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5章 ドラマ撮影開始まで
桃ちゃんとの写真集発売 2
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「えぇ……この桃華さんを見てデレデレじゃないとか言うの、お兄ちゃんくらいだよ」
俺の発言に寧々が呆れながら言う。
「お兄ちゃん。表紙の桃華さんをよーく見て。桃華さん、すごく可愛いよね?」
そう言って手元にある写真集の表紙を俺に見せる。
そこには俺に抱きしめられた桃ちゃんが頬を染め、照れた表情で写っており、控えめに言ってめちゃくちゃ可愛い。
そう思っているのは俺だけではないようで、事前に写真集の表紙をSNSで公開した時は、桃ちゃんの可愛い顔にノックアウトされた人が続出した。
それくらい表紙の桃ちゃんは可愛く載っており、俺は寧々の言葉に同意する。
「そうだな。表紙の桃ちゃん……というか、俺と桃ちゃんのツーショット写真はどれも可愛いぞ」
「だよね!きっとお兄ちゃんがツーショットの相手だから桃華さんは可愛く載ってるんだよ!」
「いや、それはないだろ。桃ちゃんはモデル歴が長いからな。きっと、誰とツーショットを撮ってもファンの心を鷲掴みにできる写真を撮ることができるはずだ」
付き合ってもいない俺から抱きしめられても嫌な顔をせず、可愛い仕草や表情で読者の心を鷲掴みにしている。
そんな桃ちゃんに心の中で感服する。
すると寧々がジトーッとした目で見てくる。
「な、なんだ?」
「お兄ちゃん。そんなこと言ったら桃華さんが泣くよ?」
「なんで!?めっちゃ桃ちゃんのこと褒めてるのに!」
「………はぁ。鈍感お兄ちゃんめ」
寧々が頭を抱えながら呟く。
「まぁ、お兄ちゃんの鈍感さは今に始まったことじゃないからね」
そして一人で納得する。
「と、とにかく、桃ちゃんが可愛いから売り切れ続出になったことは理解した」
「桃華さんだけじゃないよ。お兄ちゃんの写真も人気だから売り切れ続出なんだよ」
そう言って再び寧々がスマホを見せる。
そこには…
〈リン様、めっちゃカッコいいっ!〉
〈リン様を拝むために購入したけど買って損はなかった!〉
〈え、桃華ちゃんと写ってるリン様、めっちゃ可愛いんだけど!〉
〈表紙のリン様、照れながら桃華さんを抱きしめてる!めっちゃ可愛いっ!〉
〈リン様単独の写真はカッコいいけど、桃華さんと写る写真は可愛すぎるよ!〉
等々、俺のファンにも大満足の内容だったようで、桃ちゃんのおかげで売り切れ続出となったわけではないようだ。
「やっぱり表紙だね!あの表紙を見て購入を決めた人が多いみたい!桃華さんの嬉しそうな顔とお兄ちゃんが照れながら抱きしめてる表紙を見て!」
「な、なるほど。つまり、表紙の写真を選んだ社長のおかげってことか」
そう呟いて納得していると、ポケットに入れていたスマホが震える。
「ん?誰だろ?」
そう思い通知の内容を確認すると、真奈美と美奈からメッセージが来ており…
『雨宮さんにデレデレしすぎ!9年前から知り合ってるからといって、気を許し過ぎちゃダメだからね!』
『雨宮さんの巨乳を盛大に堪能されてますね。やっぱり胸ですか。リン様も巨乳が大好きなんですか』
お怒りであることが容易に想像できるメッセージが届いていた。
「ふぅ……」
俺は“スッ”とスマホをポケットに入れる。
「見なかったことにしよう」
そう思いメッセージの件を忘却して寧々と過ごすが、大量の通知が届いたことで泣く泣く返信し、結局夜まで2人から色々と言われ続けた。
俺の発言に寧々が呆れながら言う。
「お兄ちゃん。表紙の桃華さんをよーく見て。桃華さん、すごく可愛いよね?」
そう言って手元にある写真集の表紙を俺に見せる。
そこには俺に抱きしめられた桃ちゃんが頬を染め、照れた表情で写っており、控えめに言ってめちゃくちゃ可愛い。
そう思っているのは俺だけではないようで、事前に写真集の表紙をSNSで公開した時は、桃ちゃんの可愛い顔にノックアウトされた人が続出した。
それくらい表紙の桃ちゃんは可愛く載っており、俺は寧々の言葉に同意する。
「そうだな。表紙の桃ちゃん……というか、俺と桃ちゃんのツーショット写真はどれも可愛いぞ」
「だよね!きっとお兄ちゃんがツーショットの相手だから桃華さんは可愛く載ってるんだよ!」
「いや、それはないだろ。桃ちゃんはモデル歴が長いからな。きっと、誰とツーショットを撮ってもファンの心を鷲掴みにできる写真を撮ることができるはずだ」
付き合ってもいない俺から抱きしめられても嫌な顔をせず、可愛い仕草や表情で読者の心を鷲掴みにしている。
そんな桃ちゃんに心の中で感服する。
すると寧々がジトーッとした目で見てくる。
「な、なんだ?」
「お兄ちゃん。そんなこと言ったら桃華さんが泣くよ?」
「なんで!?めっちゃ桃ちゃんのこと褒めてるのに!」
「………はぁ。鈍感お兄ちゃんめ」
寧々が頭を抱えながら呟く。
「まぁ、お兄ちゃんの鈍感さは今に始まったことじゃないからね」
そして一人で納得する。
「と、とにかく、桃ちゃんが可愛いから売り切れ続出になったことは理解した」
「桃華さんだけじゃないよ。お兄ちゃんの写真も人気だから売り切れ続出なんだよ」
そう言って再び寧々がスマホを見せる。
そこには…
〈リン様、めっちゃカッコいいっ!〉
〈リン様を拝むために購入したけど買って損はなかった!〉
〈え、桃華ちゃんと写ってるリン様、めっちゃ可愛いんだけど!〉
〈表紙のリン様、照れながら桃華さんを抱きしめてる!めっちゃ可愛いっ!〉
〈リン様単独の写真はカッコいいけど、桃華さんと写る写真は可愛すぎるよ!〉
等々、俺のファンにも大満足の内容だったようで、桃ちゃんのおかげで売り切れ続出となったわけではないようだ。
「やっぱり表紙だね!あの表紙を見て購入を決めた人が多いみたい!桃華さんの嬉しそうな顔とお兄ちゃんが照れながら抱きしめてる表紙を見て!」
「な、なるほど。つまり、表紙の写真を選んだ社長のおかげってことか」
そう呟いて納得していると、ポケットに入れていたスマホが震える。
「ん?誰だろ?」
そう思い通知の内容を確認すると、真奈美と美奈からメッセージが来ており…
『雨宮さんにデレデレしすぎ!9年前から知り合ってるからといって、気を許し過ぎちゃダメだからね!』
『雨宮さんの巨乳を盛大に堪能されてますね。やっぱり胸ですか。リン様も巨乳が大好きなんですか』
お怒りであることが容易に想像できるメッセージが届いていた。
「ふぅ……」
俺は“スッ”とスマホをポケットに入れる。
「見なかったことにしよう」
そう思いメッセージの件を忘却して寧々と過ごすが、大量の通知が届いたことで泣く泣く返信し、結局夜まで2人から色々と言われ続けた。
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