スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部

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3章 7人の婚約者編

ユメとヨルカの帰還

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 ルーリエさんが定期報告と俺たちの身に起こったダンジョンでの出来事をフォーレの冒険者協会で支部長を務めている方に話し、無事にルーリエさんの仕事が終わる。

「早かったですね」
「そうですね。伝えるだけだったので」

 とは言っているが色々と話し合った形跡があり、たくさんの資料を持っている。

「どんなことを話したんですか?」
「そうですね。主にエンシェントドラゴンが現れたことを話しました。それとこれは不確かな情報ですが、最近、ダンジョンに出現するモンスターが強くなったみたいです」
「へぇ、それは危険ですね」
「はい。王都でもその話題はありましたがフォーレでもモンスターが強くなっているみたいです。実際、低レベルの冒険者がダンジョン内で死ぬケースが増えてるみたいで」

 その話を聞き、俺はとあることを思い出す。

「あ、そういえばS級ダンジョン『炎焔』に潜った時、20層でサラマンダーを倒したのですが、事前に聞いていたステータスと全然違ったんですよ」

 そう言ってルーリエさんに詳しく話す。
 ステータスがレッドドラゴンよりも強力で5,000もレベルがあったことを。

「そんなことがあったのですね……」

 そう呟いたルーリエさんが考え込む。

「これはソフィア会長にも話した方がいい内容ですね。戻ったら会長に話してみます」
「お願いします」

 ルーリエさんが俺の話を聞いて手元の資料に何かを書き込む。
 それを終えたタイミングで俺は口を開く。

「では今からどうしますか?」
「もちろん、デートです!カミトさんとデートするために早く終わらせたのですから!」
「分かりました。目一杯楽しみましょう!」

 その後、俺たちは夜遅くまでフォーレの街を楽しんだ。



 4日後。
 フォーレから王都に帰る道中も盗賊に襲われることなく、ルーリエさんからも襲われずに王都へ帰り着く。
 そして帰り着いて早々、屋敷に足を運ぶ。

「ただいま~」
「お、お邪魔します」

 俺とルーリエさんが玄関に入ると“ドタドタっ!”と足音が響き渡る。

「おかえりー!お兄ちゃん!それとルーリエさんも!」

 足音の主はクレアだったようで、クレアが出迎えてくれた。

「それで、ルーリエさんが一緒にいるってことは……」
「あぁ。クレアが想像してる通りだ。ルーリエさんが新しく婚約者になったから」
「やったーっ!おめでとうございます!ルーリエさん!」
「はい!皆さんのおかげです!」

 そう言ってクレアを抱きしめるルーリエさん。

「今日からルーリエさんもここに泊まることになるから。仲良くしてくれよ」
「もちろんだよ!あ、ルーリエさんの歓迎会をしなきゃだね!」
「歓迎会までしてくれるのですか?」
「うん!ルーリエさんがお兄ちゃんの婚約者になってくれてうれしいので!」
「クレアちゃん!なんて良い子なんですか!」
「ル、ルーリエさん!く、苦しいです!」

 嬉しい言葉を言われたルーリエさんが、抱きしめていたクレアを力強く抱きしめる。
 それにより、ルーリエさんの爆乳で窒息しかけるクレア。

(また賑やかになりそうだな)

 そんなことを思いながらルーリエさんからクレアを引き剥がした。



 リビングに移動するとユメとヨルカさんの姿が見えた。

「カミトさん!」

 俺の姿を確認したユメがダッシュで駆け寄り抱きついてくる。

「おかえりユメ」
「ただいまです!あ、カミトさんもおかえりなさい!」
「あぁ、ただいま」

 俺は抱きついているユメの頭を撫でながら返事をする。

「ヨルカさんもおかえりなさい。随分と長い旅になりましたね」
「目的地がここから遠かったからね。移動だけで時間がかかったよ」
「それで成果の方は……」
「それは後でゆっくり話すよ。まずはルーリエちゃんを歓迎しないと」
「そうですね」

 俺は主にユメに向けて話し始める。

「今日からルーリエさんが新しい婚約者だ。皆んな、仲良くしてくれると嬉しいな」
「もちろんだよ!」

 俺の発言にソラが元気に答えてくれる。

「ユメはルーリエさんと会うのが初めてか?」
「はい。でもカミトさんのことをリブロで助けてくれた方だとは聞いてます。なのでとても優しい女性であることは知ってますよ」

 そう言って俺から離れたユメがルーリエさんに挨拶をする。

「ユメと言います。今日からよろしくお願いします」
「ユメちゃんですね。お話しはカミトくんからたくさん聞いてますよ。一緒にカミトさんを支えましょうね!」
「はいっ!」

 いつも初対面の人にはオドオドしているユメだが堂々とした振る舞いでルーリエさんに話しかけている。

「なにか心境の変化でもあったのかな?」
「ふふっ、それも後で話すよ」

 俺の呟きにヨルカさんが反応し返答する。

「じゃあ早速、歓迎会の準備だね!」

 クレアの元気な声を聞き、俺たちは動き出した。
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