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7章 凛くん争奪戦

選考会という名の修羅場 11

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 美奈が一位でゴールした姿を眺めた俺は、2位争いをしている浜崎さんと立花さんへ視線を移す。

「2位争いの方は白熱しておりますね!」
「2人ともパン食い競争に到着してますからね。しかもお互いに見える位置にいます。きっと2人ともお互いを意識してるでしょう」

 現在、浜崎さんと立花さんはパン食い競争に到着しており、2人とも必死にジャンプしている状況。
 しかし、あと一歩のところで届かず、お互いにパンを咥えることができない。

「パンが動いてうまく取れないよぉっ!」
「あーもう!なんで動くのよ!」

 そんな愚痴を言いつつも必死に口を開いてジャンプしている。

(美少女が“ぴょんぴょん”跳ねてる姿ってずっと見ていられるなぁ)

 そんな感想を抱きながら2人を見続ける。
 しばらく“ぴょんぴょん”と跳ね続けていると…

「ふぁっふぁー!」

 浜崎さんが“パシッ!”とパンを咥えることに成功した。
 そしてそのままゴールする。

「やりましたっ!」

 ゴールと同時に手を上げて喜ぶ浜崎さん。
 遅れて立花さんもゴールする。

「あと一歩のところで負けたから悔しいわね」
「早押しクイズでは立花さんに負けてしまいましたので、今回は勝てて嬉しいです!」

 そんな会話を2人がしていた。

「残すは愛甲さんと雨宮さんですが、2人ともパン食い競争に苦戦してる模様です!」

 その言葉を聞いてパン食い競争へ視線を移す。
 すると真奈美と桃ちゃんが必死な表情で“ぴょんぴょん”とジャンプしていた。
 “ばるんばるん”巨乳を揺らしながら。

「ぐふっ!」

 その姿を見て、咄嗟に目を逸らす。

(ヤ、ヤバい!ずっと見てたら人前では見せられない顔になりそうだっ!)

 先程は理性でなんとか視線を逸らせたが、今も揺れる巨乳たちが脳裏に焼きついてる。
 きっとこのまま見続けたら、放送NGな顔が披露され、『凛くんの変態っ!』などといった罵詈雑言が待っているだろう。

(さっきまで『美少女が“ぴょんぴょん”跳ねてる姿ってずっと見ていられるなぁ』とか思ってたけど2人は別だ。アレはずっと見てたら獣になってしまう)

 何時間も目の前で揺らされたら、さすがの俺も手が出そうだ。
 それくらい今の2人はエロい。
 しかし解説である俺が目を逸らし続けるわけにもいかず、理性をフル稼働させて2人を見る。

(おぉ揺れよる。やっぱり柔らかいんだろうなぁ……ってアホぉぉーっ!)

 2人を見て邪な思考しか出てこない。

(頼むからはやく終わってくれぇぇっ!)

 そんなことを心の中で叫んだ。
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