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2章 芸能界復帰編

収録後 2

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 集まって来た女性スタッフたちに困りながらも対応し、数分かけて対応を終える。

「リン様の活躍、とても楽しみしてます!頑張ってください!」
「私も応援します!頑張ってください!」
「ありがとうございます。みなさんの声援が力になりますので、これからも応援よろしくお願いします」

 みんなの言葉を聞いて嬉しくなった俺は、女性スタッフたちに笑顔で伝える。

「か、かっこいい……」
「この笑顔だけで元気が出ます……」
「そ、その笑顔、反則ですわ……」

 そんな俺のことを、頬を染めてウットリした目で見つめる女性スタッフたち。

「むぅ!凛くん!用事が終わったなら私と楽屋に戻るよ!」

 そう言って頬を膨らませながら俺の手を握る。
 そして歩き出す。

「あ、ちょっと、真奈美!」

 そんな真奈美に手を引かれた俺は、真奈美と一緒に収録現場を出て楽屋に向かう。
 そして一言も話さない真奈美と共に、真奈美の楽屋へ入る。
 その際、“バタンっ!”と勢いよく閉じた扉から、不機嫌であることが伝わってくる。

「ま、真奈美?」
「――もんっ」
「ん?」
「凛くんのことを1番応援してるのは私だもんっ!」

 そう言って可愛く拗ねる。
 その姿を見て、俺は口元を手で隠す。

(なにこれ、可愛いかよ……)

 その可愛らしい姿に俺は口角が上がってしまい、口元を隠すが、その態度が気に食わなかったようで…

「凛くん!聞いてる!?私が凛くんの1番のファンだからね!」

 と、再び可愛く怒り始める。

「あぁ。もちろん分かってるよ。だから、1番のファンには何かファンサービスをしなきゃいけないな」

 機嫌が悪いのは、先ほどの女性たちのようなサービスを受けることができなかったからと思い、俺は真奈美に提案する。

「何か俺にしてほしいことはあるか?」
「ふえっ!そ、そんなつもりで言ったわけじゃないけど……」

 と言いつつも真剣に悩み始める。
 しばらく真奈美の発言を待っていると…

「そ、それなら……り、凛くんに頭を撫でてほしいなーって……ど、どうかな?」

 真奈美が俺の顔を覗き込むように、上目遣いでお願いする。

「っ!」

 その可愛いさに“トクンっ!”と俺の心臓が跳ねる。

「あ、あぁ。もちろんだ」

 俺は真奈美の可愛さに抗うことができず、真奈美の頭に手を置く。
 そして綺麗な水色の髪を優しく撫でる。

「えへへ~」

 俺のナデナデが気持ちいいのか、真奈美が嬉しそうに目を細める。
 そんな真奈美を眺めつつ、俺は真奈美の頭を撫で続けた。
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