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3章 大学入学編
小鳥遊美奈とのCM撮影 4
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休憩時間を使い、体育館の周りにある散歩コースを小鳥遊さんと歩く。
普段なら一般の方も歩いているが、撮影のため体育館を貸し切っており、歩いているのは俺と小鳥遊さんだけ。
そのため変装等はせず、2人並んで散歩する。
「リン様っ!私の演技はどうでしたか!?」
俺の隣を歩いている小鳥遊さんが笑顔で話しかけてくる。
「とても良かったよ。小鳥遊さんの演技力に引っ張られて、俺も良い演技ができたからね」
「ホントですか!?」
「あぁ。小鳥遊さんは女優の才能もあるかもしれないぞ」
「わーっ!ありがとうございます!」
俺の言葉を聞いて嬉しそうに喜ぶ。
「あ、そうです!」
すると、何かを思い出したかのように小鳥遊さんが声を上げる。
「私のことは撮影の時みたいに美奈と呼んでください!」
「……いいのか?」
「はいっ!リン様には名前で呼んでほしいです!」
ニコニコした顔で言う小鳥遊さんから、心の底から呼んでほしいことが伝わってくる。
「分かった。これからは美奈って呼ばせてもらうよ」
「ありがとうございます!」
俺の返答に先程よりも嬉しそうな顔をする。
そんな美奈を見て、自然と笑みが溢れる。
(美奈を見てるだけで元気が出るよ。もしかしたら美奈の笑顔には人を元気にする力があるのかもしれないな)
そんなことを思う。
すると「あっ!」と、大きな声を上げた美奈が突然走り出す。
「見てください!リン様っ!魚が泳いでますよ!」
そう言って美奈が指さしたのは、前方にある大きな池。
「へぇー、池なんてあったんだ」
体育館と散歩コースしかないと思っていた俺は、池があることに驚く。
「リン様っ、はやくはやくっ!」
そんな俺に、楽しそうな笑顔で手招きしている。
「あぁ、今行くよ」
そう言って俺が歩き出そうとすると…
「パシャっ!」
というシャッター音が背後から聞こえてくる。
「ん?」
その音が気になり、俺は振り返る。
しかし背後には誰もおらず、無人の散歩コースが広がっていた。
「今、シャッター音が聞こえたような……」
そう思い首を傾げていると、“パシっ!”と俺の右手が握られる。
「リン様っ!はやく行きましょ!さっき、鯉が泳いでたんです!」
そして俺の手を握ったまま池まで走り出す。
「あ、ちょっ!」
「私、泳いでる魚を見るのが好きなんです!リン様も一緒に見ましょ!」
幸せそうな顔で俺に言う美奈を見て、握られた手を振り払うことはせず、美奈について行く。
そして池にたどり着いた俺は美奈の手を離して池を見る。
「さっき鯉が3匹泳いでたんです!きっと今も……あっ、あそこに3匹いますよ!」
「おー、泳いでるなぁ」
「可愛いですよね!」
そんな会話をしながら2人並んで池を眺めた俺たちは、談笑しながら体育館へ戻った。
体育館へ美奈と一緒に戻り、監督のもとへ向かう。
「さっき撮った内容でOKだから撮り直しはなしだ。2人とも、お疲れ様」
「「ありがとうございました!」」
とのことで、森野監督から合格をもらった俺たちは家に帰ることとなる。
「リン様っ!今日はありがとうございました!
「こちらこそありがとう。また美奈とは一緒に仕事をしたいな」
「わーっ!それは嬉しいです!私もまたリン様と仕事したいって思ってたので!」
俺の言葉を聞いてパーっと笑顔になる。
「あ、それと、私はリン様からの連絡をいつでも待ってます!暇な時はいつでも連絡していいですからね!」
「わ、分かった。時々連絡するよ」
俺と美奈は外を散歩している時に連絡先を交換したため、いつでも連絡可能となっている。
「ぜーったい、連絡してくださいね!」
そう言って満面の笑みを浮かべた美奈が、俺のもとから立ち去る。
そんな美奈を見て俺の表情が緩む。
「美奈を見てると元気が出てくるな。さすが大人気アイドルだよ」
そんなことを思いながら、俺は矢上さんのもとへ向かった。
~???視点~
「ついにゲットした。小鳥遊美奈の人気を地に落とすことができる写真を」
1人の女性が不敵な笑みを浮かべつつ、スマホで撮った数枚の写真を見る。
そこには小鳥遊美奈が夏目凛の手を引っ張っている写真や、楽しそうに談笑している姿が写っていた。
「小鳥遊は夏目凛のことが好きみたいだからな。絶対、良い写真が撮れると思ったぞ。これでのぞみ坂47のセンターは私のものだ」
そう呟いた女性は不敵な笑みを浮かべつつ、小鳥遊美奈たちが撮影を行っていた体育館から移動した。
普段なら一般の方も歩いているが、撮影のため体育館を貸し切っており、歩いているのは俺と小鳥遊さんだけ。
そのため変装等はせず、2人並んで散歩する。
「リン様っ!私の演技はどうでしたか!?」
俺の隣を歩いている小鳥遊さんが笑顔で話しかけてくる。
「とても良かったよ。小鳥遊さんの演技力に引っ張られて、俺も良い演技ができたからね」
「ホントですか!?」
「あぁ。小鳥遊さんは女優の才能もあるかもしれないぞ」
「わーっ!ありがとうございます!」
俺の言葉を聞いて嬉しそうに喜ぶ。
「あ、そうです!」
すると、何かを思い出したかのように小鳥遊さんが声を上げる。
「私のことは撮影の時みたいに美奈と呼んでください!」
「……いいのか?」
「はいっ!リン様には名前で呼んでほしいです!」
ニコニコした顔で言う小鳥遊さんから、心の底から呼んでほしいことが伝わってくる。
「分かった。これからは美奈って呼ばせてもらうよ」
「ありがとうございます!」
俺の返答に先程よりも嬉しそうな顔をする。
そんな美奈を見て、自然と笑みが溢れる。
(美奈を見てるだけで元気が出るよ。もしかしたら美奈の笑顔には人を元気にする力があるのかもしれないな)
そんなことを思う。
すると「あっ!」と、大きな声を上げた美奈が突然走り出す。
「見てください!リン様っ!魚が泳いでますよ!」
そう言って美奈が指さしたのは、前方にある大きな池。
「へぇー、池なんてあったんだ」
体育館と散歩コースしかないと思っていた俺は、池があることに驚く。
「リン様っ、はやくはやくっ!」
そんな俺に、楽しそうな笑顔で手招きしている。
「あぁ、今行くよ」
そう言って俺が歩き出そうとすると…
「パシャっ!」
というシャッター音が背後から聞こえてくる。
「ん?」
その音が気になり、俺は振り返る。
しかし背後には誰もおらず、無人の散歩コースが広がっていた。
「今、シャッター音が聞こえたような……」
そう思い首を傾げていると、“パシっ!”と俺の右手が握られる。
「リン様っ!はやく行きましょ!さっき、鯉が泳いでたんです!」
そして俺の手を握ったまま池まで走り出す。
「あ、ちょっ!」
「私、泳いでる魚を見るのが好きなんです!リン様も一緒に見ましょ!」
幸せそうな顔で俺に言う美奈を見て、握られた手を振り払うことはせず、美奈について行く。
そして池にたどり着いた俺は美奈の手を離して池を見る。
「さっき鯉が3匹泳いでたんです!きっと今も……あっ、あそこに3匹いますよ!」
「おー、泳いでるなぁ」
「可愛いですよね!」
そんな会話をしながら2人並んで池を眺めた俺たちは、談笑しながら体育館へ戻った。
体育館へ美奈と一緒に戻り、監督のもとへ向かう。
「さっき撮った内容でOKだから撮り直しはなしだ。2人とも、お疲れ様」
「「ありがとうございました!」」
とのことで、森野監督から合格をもらった俺たちは家に帰ることとなる。
「リン様っ!今日はありがとうございました!
「こちらこそありがとう。また美奈とは一緒に仕事をしたいな」
「わーっ!それは嬉しいです!私もまたリン様と仕事したいって思ってたので!」
俺の言葉を聞いてパーっと笑顔になる。
「あ、それと、私はリン様からの連絡をいつでも待ってます!暇な時はいつでも連絡していいですからね!」
「わ、分かった。時々連絡するよ」
俺と美奈は外を散歩している時に連絡先を交換したため、いつでも連絡可能となっている。
「ぜーったい、連絡してくださいね!」
そう言って満面の笑みを浮かべた美奈が、俺のもとから立ち去る。
そんな美奈を見て俺の表情が緩む。
「美奈を見てると元気が出てくるな。さすが大人気アイドルだよ」
そんなことを思いながら、俺は矢上さんのもとへ向かった。
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「ついにゲットした。小鳥遊美奈の人気を地に落とすことができる写真を」
1人の女性が不敵な笑みを浮かべつつ、スマホで撮った数枚の写真を見る。
そこには小鳥遊美奈が夏目凛の手を引っ張っている写真や、楽しそうに談笑している姿が写っていた。
「小鳥遊は夏目凛のことが好きみたいだからな。絶対、良い写真が撮れると思ったぞ。これでのぞみ坂47のセンターは私のものだ」
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