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2章 王都編
S級ダンジョン『奈落』の攻略 1
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メルさんがセリアさんを引き連れて俺から距離をとった後、ソフィアさんが口を開く。
「じゃあ、紹介するよ。彼女はメル。アタシの娘で王都で唯一のS級冒険者だ」
「メルよ」
そう言ってそっぽを向く。
「カミトです、よろしくお願いします……って、ソフィアさんの娘!?そしてS級冒険者!?」
メルさんの態度でワンテンポ理解が遅れる。
「そうだ。こんな奴でもS級冒険者だ」
そう言われ、改めてメルさんを見る。
赤い髪を右側で結ってサイドテールにしており、ソフィアさんと同じくキリッとした目つきをしている。
そしてルーリエさん並みの巨乳を兼ね備えている。
「なに?」
「あ、いえ、なんでもありません」
ギロっと睨まれ、慌てて目線を逸らす。
「メルと私は同い年で冒険者学校では一緒に苦楽を共にした。私の親友と言っても過言じゃない」
「し、親友は言い過ぎよ」
と否定しつつも、セリアさんに言われ満更でもない様子。
「ソフィアさん。俺は今日、何の用事で呼ばれたんですか?」
「あぁ。本当は今日、カミトくんをS級冒険者に昇格させようと思ってたんだ。でも、E級冒険者がブラックドラゴンを1人で倒せるわけないって頭の硬い役職持ちのヤツらが反対してきてな。アタシよりも階級が下のくせに」
(そりゃ、会長の独断と偏見で昇格できるわけないよな)
会長からそう言われても、信じきれず反対するのが当たり前だと思う。
「だからアタシは言ってやったんだ。『メルと協力して王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』を攻略したら認めろよ!』ってな」
「えっ!俺とメルさんでS級ダンジョンを攻略するんですか!?」
「あぁ」
ダンジョン攻略とは、ダンジョンの最下層にいるボスを討伐し、ダンジョンを維持しているダンジョンコアを破壊することだ。
ダンジョンコアを破壊すればダンジョンは消滅するが、ダンジョンは魔石を入手できる貴重な場所なので、基本的にはダンジョンコアを破壊する行為は禁忌とされている。
「以前より話が上がっていたんだ。今はダンジョン崩壊を起こしていないが、いつまで続くかわからない。だから攻略しようということになっていたんだ。だが、王都にはメルしかS級冒険者がおらず、メルだけでは最下層のボスまで辿り着けない」
「なるほど。俺が本当にS級冒険者並みの実力があれば攻略できるはずというわけですね」
「そういうことだ。もちろん、アタシたちがサポートするし、メルからも渋々だがカミトくんとの攻略に了承をもらっている。引き受けてくれないか?」
(王都の地下にS級ダンジョンがあれば常に身の危険を感じながら生活することになる。つまりクレアが危険な目に遭う可能性があるということだ)
「わかりました。俺もS級ダンジョンの攻略に参加します」
「ありがとうカミトくん」
メルさんと協力して攻略できるかは不安しかないが、俺はソフィアさんの提案に了承した。
王都地下にあるS級ダンジョン『奈落』を俺とメルさんで攻略することが決まる。
そして翌日。
さっそく俺とメルさんは王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』に潜ることとなった。
基本的にダンジョンは10階層ごとにワープが設置されており、そのワープを使用すれば10階層刻みで好きな階層から始められる。
ただし、ワープを使うにはワープが置かれているボスを倒さないと使えないため、10階層のボスを倒さなければ11階層から始めることができない。
ちなみに一度攻略した人と一緒にワープすることもできないため、1度も探索したことのない俺は地道に一階層から探索を始めなければならない。
「え、えーっと……きょ、今日はよろしくお願いします」
「よろしく」
遠くからメルさんの声が聞こえる。
「あ、あのぉ。メルさん?俺たち、遠くないですか?100メートルは離れてますよ?」
「そんなことないわ。これでも善処したほうよ。2人きりの環境で私と100メートルも近づけることに感謝しなさい」
(あ、これで善処したほうなんだ)
そう声に出して言いたい。
「ほら、さっさと行くわよ。今日は10階層まで行くんだから」
と言いつつ単独行動を始める。
(おい、メルさんと行動を共にするなんてできそうにないぞ)
スタートの時点で無理だと思った。
そして案の定、チームプレイなんてことを1度もせず、俺たちは10階層に辿り着いた。
「で、お前らは協力せず、各々で10階層まで行ってきたんだな」
「「………」」
ソフィアさんからの指摘に無言を貫く。
「はぁ。お前らが……いや、メルがここまでアホだとは思わなかった」
「待って!私は歩み寄ったわ!」
「歩み寄ったことは分かってます!でも、協力しないとS級ダンジョンの攻略なんてできません!お願いですから、もう少しコミュニケーションを取りましょうよ!」
「これでも私は男であるアンタとコミュニケーションを取ってる方よ!」
「マジかぁ」
どのように歩み寄ればいいのかが全くわからない。
「メルの言うことは正しい。実際、カミトとは会話している方だ。男を嫌いになってからは1番話してるんじゃないか?」
「これで1番ですか」
こんな体たらくだがメルさんは頑張っているらしい。
「なぁメル。昔の出来事でメルが男嫌いになったのは理解してる。あの男はクズだったからな。でもカミトは違う。メルを絶対に傷つけない。だから、もう少しだけ歩み寄ってくれないか?」
ソフィアさんが真剣な顔でメルさんに訴える。
「……わかったわよ。次はもう少し頑張ってみるわ」
「ありがとう、メル」
そんなやり取りをした数日後。
俺とメルさん、それにソラさんとセリアさんの4人で、王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』に潜ることとなった。
「じゃあ、紹介するよ。彼女はメル。アタシの娘で王都で唯一のS級冒険者だ」
「メルよ」
そう言ってそっぽを向く。
「カミトです、よろしくお願いします……って、ソフィアさんの娘!?そしてS級冒険者!?」
メルさんの態度でワンテンポ理解が遅れる。
「そうだ。こんな奴でもS級冒険者だ」
そう言われ、改めてメルさんを見る。
赤い髪を右側で結ってサイドテールにしており、ソフィアさんと同じくキリッとした目つきをしている。
そしてルーリエさん並みの巨乳を兼ね備えている。
「なに?」
「あ、いえ、なんでもありません」
ギロっと睨まれ、慌てて目線を逸らす。
「メルと私は同い年で冒険者学校では一緒に苦楽を共にした。私の親友と言っても過言じゃない」
「し、親友は言い過ぎよ」
と否定しつつも、セリアさんに言われ満更でもない様子。
「ソフィアさん。俺は今日、何の用事で呼ばれたんですか?」
「あぁ。本当は今日、カミトくんをS級冒険者に昇格させようと思ってたんだ。でも、E級冒険者がブラックドラゴンを1人で倒せるわけないって頭の硬い役職持ちのヤツらが反対してきてな。アタシよりも階級が下のくせに」
(そりゃ、会長の独断と偏見で昇格できるわけないよな)
会長からそう言われても、信じきれず反対するのが当たり前だと思う。
「だからアタシは言ってやったんだ。『メルと協力して王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』を攻略したら認めろよ!』ってな」
「えっ!俺とメルさんでS級ダンジョンを攻略するんですか!?」
「あぁ」
ダンジョン攻略とは、ダンジョンの最下層にいるボスを討伐し、ダンジョンを維持しているダンジョンコアを破壊することだ。
ダンジョンコアを破壊すればダンジョンは消滅するが、ダンジョンは魔石を入手できる貴重な場所なので、基本的にはダンジョンコアを破壊する行為は禁忌とされている。
「以前より話が上がっていたんだ。今はダンジョン崩壊を起こしていないが、いつまで続くかわからない。だから攻略しようということになっていたんだ。だが、王都にはメルしかS級冒険者がおらず、メルだけでは最下層のボスまで辿り着けない」
「なるほど。俺が本当にS級冒険者並みの実力があれば攻略できるはずというわけですね」
「そういうことだ。もちろん、アタシたちがサポートするし、メルからも渋々だがカミトくんとの攻略に了承をもらっている。引き受けてくれないか?」
(王都の地下にS級ダンジョンがあれば常に身の危険を感じながら生活することになる。つまりクレアが危険な目に遭う可能性があるということだ)
「わかりました。俺もS級ダンジョンの攻略に参加します」
「ありがとうカミトくん」
メルさんと協力して攻略できるかは不安しかないが、俺はソフィアさんの提案に了承した。
王都地下にあるS級ダンジョン『奈落』を俺とメルさんで攻略することが決まる。
そして翌日。
さっそく俺とメルさんは王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』に潜ることとなった。
基本的にダンジョンは10階層ごとにワープが設置されており、そのワープを使用すれば10階層刻みで好きな階層から始められる。
ただし、ワープを使うにはワープが置かれているボスを倒さないと使えないため、10階層のボスを倒さなければ11階層から始めることができない。
ちなみに一度攻略した人と一緒にワープすることもできないため、1度も探索したことのない俺は地道に一階層から探索を始めなければならない。
「え、えーっと……きょ、今日はよろしくお願いします」
「よろしく」
遠くからメルさんの声が聞こえる。
「あ、あのぉ。メルさん?俺たち、遠くないですか?100メートルは離れてますよ?」
「そんなことないわ。これでも善処したほうよ。2人きりの環境で私と100メートルも近づけることに感謝しなさい」
(あ、これで善処したほうなんだ)
そう声に出して言いたい。
「ほら、さっさと行くわよ。今日は10階層まで行くんだから」
と言いつつ単独行動を始める。
(おい、メルさんと行動を共にするなんてできそうにないぞ)
スタートの時点で無理だと思った。
そして案の定、チームプレイなんてことを1度もせず、俺たちは10階層に辿り着いた。
「で、お前らは協力せず、各々で10階層まで行ってきたんだな」
「「………」」
ソフィアさんからの指摘に無言を貫く。
「はぁ。お前らが……いや、メルがここまでアホだとは思わなかった」
「待って!私は歩み寄ったわ!」
「歩み寄ったことは分かってます!でも、協力しないとS級ダンジョンの攻略なんてできません!お願いですから、もう少しコミュニケーションを取りましょうよ!」
「これでも私は男であるアンタとコミュニケーションを取ってる方よ!」
「マジかぁ」
どのように歩み寄ればいいのかが全くわからない。
「メルの言うことは正しい。実際、カミトとは会話している方だ。男を嫌いになってからは1番話してるんじゃないか?」
「これで1番ですか」
こんな体たらくだがメルさんは頑張っているらしい。
「なぁメル。昔の出来事でメルが男嫌いになったのは理解してる。あの男はクズだったからな。でもカミトは違う。メルを絶対に傷つけない。だから、もう少しだけ歩み寄ってくれないか?」
ソフィアさんが真剣な顔でメルさんに訴える。
「……わかったわよ。次はもう少し頑張ってみるわ」
「ありがとう、メル」
そんなやり取りをした数日後。
俺とメルさん、それにソラさんとセリアさんの4人で、王都の地下にあるS級ダンジョン『奈落』に潜ることとなった。
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