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7章 凛くん争奪戦
立花香帆との撮影 2
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突然倒れた2人を支えながら立花さんを呼ぶ。
「立花さん。助けてくれ」
「さすが凛。無自覚に女の子を気絶させる天才ね」
そんなことを言いながら俺に近づき、気絶した2人を受け取る。
「2人のことは任せて。凛は他の人から情報を集めていいわよ」
「ありがとう、立花さん」
俺は礼を言って周囲を見渡す。
今の出来事でかなり注目を集めたため、たくさんの人が立ち止まって俺たちのことを見ていた。
(立ち止まってる今がチャンスだな)
そう思い、俺は気絶させないよう注意しつつ南青葉小学校について聞く。
しかし…
「まさか誰も知らないなんて……」
数十人に聞いて回ったが、誰も場所を知らなかった。
ちなみにスマホの使用は禁止なので、「調べようか?」と親切心で言ってくれた人にはやんわりと断りを入れている。
「どうするの?無闇に歩いても体力を消耗するだけよ」
「そうだな。ここは立花さんからヒントを貰おうか」
立花さんの発言に同意し、俺は夏目ガールの仕事の一つであるヒントを受け取る。
「分かったわ。ヒントその1。南青葉小学校というのは昔あった学校で今は廃校してるわ。だから若者ではなく、この辺りに長年住んでる方から聞くことをオススメするわ」
「なるほど」
的確なアドバイスを受け取り作戦を考える。
「ってことは若者ではなくお年寄りの方に声をかければいいのか」
先程までは若者中心に聞き込みを行っていたが、作戦を変えて行動に移す。
すると、近くに70代くらいの女性を見つけた。
「あの。すみません」
「あら、どうしたの?」
俺の声に足を止めてくれた女性へ質問をする。
「南青葉小学校に行きたいのですが、どこにあるか分かりますか?」
「南青葉小学校に?あそこは廃校してるから何もないよ?」
「それでも行きたいんです」
そう言って番組内容を簡単に説明する。
「なら私が案内するよ。ここから1キロくらいしか離れてないし」
「えっ、いいんですか!?」
「もちろん。私は南青葉小学校の卒業生だからね。時々、足を運んでるの。それに孫娘が凛さんのファンでね。帰って凛さんと出かけたことを自慢したいし」
「ありがとうございます!」
親切なお婆ちゃんのご厚意に甘え、案内してもらうこととなった。
「立花さん。助けてくれ」
「さすが凛。無自覚に女の子を気絶させる天才ね」
そんなことを言いながら俺に近づき、気絶した2人を受け取る。
「2人のことは任せて。凛は他の人から情報を集めていいわよ」
「ありがとう、立花さん」
俺は礼を言って周囲を見渡す。
今の出来事でかなり注目を集めたため、たくさんの人が立ち止まって俺たちのことを見ていた。
(立ち止まってる今がチャンスだな)
そう思い、俺は気絶させないよう注意しつつ南青葉小学校について聞く。
しかし…
「まさか誰も知らないなんて……」
数十人に聞いて回ったが、誰も場所を知らなかった。
ちなみにスマホの使用は禁止なので、「調べようか?」と親切心で言ってくれた人にはやんわりと断りを入れている。
「どうするの?無闇に歩いても体力を消耗するだけよ」
「そうだな。ここは立花さんからヒントを貰おうか」
立花さんの発言に同意し、俺は夏目ガールの仕事の一つであるヒントを受け取る。
「分かったわ。ヒントその1。南青葉小学校というのは昔あった学校で今は廃校してるわ。だから若者ではなく、この辺りに長年住んでる方から聞くことをオススメするわ」
「なるほど」
的確なアドバイスを受け取り作戦を考える。
「ってことは若者ではなくお年寄りの方に声をかければいいのか」
先程までは若者中心に聞き込みを行っていたが、作戦を変えて行動に移す。
すると、近くに70代くらいの女性を見つけた。
「あの。すみません」
「あら、どうしたの?」
俺の声に足を止めてくれた女性へ質問をする。
「南青葉小学校に行きたいのですが、どこにあるか分かりますか?」
「南青葉小学校に?あそこは廃校してるから何もないよ?」
「それでも行きたいんです」
そう言って番組内容を簡単に説明する。
「なら私が案内するよ。ここから1キロくらいしか離れてないし」
「えっ、いいんですか!?」
「もちろん。私は南青葉小学校の卒業生だからね。時々、足を運んでるの。それに孫娘が凛さんのファンでね。帰って凛さんと出かけたことを自慢したいし」
「ありがとうございます!」
親切なお婆ちゃんのご厚意に甘え、案内してもらうこととなった。
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