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7章 凛くん争奪戦

選考会という名の修羅場 13

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 障害物競走が終わり、本日の予定が終わる。

「皆さんお疲れ様でした。今日はここまでとなります」

 事前に障害物競走まで行うことは告知されており、最終選考である『俺との仲』については後日行われる。

「まさか早押しクイズ、障害物競走で全員が同率1位になるとは思いませんでした」

 5人の運動神経や頭脳面はある程度調べてたらしいが、障害物競走終了時点で全員が同じ順位になるのは川端さんも想定外だったようだ。

「さて皆さんが気になっている最終選考ですが、当日は勝負服で来てください」
「勝負服……ですか?」
「はい。夏目さんがメロメロになるような勝負服をお願いします」

 そう聞いた寧々が俺の耳元でコソッと話しかけてくる。

「お兄ちゃん、皆んなどんな服を着てくるかな?楽しみだね」
「そうだな。そんなことを皆んなに言ったら『変態っ!』とか言われそうだから大声では言えないが」

 勝負服ということは今着ている服よりも似合ってて可愛い服となる。
 5人とも美少女なのでどんな服を着てくるかとても楽しみだ。

「内容については当日お話しします。あ、当日は外を歩きますので靴などは気をつけてください」

 ここでも内容を勿体ぶられるため、本気で最終選考の内容が気になる。

「勝つために事前に準備しておいた方がいいことはありますか?」

 そんな中、真奈美が川端さんへ質問する。

「そうですね……男を堕とすテクニックなどを学ぶと良いかもしれません」
「男を堕とすテクニックですか」
「へー、なるほどね」
「これは女の戦いになりそうです」

 その言葉を聞いて桃ちゃんと立花さん、浜崎さんが笑みを浮かべる。

「3人とも何かヒントを得たみたいだな」
「みたいだね。お兄ちゃん、当日は大変かもしれないね」
「……?俺は皆んなの勝負服が見れるから楽しみしかないぞ?」
「……そうなると良いねー」

 そんな意味深なことを寧々が言っていた。
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