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6章 ドラマ撮影編
撮影開始まで 2
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~立花香帆視点~
「そんなの立花さんに興味があるからに決まってるだろ?」
「………え?」
突然、告白のようなことを言われ、固まってしまう。
(も、もしかして告白……っていやいや!絶対違うわ!)
宣戦布告しただけで告白されるなんて有り得ないので、その考えを瞬時に振り払う。
「……凛は私に興味があるの?」
「あぁ。俺は立花さんのことが知りたいんだ」
しかし冗談ではないようで、真剣な表情で凛が言う。
「……ドMなの?」
「違うわ!」
私から嫌われていると分かっていても関わろうとするなんてドMとしか考えられないが違うらしい。
「なら何で私なんかに興味を持つのよ?」
「それは良い撮影をしたいからだ。演技となれば共演者の癖や性格、特徴は把握すべきだからな」
そう言って凛が自論を話し出す。
(なるほど。つまり私との呼吸を合わせるため、親密になりたいってことね)
さすがの天才でも共演する相手のことを知らないと良い演技は難しいらしい。
「仕方ないわね。そういうことならアナタと仲良くしてあげるわ」
ここに来るまで凛と仲良くしなければと思っていたことを全力で棚に上げ、仕方なく仲良くしてあげることにする。
「そうか。ありがとう、立花さん」
どこかホッとするような表情で凛が言う。
「じゃあ、また後で」
そう言って私のもとから立ち去り、綺麗な女の子の元へ向かう。
その際、「寧々!仲良くしてくれるんだって!」と嬉しそうに綺麗な女の子へ話しかけていた。
(凛が話しかけた女の子、アイドル並みに可愛いわ。女優ではなさそうだけど……もしかして凛の彼女とか?)
そう思うと、何故か仲良さそうに話している2人の邪魔をしたくなる。
そのため2人のもとへ歩き出そうとすると、いつの間にか側に真奈美がいた。
「じーー」
「な、なによ?」
「私はツンデレ香帆ちゃんにも負けないからね!」
「わ、私はデレてなんかないわよ!」
どの部分で私がデレてると思ったか、小一時間くらい問い詰めたい。
「ううん!香帆ちゃんはツンデレだよ!だから私、香帆ちゃんのことライバル認定してるから!」
「なんでよ!」
「だって凛くんのことをずーっと想い続けて努力してたんだよね!そんなの凛くんのことが大好きな人だよ!」
「わ、私はあんな奴、好きじゃないわよ!」
そう声に出して否定する。
昨日、凛と控室で話し合った内容については全て真奈美に話しており、私が凛に宣戦布告したことも伝えている。
そのため私が凛のことなんか好きじゃないことを知っているはずだが、真奈美は納得してないようでジトーっとした目を向けてくる。
「ねぇ香帆ちゃん。凛くんのことを一度たりとも忘れたことないんだよね?」
「当然よ。1秒たりとも忘れたことなんてないわ」
「挫けそうな時、凛くんを思い浮かべてだんだよね?」
「えぇ、凛の顔を思い浮かべたわ」
「凛くんが芸能界に復帰して嬉しい?」
「ものすごく嬉しいわ」
「……もしかして凛くんが表紙の『読モ』や凛くんの1st写真集を購入してる?」
「仕方なく買ってあげたわ。凛の写真を部屋に飾るためにね」
「……うぅ、香帆ちゃんも敵だったなんて……」
「だ、だから私はあんな奴、好きじゃないわよ!」
私は真奈美に向けてそう叫んだ。
「そんなの立花さんに興味があるからに決まってるだろ?」
「………え?」
突然、告白のようなことを言われ、固まってしまう。
(も、もしかして告白……っていやいや!絶対違うわ!)
宣戦布告しただけで告白されるなんて有り得ないので、その考えを瞬時に振り払う。
「……凛は私に興味があるの?」
「あぁ。俺は立花さんのことが知りたいんだ」
しかし冗談ではないようで、真剣な表情で凛が言う。
「……ドMなの?」
「違うわ!」
私から嫌われていると分かっていても関わろうとするなんてドMとしか考えられないが違うらしい。
「なら何で私なんかに興味を持つのよ?」
「それは良い撮影をしたいからだ。演技となれば共演者の癖や性格、特徴は把握すべきだからな」
そう言って凛が自論を話し出す。
(なるほど。つまり私との呼吸を合わせるため、親密になりたいってことね)
さすがの天才でも共演する相手のことを知らないと良い演技は難しいらしい。
「仕方ないわね。そういうことならアナタと仲良くしてあげるわ」
ここに来るまで凛と仲良くしなければと思っていたことを全力で棚に上げ、仕方なく仲良くしてあげることにする。
「そうか。ありがとう、立花さん」
どこかホッとするような表情で凛が言う。
「じゃあ、また後で」
そう言って私のもとから立ち去り、綺麗な女の子の元へ向かう。
その際、「寧々!仲良くしてくれるんだって!」と嬉しそうに綺麗な女の子へ話しかけていた。
(凛が話しかけた女の子、アイドル並みに可愛いわ。女優ではなさそうだけど……もしかして凛の彼女とか?)
そう思うと、何故か仲良さそうに話している2人の邪魔をしたくなる。
そのため2人のもとへ歩き出そうとすると、いつの間にか側に真奈美がいた。
「じーー」
「な、なによ?」
「私はツンデレ香帆ちゃんにも負けないからね!」
「わ、私はデレてなんかないわよ!」
どの部分で私がデレてると思ったか、小一時間くらい問い詰めたい。
「ううん!香帆ちゃんはツンデレだよ!だから私、香帆ちゃんのことライバル認定してるから!」
「なんでよ!」
「だって凛くんのことをずーっと想い続けて努力してたんだよね!そんなの凛くんのことが大好きな人だよ!」
「わ、私はあんな奴、好きじゃないわよ!」
そう声に出して否定する。
昨日、凛と控室で話し合った内容については全て真奈美に話しており、私が凛に宣戦布告したことも伝えている。
そのため私が凛のことなんか好きじゃないことを知っているはずだが、真奈美は納得してないようでジトーっとした目を向けてくる。
「ねぇ香帆ちゃん。凛くんのことを一度たりとも忘れたことないんだよね?」
「当然よ。1秒たりとも忘れたことなんてないわ」
「挫けそうな時、凛くんを思い浮かべてだんだよね?」
「えぇ、凛の顔を思い浮かべたわ」
「凛くんが芸能界に復帰して嬉しい?」
「ものすごく嬉しいわ」
「……もしかして凛くんが表紙の『読モ』や凛くんの1st写真集を購入してる?」
「仕方なく買ってあげたわ。凛の写真を部屋に飾るためにね」
「……うぅ、香帆ちゃんも敵だったなんて……」
「だ、だから私はあんな奴、好きじゃないわよ!」
私は真奈美に向けてそう叫んだ。
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