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3章 大学入学編
小鳥遊美奈とのCM撮影 1
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翌朝、大人気アイドルの小鳥遊美奈さんとCM撮影をするため、俺は矢上さんの車でとある体育館へ向かっていた。
「凛さん、小鳥遊美奈さんの情報は頭に入ってますか?」
「はい。エリートしか通えない音楽学校に通う女の子で、現在高校3年生。のぞみ坂47のセンターとして活躍しており、選抜総選挙では現在2連覇中ですね」
のぞみ坂47といえば誰?と聞かれれば全員が小鳥遊さんの名前をあげるくらいの人気を誇っており、俺ものぞみ坂47で知ってる人は小鳥遊さんしかいない。
「それくらい知ってれば今回の撮影に問題はないと思います!」
その言葉に俺は一息つく。
「そういえば今日の撮影ではバスケをすると聞いてます。何のCMを撮影するのですか?」
事前にバスケをすると聞いていたため、バスケ専用のシューズを持参しているが、撮影内容までは聞いていなかった。
「あ、今日の撮影はポカリ⚪︎エットのCMとなります。凛さんが1人残ってシュート練習をしている時に、小鳥遊さんがタオルとポカリ⚪︎エットを渡すシーンを撮影するらしいですよ」
ちなみに設定としては、俺がバスケ部主将で小鳥遊さんが後輩マネージャーとのこと。
「分かりました。上手く撮影できるよう頑張ります」
そんな会話をしながら体育館へ向かった。
体育館に到着する。
現場にいるスタッフへ挨拶した俺は、用意された半袖半パンのスポーツウェアに着替え、その上からジャンバーを羽織る。
そしてCM撮影の監督を務める森野秀樹さんに挨拶をする。
「おはようございます!」
「おはよう。夏目くん」
60代後半くらいの男性が俺の挨拶に笑顔で答えてくれる。
森野監督はCM撮影やドラマの監督など、多岐にわたって活躍されており、この業界で名前の知らない人はいないくらい凄い方だ。
そのため、森野監督から気に入られると芸能界で必ず活躍できると言われている。
「これから夏目くんにはひたすらシュートを打ってもらうけど大丈夫か?」
「はい!体力には自信がありますから!」
その言葉通り、俺は普段から運動を行っており、毎日の筋トレは欠かさず行っている。
「ちなみにバスケの経験は?」
「学校の体育で少しだけです」
「少しやってるなら問題ない。今日はよろしく」
そんな会話を監督としていると、「おはようございます!」という元気な声が聞こえてくる。
そのため声のした方を向くと、薄い紫色の髪を肩のあたりで切り揃えた小鳥遊美奈さんがいた。
小柄な身長で胸は小さいながらも愛嬌のある顔立ちをしており、とても可愛らしい美少女だ。
「森野監督!今日はよろしくお願いします!」
「あぁ。よろしく、小鳥遊さん」
小鳥遊さんが俺の隣にいた監督へ挨拶した後、俺の方を向く。
「リン様っ!今日はよろしくお願いします!」
「……リン様?」
「はいっ!リン様っ!」
ニコニコと可愛い笑顔を向ける小鳥遊さん。
「え、えーっと……俺のことは様付けしなくていいんだよ?」
「そ、そんな恐れ多いことはできませんよ!」
「なんでだよ……」
俺のことをリン様と呼ぶ人は多いが、一緒に仕事をする人からリン様と呼ばれたのは初めてのことで、違和感しか感じない。
「まぁ、いいか。今日はよろしくね、小鳥遊さん」
「はいっ!私、今日の仕事とても楽しみにしてました!精一杯頑張ります!」
そう言って小鳥遊さんが満面の笑みを浮かべる。
「っ!」
大人気アイドルの小鳥遊さんの笑顔は破壊力抜群で、俺の心臓が“ドキっ”と跳ねる。
「じゃあ、小鳥遊さんも着替えてきて。服はスタッフが用意してるから」
「はいっ!リン様っ!また後で!」
元気いっぱいに答えた小鳥遊さんが着替えのために移動する。
「元気いいですね」
「ははっ、そうだろ。小鳥遊さんの良いところは元気いっぱいなところだからな」
俺の呟きに森野監督が同意した。
【次話は小鳥遊美奈視点となります】
「凛さん、小鳥遊美奈さんの情報は頭に入ってますか?」
「はい。エリートしか通えない音楽学校に通う女の子で、現在高校3年生。のぞみ坂47のセンターとして活躍しており、選抜総選挙では現在2連覇中ですね」
のぞみ坂47といえば誰?と聞かれれば全員が小鳥遊さんの名前をあげるくらいの人気を誇っており、俺ものぞみ坂47で知ってる人は小鳥遊さんしかいない。
「それくらい知ってれば今回の撮影に問題はないと思います!」
その言葉に俺は一息つく。
「そういえば今日の撮影ではバスケをすると聞いてます。何のCMを撮影するのですか?」
事前にバスケをすると聞いていたため、バスケ専用のシューズを持参しているが、撮影内容までは聞いていなかった。
「あ、今日の撮影はポカリ⚪︎エットのCMとなります。凛さんが1人残ってシュート練習をしている時に、小鳥遊さんがタオルとポカリ⚪︎エットを渡すシーンを撮影するらしいですよ」
ちなみに設定としては、俺がバスケ部主将で小鳥遊さんが後輩マネージャーとのこと。
「分かりました。上手く撮影できるよう頑張ります」
そんな会話をしながら体育館へ向かった。
体育館に到着する。
現場にいるスタッフへ挨拶した俺は、用意された半袖半パンのスポーツウェアに着替え、その上からジャンバーを羽織る。
そしてCM撮影の監督を務める森野秀樹さんに挨拶をする。
「おはようございます!」
「おはよう。夏目くん」
60代後半くらいの男性が俺の挨拶に笑顔で答えてくれる。
森野監督はCM撮影やドラマの監督など、多岐にわたって活躍されており、この業界で名前の知らない人はいないくらい凄い方だ。
そのため、森野監督から気に入られると芸能界で必ず活躍できると言われている。
「これから夏目くんにはひたすらシュートを打ってもらうけど大丈夫か?」
「はい!体力には自信がありますから!」
その言葉通り、俺は普段から運動を行っており、毎日の筋トレは欠かさず行っている。
「ちなみにバスケの経験は?」
「学校の体育で少しだけです」
「少しやってるなら問題ない。今日はよろしく」
そんな会話を監督としていると、「おはようございます!」という元気な声が聞こえてくる。
そのため声のした方を向くと、薄い紫色の髪を肩のあたりで切り揃えた小鳥遊美奈さんがいた。
小柄な身長で胸は小さいながらも愛嬌のある顔立ちをしており、とても可愛らしい美少女だ。
「森野監督!今日はよろしくお願いします!」
「あぁ。よろしく、小鳥遊さん」
小鳥遊さんが俺の隣にいた監督へ挨拶した後、俺の方を向く。
「リン様っ!今日はよろしくお願いします!」
「……リン様?」
「はいっ!リン様っ!」
ニコニコと可愛い笑顔を向ける小鳥遊さん。
「え、えーっと……俺のことは様付けしなくていいんだよ?」
「そ、そんな恐れ多いことはできませんよ!」
「なんでだよ……」
俺のことをリン様と呼ぶ人は多いが、一緒に仕事をする人からリン様と呼ばれたのは初めてのことで、違和感しか感じない。
「まぁ、いいか。今日はよろしくね、小鳥遊さん」
「はいっ!私、今日の仕事とても楽しみにしてました!精一杯頑張ります!」
そう言って小鳥遊さんが満面の笑みを浮かべる。
「っ!」
大人気アイドルの小鳥遊さんの笑顔は破壊力抜群で、俺の心臓が“ドキっ”と跳ねる。
「じゃあ、小鳥遊さんも着替えてきて。服はスタッフが用意してるから」
「はいっ!リン様っ!また後で!」
元気いっぱいに答えた小鳥遊さんが着替えのために移動する。
「元気いいですね」
「ははっ、そうだろ。小鳥遊さんの良いところは元気いっぱいなところだからな」
俺の呟きに森野監督が同意した。
【次話は小鳥遊美奈視点となります】
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