らなくても!」
「ウチら逃げませんから!」
何度もメルさんの見舞いに来ていたことで皆んなとは馴染んでおり、クレアが元気いっぱいに2人を案内する。
「また可愛い女の子が増えたね」
「そうだな。何故かレベルの高い娘ばかり集まってくるよ」
「しかも2人とも胸が大きい。後で大きくする方法を教えてもらおう」
「あ、私も教えてもらお!」
「あはは……」
アルカさんたちはクレア並みの巨乳なので貧乳トップ2のソラとセリアがクレアの後を追う。
その様子を眺めているとルーリエさんが話しかけてきた。
「2人とも素晴らしい女性なので甘い言葉で口説いてもいいですが、私たちを忘れないでくださいね」
「そう簡単に婚約者は増えませんよ!」
そんな会話をしながら賑やかな日々を送った。
アルカさんとクルシュさんが住み込みで我が家の警備を担うこととなった。
しかし、何故かいつもメイド服を着ている。
「住み込みといっても基本的にやることはありませんのでメルさん含め、婚約者たちのお世話をすることにしました」
とのことで、最近は俺たちのお世話をしている。
ちなみにメイド服を着た状態での戦闘は問題ないようで、先日、メイド服を着た状態で俺と模擬戦をしたら普通に動けていた。
スカートが短いので何度も2人の下着が見え、俺は模擬戦に集中できなかったが。
「役得だったね!お兄ちゃんっ!」
「カミト様が釘付けになっておりましたわ。わたくし達も下着をチラッと見せた方がいいかもしれません」
「ふふっ、そうですね。カミトさん。私の下着も見たいですか?」
「揶揄わないで!って、なんでユメはスカートを捲ってるの!?」
「は、恥ずかしいですがカミトさんが喜ぶなら……」
「嬉しいけど頑張らなくていいから!」
といった感じの出来事があった。
(まぁS級冒険者の俺やメルさんにA級冒険者のセリア、ソラがいてヨルカさんまでいるんだ。アルカさんたちが戦うことなんて早々ないだろう)
そんなことを思いつつ、2人のメイド姿を眺めた。
【3章完結】
そして招いた理由を俺とメルさんが伝える。
「なるほどです。つまり私たちは住み込みでこの家の警備をすればいいのですね」
「はい。住み込みなので部屋や食事など生活に必要な物は用意させていただきます。もちろん給料も払わせていただきます」
「私たちは2人が適任だと思ってお願いしたわ。住み込みでの警備をお願いするけど『シャドウ』の方々や私たちもいるわ。警備全てを任せるわけじゃないから安心して」
俺の言葉にメルさんが付け加える。
「ちなみに月々の給料は1人大銀貨3枚です」
「「だ、大銀貨3枚っ!?」」
俺の言葉に2人が驚きの声をあげる。
大銀貨10枚で金貨1枚となるため、4ヶ月ほど働けば金貨1枚以上を稼ぐことができる。
食事や部屋など生活に必要な物を無償で与えることに加え、大銀貨3枚は破格の条件だ。
ちなみに2人は護衛任務で生計を立てようとしているが、護衛任務だけで生計を立てるのは難しい。
理由として護衛任務の成功報酬は銀貨数枚程度しか貰えず、護衛の際の野宿代や食費代は自腹となるからだ。
「2人は死の淵に立っても自分の命よりメルさんの命を守ろうとしてくれました。そんな2人ならきっと俺の大切な人たちを見捨てず、しっかり守ってくれる。そう思いました。なので大銀貨3枚は適切な額です」
俺は嘘偽りなく伝える。
「少しクルシュと話し合ってもよろしいですか?」
「もちろんです」
俺が許可を出すと、2人が話し始める。
「お姉ちゃん、ウチは引き受けたいと思う」
「そうだね。私たちの実力で警備が務まるか分からないけど、私たちのスキルなら問題ないと思う」
そんな会話をした後、頷き合う。
「正直、私たちでは力不足な気がしますが、私たちでよろしければ引き受けさせていただきます」
「精一杯頑張ります!」
「ありがとうございます」
無事、2人からOKをもらい安堵する。
「では詳しく話を詰めましょう」
とのことで今後の動きについて色々と話し合った。
数日後、俺たちの家に大荷物を持ったアルカさんとクルシュさんが訪れた。
「「今日からよろしくお願いします!」」
丁寧なお辞儀をした2人を俺たちは歓迎する。
「よろしくお願いします。2人の部屋は準備できております。クレアー」
「任せてっ!」
クレアが元気よく2人の前に来て2人の手を取る。
「アルカさんたちの部屋はこっちですよ!」
「ク、クレアちゃん!引っ張らなくても!」
「ウチら逃げませんから!」
何度もメルさんの見舞いに来ていたことで皆んなとは馴染んでおり、クレアが元気いっぱいに2人を案内する。
「また可愛い女の子が増えたね」
「そうだな。何故かレベルの高い娘ばかり集まってくるよ」
「しかも2人とも胸が大きい。後で大きくする方法を教えてもらおう」
「あ、私も教えてもらお!」
「あはは……」
アルカさんたちはクレア並みの巨乳なので貧乳トップ2のソラとセリアがクレアの後を追う。
その様子を眺めているとルーリエさんが話しかけてきた。
「2人とも素晴らしい女性なので甘い言葉で口説いてもいいですが、私たちを忘れないでくださいね」
「そう簡単に婚約者は増えませんよ!」
そんな会話をしながら賑やかな日々を送った。
アルカさんとクルシュさんが住み込みで我が家の警備を担うこととなった。
しかし、何故かいつもメイド服を着ている。
「住み込みといっても基本的にやることはありませんのでメルさん含め、婚約者たちのお世話をすることにしました」
とのことで、最近は俺たちのお世話をしている。
ちなみにメイド服を着た状態での戦闘は問題ないようで、先日、メイド服を着た状態で俺と模擬戦をしたら普通に動けていた。
スカートが短いので何度も2人の下着が見え、俺は模擬戦に集中できなかったが。
「役得だったね!お兄ちゃんっ!」
「カミト様が釘付けになっておりましたわ。わたくし達も下着をチラッと見せた方がいいかもしれません」
「ふふっ、そうですね。カミトさん。私の下着も見たいですか?」
「揶揄わないで!って、なんでユメはスカートを捲ってるの!?」
「は、恥ずかしいですがカミトさんが喜ぶなら……」
「嬉しいけど頑張らなくていいから!」
といった感じの出来事があった。
(まぁS級冒険者の俺やメルさんにA級冒険者のセリア、ソラがいてヨルカさんまでいるんだ。アルカさんたちが戦うことなんて早々ないだろう)
そんなことを思いつつ、2人のメイド姿を眺めた。
【3章完結】
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