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3章 7人の婚約者編
S級ダンジョン『炎焔』の攻略 2
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翌日も俺は『炎焔』へと足を運び、昨日の続きである11階層から探索を始める。
11階層からはランクAのモンスターが出現するが、ステータス的に全く相手にならず、一撃で仕留めていった。
賢者さんのおかげで無駄な体力を使うことなく20層に辿り着き、フロアボス戦となる。
「サクッと終わらせて家に帰りますか」
俺はフロアボス部屋へ入り、目の前にいるモンスターを視認する。
「事前の情報通りサラマンダーか」
目の前には炎を纏ったトカゲ型の魔物――サラマンダーが待機していた。
その大きさはかなりのもので、高さは2メートルに届くだろう。
ちなみにサラマンダーは以前、『奈落』を攻略した時に現れたレッドドラゴンと同じランクSのモンスターだ。
ダンジョン挑戦前にボスの情報自体は調べていたが、念のため鑑定を使用する。
*****
名前:サラマンダー
レベル:5000
筋力:20000
器用:20000
耐久:20000
俊敏:20000
魔力:20000
知力:20000
スキル:【火炎】
【猛毒】
【炎の鱗】
装備:なし
*****
「聞いてた通りだが……レッドドラゴンよりステータスが良いぞ?」
何ならソラさんを助けた時に戦ったブラックドラゴンよりも上だ。
事前に聞いたステータスだと全ての能力が12,000程度だったが何故か強化されている。
「ま、いっか。おかげで〈ジャイアントキリング Lv.4〉が発動するし」
そんなことを呟きつつ俺は純黒の長剣を構えると、真正面からサラマンダーと向かい合う。
「ガァァァァっ!」
空間いっぱいに響き渡るサラマンダーの咆哮。
その後、炎を纏ったまま俺に向かって特攻してくる。
並の冒険者は纏った炎に苦戦するだろうが、ステータスの差は称号の効果を入れて20,000以上。
「『星剣技』四の型〈旋空〉~六連~」
俺は特攻してくるサラマンダーへ6つの飛ぶ斬撃を見舞う。
「グァァァァァァっ!」
【炎の鱗】というスキルによりかなりの防御力を誇っているが、ステータス差20,000以上ある俺の前には無意味だったようで、飛ぶ斬撃を回避することができず切り刻まれた。
「よし、20階層終わり!」
ランクSのモンスターであるサラマンダーを瞬殺し、『レベルアップしました』という脳内音声を聞きながら大きな魔石を回収してワープゾーンへ入る。
すると目の前に宝箱が1つ用意されており『特殊条件、〈10秒以内に討伐〉をクリア。報酬部屋へ案内します』とのアナウンスが聞こえてきた。
「おぉ、宝箱っ!」
俺は飛びつくように宝箱の中を開ける。
そこにはスキルスクロールが2つも入っていた。
「っしゃ!スキルスクロールっ!」
スキルスクロールとは、読めば誰でもスキルを得ることができる巻物で、かなりのレアアイテムとなっている。
欠点としては読み終えるまでどんなスキルを手にするか分からない点だが、自分にとってマイナスとなるスキルスクロールがある話は聞いたことがない。
「んじゃ、さっそくスキルスクロールを開封して……いや待てよ」
読もうと思った俺は、とあることを思いつき動きを止める。
「賢者さんが鑑定したらどんなスキルが獲得できるか分かるんじゃないか?」
と思ったので早速鑑定してみる。
「賢者さん、鑑定!」
『了解しました』
俺の指示に従い、賢者さんがスキルスクロールを鑑定する。
ーーーーー
【炎帝】
火属性魔法の進化系である炎魔法を自在に操ることができ、器用•魔力•知力のステータスが5,000上昇する。ただし火属性魔法を覚えていない者が使用すると【火属性魔法 Lv.5】+器用•魔力•知力のステータス100上昇へと変化する。
ーーーーー
【支援者】
支援魔法を極めた者。器用•魔力•知力のステータスが3,000上昇し、バフ効果を15%上昇させる。ただし支援魔法を覚えていない者が使用すると【支援魔法 Lv.5】+器用•魔力•知力のステータス100上昇へと変化する。
ーーーーー
「ヤバすぎる……」
使用者を間違えなければ破格のスキルスクロールだ。
「これ、俺が使ってたら損してたぞ。賢者さんで鑑定してもらってよかったぁ」
その判断をした自分を褒め称えたい。
「とりあえず使う人は選ばないといけないので一旦持ち帰るか」
俺はアイテムボックスに収納し、次にステータスを開く。
*****
名前:カミト•ヴィオレ
年齢:18
レベル:4987(629up!)
筋力:34515(1803up!)
器用:34447(1790up!)
耐久:34452(1786up!)
俊敏:34537(1813up!)
魔力:34317(1778up!)
知力:34621(1826up!)
スキル:【剣聖】
【賢者の眼】
称号:〈ジャイアントキリング Lv.4〉
〈無傷の冒険者 Lv.5〉
〈少数精鋭 Lv.1〉
〈S級ダンジョンを踏破した者 Lv.1〉
〈火事場の馬鹿力 Lv.1〉
装備:純黒の長剣(全ステータス4,000上昇)
純黒のコート(全ステータス4,000上昇)
純黒の靴(全ステータス4,000上昇)
※純黒の長剣、純黒のコート、純黒の靴は〈無傷の冒険者 Lv.5〉の効果終了。
*****
「よし、順調にレベルアップしてるな」
現段階でかなり異常なステータスとなっているが、魔王を封印した『剣聖』カインはドラゴン十数体を相手にしても勝つほどの実力者だ。
現段階の俺では難しいため、まだまだ強くなる必要がある。
「明日以降も攻略したいが明日は大事な用事がある。それに明後日からは冒険者学校の講師も始まる。続きは別の日に探索するか」
そんなことを呟きながらダンジョンを出た。
11階層からはランクAのモンスターが出現するが、ステータス的に全く相手にならず、一撃で仕留めていった。
賢者さんのおかげで無駄な体力を使うことなく20層に辿り着き、フロアボス戦となる。
「サクッと終わらせて家に帰りますか」
俺はフロアボス部屋へ入り、目の前にいるモンスターを視認する。
「事前の情報通りサラマンダーか」
目の前には炎を纏ったトカゲ型の魔物――サラマンダーが待機していた。
その大きさはかなりのもので、高さは2メートルに届くだろう。
ちなみにサラマンダーは以前、『奈落』を攻略した時に現れたレッドドラゴンと同じランクSのモンスターだ。
ダンジョン挑戦前にボスの情報自体は調べていたが、念のため鑑定を使用する。
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名前:サラマンダー
レベル:5000
筋力:20000
器用:20000
耐久:20000
俊敏:20000
魔力:20000
知力:20000
スキル:【火炎】
【猛毒】
【炎の鱗】
装備:なし
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「聞いてた通りだが……レッドドラゴンよりステータスが良いぞ?」
何ならソラさんを助けた時に戦ったブラックドラゴンよりも上だ。
事前に聞いたステータスだと全ての能力が12,000程度だったが何故か強化されている。
「ま、いっか。おかげで〈ジャイアントキリング Lv.4〉が発動するし」
そんなことを呟きつつ俺は純黒の長剣を構えると、真正面からサラマンダーと向かい合う。
「ガァァァァっ!」
空間いっぱいに響き渡るサラマンダーの咆哮。
その後、炎を纏ったまま俺に向かって特攻してくる。
並の冒険者は纏った炎に苦戦するだろうが、ステータスの差は称号の効果を入れて20,000以上。
「『星剣技』四の型〈旋空〉~六連~」
俺は特攻してくるサラマンダーへ6つの飛ぶ斬撃を見舞う。
「グァァァァァァっ!」
【炎の鱗】というスキルによりかなりの防御力を誇っているが、ステータス差20,000以上ある俺の前には無意味だったようで、飛ぶ斬撃を回避することができず切り刻まれた。
「よし、20階層終わり!」
ランクSのモンスターであるサラマンダーを瞬殺し、『レベルアップしました』という脳内音声を聞きながら大きな魔石を回収してワープゾーンへ入る。
すると目の前に宝箱が1つ用意されており『特殊条件、〈10秒以内に討伐〉をクリア。報酬部屋へ案内します』とのアナウンスが聞こえてきた。
「おぉ、宝箱っ!」
俺は飛びつくように宝箱の中を開ける。
そこにはスキルスクロールが2つも入っていた。
「っしゃ!スキルスクロールっ!」
スキルスクロールとは、読めば誰でもスキルを得ることができる巻物で、かなりのレアアイテムとなっている。
欠点としては読み終えるまでどんなスキルを手にするか分からない点だが、自分にとってマイナスとなるスキルスクロールがある話は聞いたことがない。
「んじゃ、さっそくスキルスクロールを開封して……いや待てよ」
読もうと思った俺は、とあることを思いつき動きを止める。
「賢者さんが鑑定したらどんなスキルが獲得できるか分かるんじゃないか?」
と思ったので早速鑑定してみる。
「賢者さん、鑑定!」
『了解しました』
俺の指示に従い、賢者さんがスキルスクロールを鑑定する。
ーーーーー
【炎帝】
火属性魔法の進化系である炎魔法を自在に操ることができ、器用•魔力•知力のステータスが5,000上昇する。ただし火属性魔法を覚えていない者が使用すると【火属性魔法 Lv.5】+器用•魔力•知力のステータス100上昇へと変化する。
ーーーーー
【支援者】
支援魔法を極めた者。器用•魔力•知力のステータスが3,000上昇し、バフ効果を15%上昇させる。ただし支援魔法を覚えていない者が使用すると【支援魔法 Lv.5】+器用•魔力•知力のステータス100上昇へと変化する。
ーーーーー
「ヤバすぎる……」
使用者を間違えなければ破格のスキルスクロールだ。
「これ、俺が使ってたら損してたぞ。賢者さんで鑑定してもらってよかったぁ」
その判断をした自分を褒め称えたい。
「とりあえず使う人は選ばないといけないので一旦持ち帰るか」
俺はアイテムボックスに収納し、次にステータスを開く。
*****
名前:カミト•ヴィオレ
年齢:18
レベル:4987(629up!)
筋力:34515(1803up!)
器用:34447(1790up!)
耐久:34452(1786up!)
俊敏:34537(1813up!)
魔力:34317(1778up!)
知力:34621(1826up!)
スキル:【剣聖】
【賢者の眼】
称号:〈ジャイアントキリング Lv.4〉
〈無傷の冒険者 Lv.5〉
〈少数精鋭 Lv.1〉
〈S級ダンジョンを踏破した者 Lv.1〉
〈火事場の馬鹿力 Lv.1〉
装備:純黒の長剣(全ステータス4,000上昇)
純黒のコート(全ステータス4,000上昇)
純黒の靴(全ステータス4,000上昇)
※純黒の長剣、純黒のコート、純黒の靴は〈無傷の冒険者 Lv.5〉の効果終了。
*****
「よし、順調にレベルアップしてるな」
現段階でかなり異常なステータスとなっているが、魔王を封印した『剣聖』カインはドラゴン十数体を相手にしても勝つほどの実力者だ。
現段階の俺では難しいため、まだまだ強くなる必要がある。
「明日以降も攻略したいが明日は大事な用事がある。それに明後日からは冒険者学校の講師も始まる。続きは別の日に探索するか」
そんなことを呟きながらダンジョンを出た。
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