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2章 王都編
S級ダンジョン『奈落』の攻略 3
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「どう?これがメルの実力」
「凄すぎて褒め言葉しか出てきません」
メルさんのステータスを確認した俺は、思っていることを正直に伝える。
「だよね!氷魔法を自由自在に操ってる所とかカッコいいよね!」
「だから褒めなくていいわよ!」
そんな会話をしながらダンジョンを攻略していく。
その後も俺はメルさんと積極的にコミュニケーションを図り、ある程度連携できるようになった。
「今度は俺が倒します!」
「………」
“ザシュっ!”
俺は目の前のオーガを剣で倒す。
すると、すぐにオーガがもう1匹現れる。
「………」
「あ、今度はメルさんが倒すんですね!お願いします!」
「アイスソード」
杖を構えたメルさんを見て、俺は瞬時にその場から離れる。
「いけ」
「グォォォっ!」
メルさんのアイスソードに貫かれ、オーガが魔石となる。
「おー。だんだん連携っぽくなってきた。さすがメルとカミト」
「これを連携といっていいのかは分かりませんが、協力はするようになりましたね」
俺がメルさんの動向を逐一確認し、メルさんの意図を汲み取って合わせてるだけだが。
「10階までは協力しなかったって聞いてたから、かなりの進歩だよ!」
(男である俺と多少だがコミュニケーションを取り、今のような感じで協力もしてくれる)
そう言われるとかなりの進歩を感じる。
「メル。21階からは私たちはついていけない。今の感じでカミトと協力すれば21階からも問題なく探索できる?」
「そうね。もともと21階から25階までは私1人でも問題なく探索できてるから問題ないと思うわ。ソロでの探索にならないからステータスは少し下がっちゃうけど」
〈孤高の魔女〉という称号により、ソロでの探索だと全ステータス5,000上昇という効果が追加されるが、俺と一緒に探索することになるため、〈孤高の魔女〉は発動しない。
「大丈夫です。その辺りは俺がサポートしますので」
「ん、なら安心」
「だね!しっかりとメルさんを守ってね!」
セリアさんがホッとした表情で言い、ソラさんは俺なら守ってくれると確信してるように言う。
「………」
その様子を黙って見てたメルさんが「ねぇ、セリア」と、不思議そうに口を開く。
「どうしてセリアはアイツを信頼してるの?アイツはセリアに『希望の花』を渡しただけの関係よ。セリアにとっては命の恩人だけどさすがに信頼しすぎだわ」
メルさんにとって、セリアさんが俺のことを信頼しすぎているように見えるらしい。
俺も『希望の花』をあげただけで信頼されすぎだとは思っていたため、セリアさんの返答が気になる。
「理由はたくさんあるけど1番はこれ。私は自分よりも他人を優先し、謙遜することなく振る舞う姿を見て、カミトを信頼できると思った」
真っ直ぐな瞳でメルさんに言う。
「ソラはなぜアイツを信頼してるの?」
「ふえっ!私!?」
「そうよ。ソラもアイツのことを信頼してると思ったわ。なぜなの?」
「え、えーっと……私、リブロのダンジョンでブラックドラゴンに襲われてるところをカミトくんに助けられたんです」
「えっ!そんなことがあったの!?」
「はい。その時、カミトくんが颯爽と現れて助けてくれたんだけど、カミトくんは私がブラックドラゴンと対峙してることを知ってて助けに来てくれたんです。危険な目に遭うかもしれないのに。それだけで私は信頼できる人って思ったんです」
ソラさんの発言を聞いてメルさんが考え込む。
「私、昔のことがあって男は絶対に信頼しないようにしてきたわ。その結果、どんどん男が嫌いになったの。会話も嫌なくらいに」
ある程度予想はしてたが予想通りの理由だった。
「でもセリアとソラはアイツの内面を見て信頼できると思ったのね。それに母さんにも言われたわ。アイツは絶対にメルを傷つけないって。母親と親友、それに友達の言うことは信じなきゃダメよね」
「メル!」
「メルさん!」
「ま、まぁ、私があれだけ酷い対応をしても歩み寄ろうとしてくるお人好しだから、信じてあげてもいいかなーって思っただけよ」
そう言ってメルさんが俺の方を向く。
「そ、その……い、今まで酷い対応をしてごめん……カミト」
「……え?」
咄嗟のことで脳が理解できず聞き返してしまう。
「だから、ごめんなさいって言ったの!今度は聞こえたでしょ!」
「あ、いえ!まさか俺のことを名前で呼んでくれるとは思わなくて」
「な、なによ!今まで通りアンタって呼ぶわよ!」
「いえ!名前で呼んでくれて嬉しいです!それと、今までの対応は気にしてませんので、謝らなくてもいいですよ」
「……ふんっ!」
若干頬を染め、顔を逸らすメルさん。
「男は嫌いだけどカミトのことは……その……信頼しようと思うわ。これからはちゃんとコミュニケーションもする予定よ」
「メルさん!」
「ただし!コミュニケーションだけよ!私の身体に触ったら殺すからね!」
「わ、わかりました!」
(メルさんに触ったら殺されるらしいが……少しはメルさんとの距離を縮められたかな)
そう思うと自然と笑みが溢れる。
「な、なによ!突然、笑ったりして!」
「あ、いえ!俺、メルさんとは仲良くなりたかったので嬉しいなぁって思っただけです!」
「っ!私から散々酷いことされたのに……」
「これがカミトの良いところ」
「はい!」
「ふふっ、そうかも。だから私はカミトのことを信頼しようと思ったのね」
男である俺がいることで表情が固かったメルさんにも、ようやく笑顔が生まれる。
「メルとカミトが無事仲良くなったことで、このまま探索を再開するよ」
「えぇ!」
「はい!」
「分かりました!」
俺たちはセリアさんの言葉に返事をして、探索を再開した。
「凄すぎて褒め言葉しか出てきません」
メルさんのステータスを確認した俺は、思っていることを正直に伝える。
「だよね!氷魔法を自由自在に操ってる所とかカッコいいよね!」
「だから褒めなくていいわよ!」
そんな会話をしながらダンジョンを攻略していく。
その後も俺はメルさんと積極的にコミュニケーションを図り、ある程度連携できるようになった。
「今度は俺が倒します!」
「………」
“ザシュっ!”
俺は目の前のオーガを剣で倒す。
すると、すぐにオーガがもう1匹現れる。
「………」
「あ、今度はメルさんが倒すんですね!お願いします!」
「アイスソード」
杖を構えたメルさんを見て、俺は瞬時にその場から離れる。
「いけ」
「グォォォっ!」
メルさんのアイスソードに貫かれ、オーガが魔石となる。
「おー。だんだん連携っぽくなってきた。さすがメルとカミト」
「これを連携といっていいのかは分かりませんが、協力はするようになりましたね」
俺がメルさんの動向を逐一確認し、メルさんの意図を汲み取って合わせてるだけだが。
「10階までは協力しなかったって聞いてたから、かなりの進歩だよ!」
(男である俺と多少だがコミュニケーションを取り、今のような感じで協力もしてくれる)
そう言われるとかなりの進歩を感じる。
「メル。21階からは私たちはついていけない。今の感じでカミトと協力すれば21階からも問題なく探索できる?」
「そうね。もともと21階から25階までは私1人でも問題なく探索できてるから問題ないと思うわ。ソロでの探索にならないからステータスは少し下がっちゃうけど」
〈孤高の魔女〉という称号により、ソロでの探索だと全ステータス5,000上昇という効果が追加されるが、俺と一緒に探索することになるため、〈孤高の魔女〉は発動しない。
「大丈夫です。その辺りは俺がサポートしますので」
「ん、なら安心」
「だね!しっかりとメルさんを守ってね!」
セリアさんがホッとした表情で言い、ソラさんは俺なら守ってくれると確信してるように言う。
「………」
その様子を黙って見てたメルさんが「ねぇ、セリア」と、不思議そうに口を開く。
「どうしてセリアはアイツを信頼してるの?アイツはセリアに『希望の花』を渡しただけの関係よ。セリアにとっては命の恩人だけどさすがに信頼しすぎだわ」
メルさんにとって、セリアさんが俺のことを信頼しすぎているように見えるらしい。
俺も『希望の花』をあげただけで信頼されすぎだとは思っていたため、セリアさんの返答が気になる。
「理由はたくさんあるけど1番はこれ。私は自分よりも他人を優先し、謙遜することなく振る舞う姿を見て、カミトを信頼できると思った」
真っ直ぐな瞳でメルさんに言う。
「ソラはなぜアイツを信頼してるの?」
「ふえっ!私!?」
「そうよ。ソラもアイツのことを信頼してると思ったわ。なぜなの?」
「え、えーっと……私、リブロのダンジョンでブラックドラゴンに襲われてるところをカミトくんに助けられたんです」
「えっ!そんなことがあったの!?」
「はい。その時、カミトくんが颯爽と現れて助けてくれたんだけど、カミトくんは私がブラックドラゴンと対峙してることを知ってて助けに来てくれたんです。危険な目に遭うかもしれないのに。それだけで私は信頼できる人って思ったんです」
ソラさんの発言を聞いてメルさんが考え込む。
「私、昔のことがあって男は絶対に信頼しないようにしてきたわ。その結果、どんどん男が嫌いになったの。会話も嫌なくらいに」
ある程度予想はしてたが予想通りの理由だった。
「でもセリアとソラはアイツの内面を見て信頼できると思ったのね。それに母さんにも言われたわ。アイツは絶対にメルを傷つけないって。母親と親友、それに友達の言うことは信じなきゃダメよね」
「メル!」
「メルさん!」
「ま、まぁ、私があれだけ酷い対応をしても歩み寄ろうとしてくるお人好しだから、信じてあげてもいいかなーって思っただけよ」
そう言ってメルさんが俺の方を向く。
「そ、その……い、今まで酷い対応をしてごめん……カミト」
「……え?」
咄嗟のことで脳が理解できず聞き返してしまう。
「だから、ごめんなさいって言ったの!今度は聞こえたでしょ!」
「あ、いえ!まさか俺のことを名前で呼んでくれるとは思わなくて」
「な、なによ!今まで通りアンタって呼ぶわよ!」
「いえ!名前で呼んでくれて嬉しいです!それと、今までの対応は気にしてませんので、謝らなくてもいいですよ」
「……ふんっ!」
若干頬を染め、顔を逸らすメルさん。
「男は嫌いだけどカミトのことは……その……信頼しようと思うわ。これからはちゃんとコミュニケーションもする予定よ」
「メルさん!」
「ただし!コミュニケーションだけよ!私の身体に触ったら殺すからね!」
「わ、わかりました!」
(メルさんに触ったら殺されるらしいが……少しはメルさんとの距離を縮められたかな)
そう思うと自然と笑みが溢れる。
「な、なによ!突然、笑ったりして!」
「あ、いえ!俺、メルさんとは仲良くなりたかったので嬉しいなぁって思っただけです!」
「っ!私から散々酷いことされたのに……」
「これがカミトの良いところ」
「はい!」
「ふふっ、そうかも。だから私はカミトのことを信頼しようと思ったのね」
男である俺がいることで表情が固かったメルさんにも、ようやく笑顔が生まれる。
「メルとカミトが無事仲良くなったことで、このまま探索を再開するよ」
「えぇ!」
「はい!」
「分かりました!」
俺たちはセリアさんの言葉に返事をして、探索を再開した。
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