31 / 146
2章 王都編
王都到着
しおりを挟む
休憩後、ルーリエさんとソラさんが馬車の運転を名乗り出たため、俺は馬車の中で休憩する。
馬車の中ではクレアとソフィアさんの3人で談笑し、1日目は盗賊や山賊、モンスターに襲われることなく夜を迎えた。
「見張りは戦うことのできるアタシとソラ、カミトくんの3人が交代で行う」
「えっ!ソフィアさんも見張りをするんですか!?というより、戦うことできるんですか!?」
鑑定スキルを持っていることから非戦闘員かと思っていたため驚く。
「カミトくん、アタシは冒険者協会の会長だぞ?ランクAのモンスターくらいなら1人で倒せる実力は持ってるぞ」
「た、確かに。会長という立場からすれば、実力者でないと務まらないか」
そう言われると納得してしまう。
「王都からリブロへ行く時は私と会長の2人だけだったから、交互に見張りしてたんだよ!」
「そうか。2人での旅だと夜の見張りは交互になるのか」
「なかなかハードだったけどな」
「うん。猫の手も借りたいって思ったね」
その時のことを思い出してか、2人とも表情が曇る。
「そ、そうですか」
触れない方がいいと思い、俺は話を広げず終わらせる。
「すみません、会長。それにソラちゃんとカミトさんも。見張りを手伝うことができず……」
「ごめんね、お兄ちゃん。私たち、戦う力を持ってないから……」
すると、ルーリエさんとクレアが申し訳なさそうな表情で俺たちに言う。
「気にするな。2人は料理を頑張ってるんだから」
「うんうん!会長の言う通りだよ!だから見張りは私たちに任せて!」
「ソフィアさんとソラさんもそう言ってるんだ。気にすることはないぞ」
そう言って俺はクレアの頭を優しく撫でる。
「うん。ありがと、お兄ちゃん」
「ルーリエさんも気にしないで……って何か俺の顔に付いてますか?」
「い、いえ!みなさん、ありがとうございます!」
「……?」
ルーリエさんの視線が気になったが、深くは追求せず、俺はクレアの頭を撫で続ける。
その様子をルーリエさんとソラさんが羨ましそうに見てたことに、俺は最後まで気づかなかった。
クレアとルーリエさんが準備してくれた晩御飯を食べ、ソラさん→ソフィアさん→俺の順番で見張をすることとなった。
今回、野宿するためにテントを2つ用意しており、俺はクレアと一緒のテントを使い、残り1つのテントをソフィアさんたちが使うこととなった。
「俺は途中で起きるが、クレアは気にせず寝てていいからな」
「うん。ごめんね、お兄ちゃん」
「だから謝らなくていいって言ってるだろ?」
「そ、そうだった。ありがと、お兄ちゃん」
「おう!」
そんな会話をして、俺とクレアはボロアパートよりも狭い場所で寝る。
普段から寝相の悪いクレアとボロアパートよりも狭い場所で寝ることになるので…
「お兄ちゃん……むにゃむにゃ……」
“むにゅっ”
(うぉぉぉっ!クレアの巨乳がぁぁぁ!)
寝入って早々、クレアが俺の腕に抱きついてくる。
(おおお落ち着け!毎夜のことだろ!)
俺は無心で寝ることに集中し、クレアに抱きつかれたままいつものように睡眠を取る。
そのため…
「で、カミトくんは妹の胸を堪能しながら熟睡してたというわけか。さぞ幸せな夢だったんだろうな」
「違うんです。これには深い理由があるんです」
見張りの交代を知らせるために俺たちのテントに来たソフィアさんが、クレアから抱きつかれたまま寝ている俺を見て、ツッコミを入れた。
俺はクレアを起こさないよう注意しつつ抜け出し、ソフィアさんと共に外へ出る。
ちなみに、ソフィアさんが訪れてもクレアは起きなかった。
「まぁいい。君たち兄妹の仲が良いのはいいことだからな。一応、ソラとルーリエには黙っとくよ」
「ありがとうございます。知られると2人から変態お兄ちゃんと思われてしまいますので」
「そうはならないと思うが……まぁいいや。アタシは眠いから寝るぞ」
「はい。おやすみなさい」
俺はソフィアさんに黙ってるようお願いし、見張りを変わる。
その後、時間まで見張りを行い、ソラさんとバトンタッチして再び眠りについた。
そんな感じで何事も無く5日が経過し、昼間の内に王都へ到着する。
「おー!ここが王都か!賑わってるな!」
「だね!リブロとは大違いだよ!」
王都に初めて来た俺とクレアは王都の街並みを見て驚く。
リブロよりも大きな建物が多く、人通りの多い道では屋台が並んでいた。
そして何より人が多い。
「じゃあ、アタシは冒険者協会に戻るから」
「あ、私も協会に行きます!」
「私はセリアさんに会ってくるよ。カミトくんから貰った『希望の花』で、セリアさんを目覚めさせることができると思うから」
とのことで、この場でみんなと一度お別れになる。
「カミトくん。明日、王都の冒険者協会に来てくれ。そこで今後のことを話そう」
「カミトさん!また明日、会いましょう!」
「はい!」
俺は返事をしてソフィアさんとルーリエさんを見送る。
「じゃあ、俺とクレアは今日の宿を探すので」
「あ、ちょっと待って!」
俺たちが宿屋を探すため動き出そうとした時、ソラさんからストップがかかる。
「あ、あのね。今からセリアさんを助けに行こうと思うんだけど、カミトくんとクレアちゃんも一緒に来てほしいんだ」
「俺たちも?」
「うん。カミトくんのことを命の恩人って紹介したいんだ」
真剣な眼差しでソラさんがお願いしてくる。
「時間はまだあるんだから行っていいと思うよ!」
「そうだな。偶然とはいえ、セリアさんはアムネシアさんの孫なんだ。一言くらい挨拶した方がいいかもしれない」
ということで、俺たちは王都について早々、セリアさんへ会いに行くこととなった。
馬車の中ではクレアとソフィアさんの3人で談笑し、1日目は盗賊や山賊、モンスターに襲われることなく夜を迎えた。
「見張りは戦うことのできるアタシとソラ、カミトくんの3人が交代で行う」
「えっ!ソフィアさんも見張りをするんですか!?というより、戦うことできるんですか!?」
鑑定スキルを持っていることから非戦闘員かと思っていたため驚く。
「カミトくん、アタシは冒険者協会の会長だぞ?ランクAのモンスターくらいなら1人で倒せる実力は持ってるぞ」
「た、確かに。会長という立場からすれば、実力者でないと務まらないか」
そう言われると納得してしまう。
「王都からリブロへ行く時は私と会長の2人だけだったから、交互に見張りしてたんだよ!」
「そうか。2人での旅だと夜の見張りは交互になるのか」
「なかなかハードだったけどな」
「うん。猫の手も借りたいって思ったね」
その時のことを思い出してか、2人とも表情が曇る。
「そ、そうですか」
触れない方がいいと思い、俺は話を広げず終わらせる。
「すみません、会長。それにソラちゃんとカミトさんも。見張りを手伝うことができず……」
「ごめんね、お兄ちゃん。私たち、戦う力を持ってないから……」
すると、ルーリエさんとクレアが申し訳なさそうな表情で俺たちに言う。
「気にするな。2人は料理を頑張ってるんだから」
「うんうん!会長の言う通りだよ!だから見張りは私たちに任せて!」
「ソフィアさんとソラさんもそう言ってるんだ。気にすることはないぞ」
そう言って俺はクレアの頭を優しく撫でる。
「うん。ありがと、お兄ちゃん」
「ルーリエさんも気にしないで……って何か俺の顔に付いてますか?」
「い、いえ!みなさん、ありがとうございます!」
「……?」
ルーリエさんの視線が気になったが、深くは追求せず、俺はクレアの頭を撫で続ける。
その様子をルーリエさんとソラさんが羨ましそうに見てたことに、俺は最後まで気づかなかった。
クレアとルーリエさんが準備してくれた晩御飯を食べ、ソラさん→ソフィアさん→俺の順番で見張をすることとなった。
今回、野宿するためにテントを2つ用意しており、俺はクレアと一緒のテントを使い、残り1つのテントをソフィアさんたちが使うこととなった。
「俺は途中で起きるが、クレアは気にせず寝てていいからな」
「うん。ごめんね、お兄ちゃん」
「だから謝らなくていいって言ってるだろ?」
「そ、そうだった。ありがと、お兄ちゃん」
「おう!」
そんな会話をして、俺とクレアはボロアパートよりも狭い場所で寝る。
普段から寝相の悪いクレアとボロアパートよりも狭い場所で寝ることになるので…
「お兄ちゃん……むにゃむにゃ……」
“むにゅっ”
(うぉぉぉっ!クレアの巨乳がぁぁぁ!)
寝入って早々、クレアが俺の腕に抱きついてくる。
(おおお落ち着け!毎夜のことだろ!)
俺は無心で寝ることに集中し、クレアに抱きつかれたままいつものように睡眠を取る。
そのため…
「で、カミトくんは妹の胸を堪能しながら熟睡してたというわけか。さぞ幸せな夢だったんだろうな」
「違うんです。これには深い理由があるんです」
見張りの交代を知らせるために俺たちのテントに来たソフィアさんが、クレアから抱きつかれたまま寝ている俺を見て、ツッコミを入れた。
俺はクレアを起こさないよう注意しつつ抜け出し、ソフィアさんと共に外へ出る。
ちなみに、ソフィアさんが訪れてもクレアは起きなかった。
「まぁいい。君たち兄妹の仲が良いのはいいことだからな。一応、ソラとルーリエには黙っとくよ」
「ありがとうございます。知られると2人から変態お兄ちゃんと思われてしまいますので」
「そうはならないと思うが……まぁいいや。アタシは眠いから寝るぞ」
「はい。おやすみなさい」
俺はソフィアさんに黙ってるようお願いし、見張りを変わる。
その後、時間まで見張りを行い、ソラさんとバトンタッチして再び眠りについた。
そんな感じで何事も無く5日が経過し、昼間の内に王都へ到着する。
「おー!ここが王都か!賑わってるな!」
「だね!リブロとは大違いだよ!」
王都に初めて来た俺とクレアは王都の街並みを見て驚く。
リブロよりも大きな建物が多く、人通りの多い道では屋台が並んでいた。
そして何より人が多い。
「じゃあ、アタシは冒険者協会に戻るから」
「あ、私も協会に行きます!」
「私はセリアさんに会ってくるよ。カミトくんから貰った『希望の花』で、セリアさんを目覚めさせることができると思うから」
とのことで、この場でみんなと一度お別れになる。
「カミトくん。明日、王都の冒険者協会に来てくれ。そこで今後のことを話そう」
「カミトさん!また明日、会いましょう!」
「はい!」
俺は返事をしてソフィアさんとルーリエさんを見送る。
「じゃあ、俺とクレアは今日の宿を探すので」
「あ、ちょっと待って!」
俺たちが宿屋を探すため動き出そうとした時、ソラさんからストップがかかる。
「あ、あのね。今からセリアさんを助けに行こうと思うんだけど、カミトくんとクレアちゃんも一緒に来てほしいんだ」
「俺たちも?」
「うん。カミトくんのことを命の恩人って紹介したいんだ」
真剣な眼差しでソラさんがお願いしてくる。
「時間はまだあるんだから行っていいと思うよ!」
「そうだな。偶然とはいえ、セリアさんはアムネシアさんの孫なんだ。一言くらい挨拶した方がいいかもしれない」
ということで、俺たちは王都について早々、セリアさんへ会いに行くこととなった。
568
お気に入りに追加
1,701
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
最強美少女達に愛されている無能サポーター 〜周りの人から馬鹿にされ続けてもう嫌なのパーティメンバーの天才たちが離してくれない〜
妄想屋さん
ファンタジー
最強の美少女パーティメンバーに囲まれた無能、アルフ。
彼は周囲の人の陰口に心を病み、パーティメンバー達に、
「このパーティを抜けたい」
と、申し出る。
しかし、アルフを溺愛し、心の拠り所にしていた彼女達はその申し出を聞いて泣き崩れていまう。
なんとかアルフと一緒にいたい少女達と、どうしてもパーティを抜けたい主人公の話。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる