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3章 7人の婚約者編
機械人形
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その夜。
屋敷ではルーリエさんの歓迎会が開かれた。
「ユメの時も開いてくれましたが、屋敷の方たちは皆さん優しいですね」
俺の隣にいるユメが歓迎会で盛り上がってるみんなを見ながら呟く。
「当たり前だ。ここはユメの実家じゃないんだから」
「そうですね。ユメはカミトさんにもらわれて幸せ者です」
「俺もだ。ユメみたいに可愛い子と婚約することができたんだから」
「えへへ……」
俺が褒めるとユメが顔を赤くして嬉しそうに照れる。
「ついにルーリエさんも婚約者になったんだね」
そんな俺たちにヨルカさんが話しかける。
「ってことはヨルカさんが見た未来にもルーリエさんが映ってたんですね」
「うん!未来では魔王に対して強力な一撃を放ってた婚約者の1人だからね!」
「へー、ルーリエさんが魔王に攻撃を……って、ルーリエさんが魔王に攻撃!?」
俺はおかしな発言が聞こえてきたため、ヨルカさんに聞き返す。
「あ、そっか。まだルーリエさんって受付嬢してるから戦ったことないのか」
「いやいや!戦えないから冒険者じゃなくて受付嬢をしてるんですよ!ルーリエさんは戦闘系スキルを持ってないはずですから!」
「それが未来では戦ってたんだよ。私の作った機械人形に乗って」
「………へ?機械人形?」
「うん。シーナみたいな感じだね」
シーナはヨルカさんが長年研究していた時の副産物で機械人形だ。
「ウチ、シーナが完成してから研究の片手間にシーナよりもすごい機械人形を作ってたんだ。それが操縦型の機械人形」
「つまり誰かが操ることで動く機械人形ってことですか?」
「うん。私が作ったのは誰かが機械人形に乗って操作する物だよ。それをルーリエさんが操縦して戦ってた」
「なるほど。でも、俺たちはそんな機械人形見たことないですよ?未来の俺たちが手に入れてるのなら、今の俺たちが手に入れててもおかしくないですよね?」
「あ、それなら手に入れてるよ」
「え、何処でですか?」
「ウチが寝てた部屋だね」
どうやらヨルカさんが作った機械人形は『賢者の鍵No.8』の部屋に置いていたらしい。
「あの鍵はS級ダンジョンのクリア報酬だった。なのに部屋に報酬が何も無いっておかしいでしょ?」
「あー、なるほど」
つまり未来の俺たちはヨルカさんが寝ていた部屋で機械人形を手に入れ、ルーリエさんに操縦させていたということだ。
でも、この世界線ではヨルカさんが部屋で寝ていたため、目覚めたヨルカさんが機械人形を別の場所に移動させたらしい。
「ルーリエさんのスキルは正直化け物だよ。寝れば全てのことを記憶できるってことは、自分が失敗したミスを2度としなくなるってこと。戦闘においては戦闘した分だけ経験値として自分の能力になるからね」
「た、確かに」
その可能性に気付いた未来の俺たちはルーリエさんに機械人形の操縦をお願いし、魔王と戦ったのだろう。
「だから、この世界線でもルーリエさんには機械人形を操縦してもらわないと困るんだ」
「分かりました。それなら俺が説明します。でも、無理強いはしませんよ?」
「うん、お願いね」
ヨルカさんの話を聞いて、俺はルーリエさんに話しかける。
「ルーリエさん、少しいいですか?」
「はい。なんでしょうか?」
「実は……」
俺はルーリエさんに魔王が復活することを伝える。
それに併せてヨルカさんの存在と俺に婚約者が7人いることも伝える。
「カミトさんはあと1人、婚約者が増える予定なのですね」
「……そうなります」
なぜ俺の婚約者たちは魔王が復活することよりも先に、婚約者が7人いることを聞いてくるのだろうか。
「分かりました。私も皆さんと一緒に戦います」
「いいんですか?」
「はい。皆さんが戦ってるのに、私だけ安全な場所で見守るなんて嫌ですから。なので私はカミトさんが止めても戦います」
ルーリエさんの瞳には決意を感じる。
その様子を見ていたヨルカさんが「さすがカミトくんの婚約者だね」との声を発する。
「分かりました。魔王討伐のため、ルーリエさんの力を貸してください」
「任せてください!」
俺の言葉にルーリエさんが元気に応えてくれた。
その後、歓迎会が落ち着いたため、ユメとヨルカさんへ旅の成果を聞く。
「まずはウチらの旅を簡単に説明するよ」
とのことでヨルカさんが話し始める。
「ウチはユメちゃんが勇者と関連があると思い、まずは勇者が使っていた聖剣が保管されてる場所に行ったんだ。保管といっても洞窟の中でブッ刺してるだけだったけど」
「へー。聖剣ってこの世界にまだあったんですね」
「確証はなかったけどあると信じてね。その聖剣はウチとカインくん、ラティファちゃんが勇者の墓を建てた時にお供え物として置いたんだ。荒らされないようにウチが結界してたから誰も荒らされてなかったよ」
ヨルカさんの結界のおかげで勇者の墓は荒らされることなく、聖剣も無事だったようだ。
「それで聖剣をユメちゃんに持たせてみたんだ。するとユメちゃんの身体が光って……」
「はい。勇者リリィの記憶が蘇り、勇者が使っていたスキルを使用することができるようになりました」
ユメのスキルは【#&\%$?】となっており、特殊な条件を満たすと本来のスキル名へと変化するようになっていた。
(その条件とは『???』の記憶を思い出すことだったが、どうやら勇者『リリィ』の記憶を思い出すことだったようだ)
「ここからはユメが見たリリィさんの記憶を話をします」
そう言ってユメが勇者リリィのことを話し出した。
屋敷ではルーリエさんの歓迎会が開かれた。
「ユメの時も開いてくれましたが、屋敷の方たちは皆さん優しいですね」
俺の隣にいるユメが歓迎会で盛り上がってるみんなを見ながら呟く。
「当たり前だ。ここはユメの実家じゃないんだから」
「そうですね。ユメはカミトさんにもらわれて幸せ者です」
「俺もだ。ユメみたいに可愛い子と婚約することができたんだから」
「えへへ……」
俺が褒めるとユメが顔を赤くして嬉しそうに照れる。
「ついにルーリエさんも婚約者になったんだね」
そんな俺たちにヨルカさんが話しかける。
「ってことはヨルカさんが見た未来にもルーリエさんが映ってたんですね」
「うん!未来では魔王に対して強力な一撃を放ってた婚約者の1人だからね!」
「へー、ルーリエさんが魔王に攻撃を……って、ルーリエさんが魔王に攻撃!?」
俺はおかしな発言が聞こえてきたため、ヨルカさんに聞き返す。
「あ、そっか。まだルーリエさんって受付嬢してるから戦ったことないのか」
「いやいや!戦えないから冒険者じゃなくて受付嬢をしてるんですよ!ルーリエさんは戦闘系スキルを持ってないはずですから!」
「それが未来では戦ってたんだよ。私の作った機械人形に乗って」
「………へ?機械人形?」
「うん。シーナみたいな感じだね」
シーナはヨルカさんが長年研究していた時の副産物で機械人形だ。
「ウチ、シーナが完成してから研究の片手間にシーナよりもすごい機械人形を作ってたんだ。それが操縦型の機械人形」
「つまり誰かが操ることで動く機械人形ってことですか?」
「うん。私が作ったのは誰かが機械人形に乗って操作する物だよ。それをルーリエさんが操縦して戦ってた」
「なるほど。でも、俺たちはそんな機械人形見たことないですよ?未来の俺たちが手に入れてるのなら、今の俺たちが手に入れててもおかしくないですよね?」
「あ、それなら手に入れてるよ」
「え、何処でですか?」
「ウチが寝てた部屋だね」
どうやらヨルカさんが作った機械人形は『賢者の鍵No.8』の部屋に置いていたらしい。
「あの鍵はS級ダンジョンのクリア報酬だった。なのに部屋に報酬が何も無いっておかしいでしょ?」
「あー、なるほど」
つまり未来の俺たちはヨルカさんが寝ていた部屋で機械人形を手に入れ、ルーリエさんに操縦させていたということだ。
でも、この世界線ではヨルカさんが部屋で寝ていたため、目覚めたヨルカさんが機械人形を別の場所に移動させたらしい。
「ルーリエさんのスキルは正直化け物だよ。寝れば全てのことを記憶できるってことは、自分が失敗したミスを2度としなくなるってこと。戦闘においては戦闘した分だけ経験値として自分の能力になるからね」
「た、確かに」
その可能性に気付いた未来の俺たちはルーリエさんに機械人形の操縦をお願いし、魔王と戦ったのだろう。
「だから、この世界線でもルーリエさんには機械人形を操縦してもらわないと困るんだ」
「分かりました。それなら俺が説明します。でも、無理強いはしませんよ?」
「うん、お願いね」
ヨルカさんの話を聞いて、俺はルーリエさんに話しかける。
「ルーリエさん、少しいいですか?」
「はい。なんでしょうか?」
「実は……」
俺はルーリエさんに魔王が復活することを伝える。
それに併せてヨルカさんの存在と俺に婚約者が7人いることも伝える。
「カミトさんはあと1人、婚約者が増える予定なのですね」
「……そうなります」
なぜ俺の婚約者たちは魔王が復活することよりも先に、婚約者が7人いることを聞いてくるのだろうか。
「分かりました。私も皆さんと一緒に戦います」
「いいんですか?」
「はい。皆さんが戦ってるのに、私だけ安全な場所で見守るなんて嫌ですから。なので私はカミトさんが止めても戦います」
ルーリエさんの瞳には決意を感じる。
その様子を見ていたヨルカさんが「さすがカミトくんの婚約者だね」との声を発する。
「分かりました。魔王討伐のため、ルーリエさんの力を貸してください」
「任せてください!」
俺の言葉にルーリエさんが元気に応えてくれた。
その後、歓迎会が落ち着いたため、ユメとヨルカさんへ旅の成果を聞く。
「まずはウチらの旅を簡単に説明するよ」
とのことでヨルカさんが話し始める。
「ウチはユメちゃんが勇者と関連があると思い、まずは勇者が使っていた聖剣が保管されてる場所に行ったんだ。保管といっても洞窟の中でブッ刺してるだけだったけど」
「へー。聖剣ってこの世界にまだあったんですね」
「確証はなかったけどあると信じてね。その聖剣はウチとカインくん、ラティファちゃんが勇者の墓を建てた時にお供え物として置いたんだ。荒らされないようにウチが結界してたから誰も荒らされてなかったよ」
ヨルカさんの結界のおかげで勇者の墓は荒らされることなく、聖剣も無事だったようだ。
「それで聖剣をユメちゃんに持たせてみたんだ。するとユメちゃんの身体が光って……」
「はい。勇者リリィの記憶が蘇り、勇者が使っていたスキルを使用することができるようになりました」
ユメのスキルは【#&\%$?】となっており、特殊な条件を満たすと本来のスキル名へと変化するようになっていた。
(その条件とは『???』の記憶を思い出すことだったが、どうやら勇者『リリィ』の記憶を思い出すことだったようだ)
「ここからはユメが見たリリィさんの記憶を話をします」
そう言ってユメが勇者リリィのことを話し出した。
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