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7章 凛くん争奪戦

選考会という名の修羅場 9

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「続いては障害物競走です!」

 一之瀬さんが大きな声で話し始める。

「まずはルール説明を行います!今回、用意された障害物は4つ!一つ目は5つのハードルです!」

 俺は用意されたハードルに視線を向ける。
 そこには陸上競技で使われるハードルよりも少し低くしたハードルが用意されていた。

「二つ目は網くぐりです!」

 網くぐりでは地面に置かれた大きな網をくぐるため、這って進むまなければならない。

「三つ目は平均台です!太さ10cmしかない平均台を5m歩いてもらいます!」

 実際の体操競技で使われている平均台が用意されており、かなりのバランス感覚が必要となる。
 ちなみに途中で落ちた場合は平均台のスタート地点まで戻り、再びチャレンジしなければならない。

「最後はパン食い競争です!吊るされたパンを口で取り、ゴールまで走ってもらいます!」

 最後は一般的なパン食い競争となっており、そのパンを咥えたままゴールしてもらう形となっている。

「先程の早押しクイズでは雨宮さんが1位でした!他の方たちは雨宮さんに追いつけるか!もう間もなくスタートします!」

 一之瀬さんの声を聞き、スタッフの1人がピストルを構える。

「よーい……」

 “ぱんっ!”

 ピストルから響き渡った音を聞いた5人が一斉に走り出す。

「さー始まりました、障害物競走!まず幸先よくスタートダッシュに成功したのは小鳥遊さんと浜崎さんです!」

 一之瀬さんの実況通り、美奈と浜崎さんが桃ちゃんたちよりも先行する。

「おーっと!2人とも軽々とハードルを超えていきます!」
「現役アイドルの美奈がトップでゴールできると思いましたが、浜崎さんが美奈に食らいついてますね」

 美奈の方が若干リードしているものの、追い抜ける位置に浜崎さんがいる。

「後続の方は立花さんがハードルを難なくクリア!そしてハードルを二つほど倒した愛甲さんが続きます!」

 その言葉を聞き桃ちゃんたちの方を見ると、立花さんと真奈美がハードルをクリアしていた。

 ちなみに桃ちゃんはというと……

「うー!えいっ!」

 “ガタっ!”

「はぁはぁ……もぅ!ハードル高すぎです!」

 ジャンプしてもハードルを飛び越えられない桃ちゃんが、ハードルを薙ぎ倒しながら進んでいた。

「最後の一個!うぅー!えいっ!」

 “ガタっ!”

「はぁはぁ……次に行きましょう……」

(桃ちゃん、大丈夫か?もうすでに体力の限界を迎えている気がするぞ)

「雨宮さんがハードルをクリアしました!そして全速力で次の障害物である網くぐりまで向かってます!」

 桃ちゃんが息を切らしながら全速力で走り出す。

 “ぷるんぷるん”と巨乳を揺らしながら。

(な、なんか見てはいけないものを見てる気がするぞ)

 桃ちゃんが動く度に巨乳が上下左右へと動き、自然と視線が吸い込まれる。

(っ!桃ちゃんの胸ばかり見たらダメだ!)

 俺は吸い寄せられそうな巨乳から無理やり目を逸らし、先頭グループを見る。

「おぉー!小鳥遊さんがあっという間に網をくぐり抜けました!」

 美奈が“スルスルっ!”と網をくぐり抜ける。

「2位につけていた浜崎さんはちょっと苦戦してるようですね!」

 対する浜崎さんは這っての移動に苦戦している様子。

(……もしかして胸が邪魔してるのか?)

 そんな考えがよぎる。

「おぉーっと!立花さんと愛甲さんもどうやら苦戦してるようだ!」

 浜崎さんと同じように這っての移動に苦戦している2人。
 特に真奈美は浜崎さんと立花さんよりも苦戦している。

(あ、これ胸が邪魔してるわ)

 桃ちゃんほど大きくはないが、巨乳と呼べるほど立派なモノを持ってる真奈美は胸が邪魔して進みにくそうだ。

(美奈って全く胸がないからなぁ)

 この5人の中でぶっちぎりで貧乳な美奈は抵抗するモノがないからか、“スルスルっ!”と網をくぐっていた。
 ちなみに5人の胸囲は、桃ちゃん>真奈美>立花さん>浜崎さん>>>美奈となっている。

「ここでようやく雨宮さんも網くぐりに到着しました!」

 そんな中、真奈美以上に立派な巨乳を持っている桃ちゃんが到着する。

「んしょ……んしょ……」

(ヤベェよ。胸が地面に押し付けられて変形してるぞ)

 押しつぶされたことにより胸が潰れ、なかなかエッチな姿となっている。

(なんか1人だけ競技が違う気がするな)

 そう言いたいくらい、桃ちゃんの頑張る姿はヤバい。

(これ、男子小学生には見せちゃいけないんじゃないか?年齢制限設けないと)

 そんなことを思いながら桃ちゃんのえっちぃ姿を眺めた。
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