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2章 王都編
賢者ヨルカとの出会い 1
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「私、賢者様にお仕えしております、シーナと申します。約450年もの間、カミト様が来られるのをお待ちしておりました」
丁寧なお辞儀をしたメイドが淡々と告げる。
「え、俺を?」
「はい。正確には奥にいらっしゃる賢者様がお待ちです」
「奥に賢者様?」
「こちらへお願いします」
そう言われて案内された俺は奥にある部屋へ足を踏み入れる。
そこにはベッドの上で寝ている1人の美少女がいた。
「少々お待ちください」
そう言ってシーナさんが美少女に近づく。
「ヨルカ様、カミト様が来られました」
「すぅすぅ……」
しかし、全く起きる気配がない。
「はぁ。カミト様、そのまま目を見開いてヨルカ様を見ててください」
「……分かりました」
よく分からないがシーナさんの言う通り目を見開いてヨルカと呼ばれる美少女を見る。
すると、シーナさんがヨルカさんの大きな胸を鷲づかみにした。
「んっ……」
そして小柄な体格には不釣り合いな巨乳をシーナさんが揉みくちゃにする。
「ひゃっ!んん~っ!」
そんな可愛らしい声とともに美少女が目を覚ます。
「ちょっと!シーナ!何してるの!?」
「ヨルカ様、おはようございます」
「うん、おはよー!……じゃなくて!なんで私の胸を揉むの!」
「そこに大きな胸があるからです」
「答えになってない!なんで、いつもいつも私の胸を触って起こすのよ!」
「それは感度が良いからです」
「確かに感度が良いからすぐに感じて起き上がるけど、他にも方法があるはずよ!」
「そんなことよりヨルカ様。カミト様が見ております」
「そんなことって………へ?カミトくんが?」
そう言って辺りを見渡すヨルカさん。
そして目を見開いてた俺と目が合う。
「「………」」
見つめ合うこと数秒。
「今のは忘れてーっ!」
「痛っ!」
ヨルカさんが魔法で氷塊を飛ばし、避けることができず頭に喰らう。
(む、胸の感度が良い美少女から氷塊が……)
そこで俺の記憶は途絶えてしまった。
「ご、ごめん、カミトくん」
「いえ、俺の不手際もありますので」
俺たちはお互いに謝る。
ちなみに元凶のシーナさんは何事もなかったかのようにお茶の準備をしている。
「そ、それでヨルカさんは賢者様なんですか?」
「そうだよ。500年前に『剣聖』と呼ばれたカインと『勇者』、それに『聖女』を加えた4人で魔王を封印したんだ。カミトくんは【剣聖】スキルを引き継いだことでカインのことは知ってると思うけど」
「俺が【剣聖】スキルを引き継いだことを知ってるんですね」
「うん。だって私がカインのお願いを叶えて引き継がせたからね。引き継いだ人くらいすぐにわかるよ」
俺が【剣聖】スキルを引き継いだことはソフィア会長しか知らない。
しかもヨルカさんは引き継がせたと言っている。
カインの記憶によれば『賢者』にお願いして500年後の誰かに引き継がせたとのこと。
よって、目の前にいる美少女が500年前にカインと一緒に魔王を封印した『賢者』であることは間違いない。
「500年前ってことはヨルカさんは500歳を超えてる……ひぃっ!」
「ねぇカミトくん。女の子の年齢を考えたらダメって知ってた?」
何処からか取り出した杖を俺に向けて威圧するヨルカさん。
「(コクコク)」
死にたくない俺は全力で首を縦に振り、その様子を見たヨルカさんが杖を下ろす。
「正確には70歳まで生きた経験がある20歳よ。つまりウチはピチピチの20歳。分かった?」
「は、はい」
「要するに70歳か」とか言ったら殺されそうなので黙っておく。
(ピチピチの20歳ねぇ。とある一点以外は20歳か疑いたいんだが)
そんなことを思いながらヨルカさんを見る。
魔女が被るトンガリ帽子とぶかぶかな黒いローブを羽織り、胸だけがデカい小柄な美少女。
胸元は大胆に開いており、俺の目測ではメルさんに匹敵するくらいの大きさを誇っている。
ロリ巨乳とはヨルカさんのためにある言葉と言っても過言ではないだろう。
「そ、それで、なぜ俺のことをヨルカさんとシーナさんは待ってたんですか?」
俺は話を脱線させないよう、1番気になっていたことを聞く。
「それはね。このままではこの世界が魔王に滅ぼされるからよ」
魔王は500年前、ヨルカさんが言った通り『勇者』と『剣聖』、『聖女』、『賢者』によって封印したと伝えられている。
ちなみに、その戦いで『勇者』は死んだらしい。
「封印は500年後に解かれ、復活するらしいの。それが約2年後。ウチは500年前に討伐しきれなかった魔王を討伐するために約450年間、眠りについたんだ。魔王を封印した時の年齢である20歳に若返りつつね」
20歳の時に封印し、70歳の時に眠りについたので、約450年間の長期間、眠っていたらしい。
そして450年間も眠っていた理由は2年後に復活する魔王を倒すため。
「この年に封印が解かれることはウチの未来視で知ることができた。その時、復活した魔王と戦っていたのが、カミトくんとカミトくんの婚約者たちなの。だから一緒に戦うためにカミトくんをここで待ってたんだ。来なかったらウチが会いに行ってたけどね」
「へー、俺と俺の婚約者たちが復活した魔王と戦ったんですね……俺の婚約者たち!?」
聞き捨てならないセリフが飛び出す。
「そうだよ。7人の婚約者がカミトくんの戦いをサポートしてたんだけど……あれ?もしかしてまだ誰とも婚約してないの?」
「7人!?」
信じられない数字が飛び出す。
「あちゃー。これは言わない方が良かったのかなぁ……てへっ!ヨルカちゃん、失敗しちゃった!」
可愛く舌を出すヨルカさん。
そんなポーズすら目に入らないくらい、俺は動揺する。
(俺は未来で7人の女の子と婚約すんの!?仮に告白してくれたリーシャ様、レオノーラ様を婚約者にしても2人しかいないぞ!あと5人って誰!?)
魔王が復活するという情報よりも、俺がこの先、7人の女の子と婚約するという事実にパニックとなる俺だった。
丁寧なお辞儀をしたメイドが淡々と告げる。
「え、俺を?」
「はい。正確には奥にいらっしゃる賢者様がお待ちです」
「奥に賢者様?」
「こちらへお願いします」
そう言われて案内された俺は奥にある部屋へ足を踏み入れる。
そこにはベッドの上で寝ている1人の美少女がいた。
「少々お待ちください」
そう言ってシーナさんが美少女に近づく。
「ヨルカ様、カミト様が来られました」
「すぅすぅ……」
しかし、全く起きる気配がない。
「はぁ。カミト様、そのまま目を見開いてヨルカ様を見ててください」
「……分かりました」
よく分からないがシーナさんの言う通り目を見開いてヨルカと呼ばれる美少女を見る。
すると、シーナさんがヨルカさんの大きな胸を鷲づかみにした。
「んっ……」
そして小柄な体格には不釣り合いな巨乳をシーナさんが揉みくちゃにする。
「ひゃっ!んん~っ!」
そんな可愛らしい声とともに美少女が目を覚ます。
「ちょっと!シーナ!何してるの!?」
「ヨルカ様、おはようございます」
「うん、おはよー!……じゃなくて!なんで私の胸を揉むの!」
「そこに大きな胸があるからです」
「答えになってない!なんで、いつもいつも私の胸を触って起こすのよ!」
「それは感度が良いからです」
「確かに感度が良いからすぐに感じて起き上がるけど、他にも方法があるはずよ!」
「そんなことよりヨルカ様。カミト様が見ております」
「そんなことって………へ?カミトくんが?」
そう言って辺りを見渡すヨルカさん。
そして目を見開いてた俺と目が合う。
「「………」」
見つめ合うこと数秒。
「今のは忘れてーっ!」
「痛っ!」
ヨルカさんが魔法で氷塊を飛ばし、避けることができず頭に喰らう。
(む、胸の感度が良い美少女から氷塊が……)
そこで俺の記憶は途絶えてしまった。
「ご、ごめん、カミトくん」
「いえ、俺の不手際もありますので」
俺たちはお互いに謝る。
ちなみに元凶のシーナさんは何事もなかったかのようにお茶の準備をしている。
「そ、それでヨルカさんは賢者様なんですか?」
「そうだよ。500年前に『剣聖』と呼ばれたカインと『勇者』、それに『聖女』を加えた4人で魔王を封印したんだ。カミトくんは【剣聖】スキルを引き継いだことでカインのことは知ってると思うけど」
「俺が【剣聖】スキルを引き継いだことを知ってるんですね」
「うん。だって私がカインのお願いを叶えて引き継がせたからね。引き継いだ人くらいすぐにわかるよ」
俺が【剣聖】スキルを引き継いだことはソフィア会長しか知らない。
しかもヨルカさんは引き継がせたと言っている。
カインの記憶によれば『賢者』にお願いして500年後の誰かに引き継がせたとのこと。
よって、目の前にいる美少女が500年前にカインと一緒に魔王を封印した『賢者』であることは間違いない。
「500年前ってことはヨルカさんは500歳を超えてる……ひぃっ!」
「ねぇカミトくん。女の子の年齢を考えたらダメって知ってた?」
何処からか取り出した杖を俺に向けて威圧するヨルカさん。
「(コクコク)」
死にたくない俺は全力で首を縦に振り、その様子を見たヨルカさんが杖を下ろす。
「正確には70歳まで生きた経験がある20歳よ。つまりウチはピチピチの20歳。分かった?」
「は、はい」
「要するに70歳か」とか言ったら殺されそうなので黙っておく。
(ピチピチの20歳ねぇ。とある一点以外は20歳か疑いたいんだが)
そんなことを思いながらヨルカさんを見る。
魔女が被るトンガリ帽子とぶかぶかな黒いローブを羽織り、胸だけがデカい小柄な美少女。
胸元は大胆に開いており、俺の目測ではメルさんに匹敵するくらいの大きさを誇っている。
ロリ巨乳とはヨルカさんのためにある言葉と言っても過言ではないだろう。
「そ、それで、なぜ俺のことをヨルカさんとシーナさんは待ってたんですか?」
俺は話を脱線させないよう、1番気になっていたことを聞く。
「それはね。このままではこの世界が魔王に滅ぼされるからよ」
魔王は500年前、ヨルカさんが言った通り『勇者』と『剣聖』、『聖女』、『賢者』によって封印したと伝えられている。
ちなみに、その戦いで『勇者』は死んだらしい。
「封印は500年後に解かれ、復活するらしいの。それが約2年後。ウチは500年前に討伐しきれなかった魔王を討伐するために約450年間、眠りについたんだ。魔王を封印した時の年齢である20歳に若返りつつね」
20歳の時に封印し、70歳の時に眠りについたので、約450年間の長期間、眠っていたらしい。
そして450年間も眠っていた理由は2年後に復活する魔王を倒すため。
「この年に封印が解かれることはウチの未来視で知ることができた。その時、復活した魔王と戦っていたのが、カミトくんとカミトくんの婚約者たちなの。だから一緒に戦うためにカミトくんをここで待ってたんだ。来なかったらウチが会いに行ってたけどね」
「へー、俺と俺の婚約者たちが復活した魔王と戦ったんですね……俺の婚約者たち!?」
聞き捨てならないセリフが飛び出す。
「そうだよ。7人の婚約者がカミトくんの戦いをサポートしてたんだけど……あれ?もしかしてまだ誰とも婚約してないの?」
「7人!?」
信じられない数字が飛び出す。
「あちゃー。これは言わない方が良かったのかなぁ……てへっ!ヨルカちゃん、失敗しちゃった!」
可愛く舌を出すヨルカさん。
そんなポーズすら目に入らないくらい、俺は動揺する。
(俺は未来で7人の女の子と婚約すんの!?仮に告白してくれたリーシャ様、レオノーラ様を婚約者にしても2人しかいないぞ!あと5人って誰!?)
魔王が復活するという情報よりも、俺がこの先、7人の女の子と婚約するという事実にパニックとなる俺だった。
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