115 / 146
3章 7人の婚約者編
メルさんを救え sideメル
しおりを挟む
~メル視点~
時は少し遡る。
私は1人でS級ダンジョン『深淵』に潜り、25階層でレベルアップを図っていた。
20階層のケルベロスは数日前、軽傷を負いながら何とか討伐することができたため、今日は21階層から探索を始めた。
そんな私は現在、とあることに悩んでいる。
「最近、カミトのことばかり考えてるわ」
ここ最近の私は暇さえあればカミトのことを考えている。
理由はカミトの婚約者が増えるに連れて焦りの気持ちが芽生えているから。
「私がカミトにどんな気持ちを抱いているかは理解している。そしてカミトと結ばれるために何をしなければならないかも理解している。でも……」
――何故かカミトと普通に接することができない。
サヤから度々「素直になれ」と言われるが何故かカミトを前にすると素直になれず、つい強く当たってしまう。
そんな私をカミトが好きになってくれるわけがない。
「ただでさえ婚約者は全員私よりも可愛いわ。しかも性格も優しくて良い娘ばかり。そんな人たちと比べたら私なんて貰われないわよ」
そんなことを思う日々が続いていた。
「だから私はカミトと肩を並べるくらいの強さを手に入れる。強さで私の魅力をアピールするわ」
そう思い、ここ最近は毎日のようにダンジョンに潜っており、そのおかげで20層のケルベロスを1人で倒せるほどの強さを手に入れた。
「今日も頑張るわよ」
そう呟いた私は1人で25階層でレベル上げに勤しんだ。
25階層でレベル上げに勤しむ。
「ふぅ。そろそろ夕方になるわね。今日はこの辺りで……」
――帰ろうか。と思った時、「「きゃぁぁぁっ!」」との声が聞こえてきた。
「っ!女性の声が2つ!あっちね!」
S級冒険者でない限り25層には入れない。
最近、ケルベロスを倒せるほどの実力者が現れたとの話は聞いていないため、今の声はトラップで25階層に飛ばされた人たちの声。
私は道中ですれ違ったモンスターを無視しながら全速力で駆けつけると、ランクAの中でも上位に分類されるグリフォンが女性冒険者2人に空中から特攻を仕掛けていた。
「っ!アイスウォール!」
私は地面に向けて氷魔法を発動し、女性冒険者2人とグリフォンの間に氷の壁を作る。
「グォっ!」
突如現れた氷の壁に激突し、バランスを崩すグリフォン。
「アイスソード!いけっ!」
そんなグリフォンへ即座に氷の剣を5本作り、攻撃を仕掛ける。
“ザシュっ!”
「グォ……ォォ……」
私の攻撃を回避することができず、グリフォンが力尽きる。
「大丈夫!?」
「は、はい。ありがとうございます、メルさん」
見たところ2人とも怪我は負ってないようでホッと胸を撫で下ろす。
「まずは安全な場所へ移動したいけど……そうはいかないわね」
21階層~25階層の特徴はモンスターの多さと集まるスピード。
ここに来るまで数体ほどグリフォンとすれ違い、全てのグリフォンを無視してここまできたため、私の後を追ってきたグリフォンが集まって来た。
「数は……10体ね」
「メ、メルさん!グリフォンが10体もいます!私たちを置いて逃げてください!」
「そうです!トラップに引っかかったウチらが悪いので!」
私の身を案じた2人の女性がそんなことを言う。
(身体は震えてるのに私の身を心配するなんて)
つい2人の発言に笑みをこぼしてしまう。
「なに言ってるの。私はS級冒険者よ。これくらい大したことないわ」
カミトからプレゼントされた強奪の杖を構え、堂々と答える。
(今すぐにでも逃げたいだろうが私の身を案じて逃げるよう指示してきた。そんなことされたら何がなんでも助けたくなるわよ)
心優しい2人の冒険者を死なせるわけにはいかないため、私は気合いを入れて魔法を放つ。
「アイスソード!いけっ!」
私は2人の冒険者を守るようにグリフォンに立ち向かった。
「はぁはぁ……」
あれからどれくらい戦ったのだろうか。
2人の女性冒険者を守りながらダンジョン内を移動し、21階層まで戻ることができた。
しかし…
「はぁはぁ……も、もう無理です……」
「ウチも……」
ここまで神経をすり減らしながら移動してきたこともあり、女性冒険者2人の足が止まる。
「もうすぐで脱出できるわ。もう少し頑張りましょ」
そう言って2人を奮い立たせる。
自己紹介はここまでの道中で簡単に済ませており、2人は双子の姉妹らしく姉がアルカで妹がクルシュ。
ちなみに一人称が「ウチ」の方が妹。
2人とも20歳と若く、嫉妬してしまうくらい可愛い女の子だ。
「いえ、私たちはここまでです。なのでメルさんは先に逃げてください」
「ウチらはここで休憩してから脱出しますので。ここまで連れてきていただき、ありがとうございました」
足の止まった2人が私を先に促すが、私は2人を置いて帰還なんてしたくないので私も足を止める。
「なら少し休憩しましょ。2人が休憩する時間くらい私が守るから」
「ですがメルさんの魔力はもう少ないはずです!」
「魔力回復薬も底をつきました!ウチらを守るとメルさんも帰れなくなります!」
2人の言う通り、私の魔力は底をつきかけており、魔力回復薬は無くなった。
私だけ帰還するとなれば残りの魔力で帰還できるが、2人を守りながらとなれば戦闘を避けことが難しくなり、帰還は絶望的になるだろう。
だが、私は私の身を案じてくれる2人を死なせたくないと思っているので2人の発言は無視する。
「大丈夫よ。魔力がなくったって戦うことはできるわ。それに必ず助けに来てくれるから」
「助け……ですか?」
「えぇ」
きっと私が帰ってこないことをお母さんとサヤが気づき、カミトに依頼してくれるはずだ。
「だからそれまでの辛抱よ」
私は元気づけるように2人に言い、強奪の杖を構える。
目の前には私たちに追いついたミノタウロス5体が攻撃を仕掛けていた。
「リリースっ!クリムゾンファイヤっ!」
私は強奪の杖で奪った魔法を放つ。
ーーーーー
【強奪の杖】
相手の放った魔法を奪い、使用することができる杖。相手が魔法を発動した時と同量の魔力を消費することで吸収し、吸収した魔法を発動することができる。発動時に魔力は使用しない。吸収できる魔法は最大で5つ。
ーーーーー
「「「「「グォォォォォっ!」」」」」
魔法によってミノタウロス5体が燃え上がり、魔石となる。
(できるだけ使いたくはなかったけど使うしか生き残れない)
残りストックは4つ。
(絶対、カミトが助けに来てくれる!それまで2人を守り切ってみせる!)
そう決意し、自分を奮い立たせた。
時は少し遡る。
私は1人でS級ダンジョン『深淵』に潜り、25階層でレベルアップを図っていた。
20階層のケルベロスは数日前、軽傷を負いながら何とか討伐することができたため、今日は21階層から探索を始めた。
そんな私は現在、とあることに悩んでいる。
「最近、カミトのことばかり考えてるわ」
ここ最近の私は暇さえあればカミトのことを考えている。
理由はカミトの婚約者が増えるに連れて焦りの気持ちが芽生えているから。
「私がカミトにどんな気持ちを抱いているかは理解している。そしてカミトと結ばれるために何をしなければならないかも理解している。でも……」
――何故かカミトと普通に接することができない。
サヤから度々「素直になれ」と言われるが何故かカミトを前にすると素直になれず、つい強く当たってしまう。
そんな私をカミトが好きになってくれるわけがない。
「ただでさえ婚約者は全員私よりも可愛いわ。しかも性格も優しくて良い娘ばかり。そんな人たちと比べたら私なんて貰われないわよ」
そんなことを思う日々が続いていた。
「だから私はカミトと肩を並べるくらいの強さを手に入れる。強さで私の魅力をアピールするわ」
そう思い、ここ最近は毎日のようにダンジョンに潜っており、そのおかげで20層のケルベロスを1人で倒せるほどの強さを手に入れた。
「今日も頑張るわよ」
そう呟いた私は1人で25階層でレベル上げに勤しんだ。
25階層でレベル上げに勤しむ。
「ふぅ。そろそろ夕方になるわね。今日はこの辺りで……」
――帰ろうか。と思った時、「「きゃぁぁぁっ!」」との声が聞こえてきた。
「っ!女性の声が2つ!あっちね!」
S級冒険者でない限り25層には入れない。
最近、ケルベロスを倒せるほどの実力者が現れたとの話は聞いていないため、今の声はトラップで25階層に飛ばされた人たちの声。
私は道中ですれ違ったモンスターを無視しながら全速力で駆けつけると、ランクAの中でも上位に分類されるグリフォンが女性冒険者2人に空中から特攻を仕掛けていた。
「っ!アイスウォール!」
私は地面に向けて氷魔法を発動し、女性冒険者2人とグリフォンの間に氷の壁を作る。
「グォっ!」
突如現れた氷の壁に激突し、バランスを崩すグリフォン。
「アイスソード!いけっ!」
そんなグリフォンへ即座に氷の剣を5本作り、攻撃を仕掛ける。
“ザシュっ!”
「グォ……ォォ……」
私の攻撃を回避することができず、グリフォンが力尽きる。
「大丈夫!?」
「は、はい。ありがとうございます、メルさん」
見たところ2人とも怪我は負ってないようでホッと胸を撫で下ろす。
「まずは安全な場所へ移動したいけど……そうはいかないわね」
21階層~25階層の特徴はモンスターの多さと集まるスピード。
ここに来るまで数体ほどグリフォンとすれ違い、全てのグリフォンを無視してここまできたため、私の後を追ってきたグリフォンが集まって来た。
「数は……10体ね」
「メ、メルさん!グリフォンが10体もいます!私たちを置いて逃げてください!」
「そうです!トラップに引っかかったウチらが悪いので!」
私の身を案じた2人の女性がそんなことを言う。
(身体は震えてるのに私の身を心配するなんて)
つい2人の発言に笑みをこぼしてしまう。
「なに言ってるの。私はS級冒険者よ。これくらい大したことないわ」
カミトからプレゼントされた強奪の杖を構え、堂々と答える。
(今すぐにでも逃げたいだろうが私の身を案じて逃げるよう指示してきた。そんなことされたら何がなんでも助けたくなるわよ)
心優しい2人の冒険者を死なせるわけにはいかないため、私は気合いを入れて魔法を放つ。
「アイスソード!いけっ!」
私は2人の冒険者を守るようにグリフォンに立ち向かった。
「はぁはぁ……」
あれからどれくらい戦ったのだろうか。
2人の女性冒険者を守りながらダンジョン内を移動し、21階層まで戻ることができた。
しかし…
「はぁはぁ……も、もう無理です……」
「ウチも……」
ここまで神経をすり減らしながら移動してきたこともあり、女性冒険者2人の足が止まる。
「もうすぐで脱出できるわ。もう少し頑張りましょ」
そう言って2人を奮い立たせる。
自己紹介はここまでの道中で簡単に済ませており、2人は双子の姉妹らしく姉がアルカで妹がクルシュ。
ちなみに一人称が「ウチ」の方が妹。
2人とも20歳と若く、嫉妬してしまうくらい可愛い女の子だ。
「いえ、私たちはここまでです。なのでメルさんは先に逃げてください」
「ウチらはここで休憩してから脱出しますので。ここまで連れてきていただき、ありがとうございました」
足の止まった2人が私を先に促すが、私は2人を置いて帰還なんてしたくないので私も足を止める。
「なら少し休憩しましょ。2人が休憩する時間くらい私が守るから」
「ですがメルさんの魔力はもう少ないはずです!」
「魔力回復薬も底をつきました!ウチらを守るとメルさんも帰れなくなります!」
2人の言う通り、私の魔力は底をつきかけており、魔力回復薬は無くなった。
私だけ帰還するとなれば残りの魔力で帰還できるが、2人を守りながらとなれば戦闘を避けことが難しくなり、帰還は絶望的になるだろう。
だが、私は私の身を案じてくれる2人を死なせたくないと思っているので2人の発言は無視する。
「大丈夫よ。魔力がなくったって戦うことはできるわ。それに必ず助けに来てくれるから」
「助け……ですか?」
「えぇ」
きっと私が帰ってこないことをお母さんとサヤが気づき、カミトに依頼してくれるはずだ。
「だからそれまでの辛抱よ」
私は元気づけるように2人に言い、強奪の杖を構える。
目の前には私たちに追いついたミノタウロス5体が攻撃を仕掛けていた。
「リリースっ!クリムゾンファイヤっ!」
私は強奪の杖で奪った魔法を放つ。
ーーーーー
【強奪の杖】
相手の放った魔法を奪い、使用することができる杖。相手が魔法を発動した時と同量の魔力を消費することで吸収し、吸収した魔法を発動することができる。発動時に魔力は使用しない。吸収できる魔法は最大で5つ。
ーーーーー
「「「「「グォォォォォっ!」」」」」
魔法によってミノタウロス5体が燃え上がり、魔石となる。
(できるだけ使いたくはなかったけど使うしか生き残れない)
残りストックは4つ。
(絶対、カミトが助けに来てくれる!それまで2人を守り切ってみせる!)
そう決意し、自分を奮い立たせた。
135
お気に入りに追加
1,702
あなたにおすすめの小説
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強美少女達に愛されている無能サポーター 〜周りの人から馬鹿にされ続けてもう嫌なのパーティメンバーの天才たちが離してくれない〜
妄想屋さん
ファンタジー
最強の美少女パーティメンバーに囲まれた無能、アルフ。
彼は周囲の人の陰口に心を病み、パーティメンバー達に、
「このパーティを抜けたい」
と、申し出る。
しかし、アルフを溺愛し、心の拠り所にしていた彼女達はその申し出を聞いて泣き崩れていまう。
なんとかアルフと一緒にいたい少女達と、どうしてもパーティを抜けたい主人公の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる