16 / 169
2章 芸能界復帰編
復帰後初仕事 1
しおりを挟む
俺は急いで自分の楽屋へ戻る。
そして矢上さんと本日の収録の最終確認を行う。
「今日は復帰後初仕事です!頑張ってください!」
「はいっ!」
俺は元気に応え、楽屋を出る。
そして、スタッフへ挨拶をしつつ用意された席に座る。
「凛くん!今日はよろしくね!」
「あぁ!迷惑かけるとは思うが、よろしく頼む!」
俺は隣に座っている真奈美へ伝え、司会を務める下田さんを見る。
この場にはゲストである俺と真奈美、そして司会の下田さんしかおらず、今回は3人でひたすら話すだけの収録となっている。
「さぁ、始まりました!『おっしゃれ~イズム』のお時間です!」
戸坂監督から収録開始の合図を受け取り、下田さんが話し出す。
「ではさっそく、ゲストの方々を紹介します!」
ゲストは俺と真奈美の2人で、下田さんが俺たちを丁寧に紹介する。
「4月から放送中のドラマ『逃げることは恥ですが役に立ちます』でヒロイン役に抜擢され、現在大活躍中の女優、愛甲真奈美さんです!」
「はーい!よろしくお願いしまーす!」
真奈美が挨拶すると、スタッフたちから拍手が沸き起こる。
「そしてもう1人ご紹介します。先日発売された『読者モデル』で表紙を飾り、発売初日で売り切れ続出という誰も成し遂げたことのない偉業を達成した立役者、夏目凛さんにお越しいただいております!」
「よろしくお願いします!」
俺も真奈美に倣って挨拶をすると、スタッフたちから拍手をもらう。
「では、さっそくトークに移ろうと思いますが、なんとここで夏目さんから重大発表があります!」
との前振りから、下田さんが俺に話を振る。
「じゅ、重大発表と前置きされると言いにくくはなりますが、皆さまに俺から一言お伝えしたいことがあります」
俺が夏目レンであることを知っているのは監督と下田さん、そして一部のスタッフのみ。
そのためスタッフのほとんどが、ワクワクしながら俺からの重大発表を待っている。
その様子を確認し、俺は一拍置いた後、高らかに言う。
「実は俺、6年前まで子役として芸能界で活動してました!」
「えっ!そうなんですか!?」
全てを知ってる下田さんがオーバーリアクションで場を盛り上げる。
スタッフも驚いている人が多く、ここまで声は聞こえないが、コソコソと話し出す人までいる。
「子役時代の芸名を聞いてもいいですか!?」
「もちろんです!俺、昔は夏目レンって芸名で活動してました!」
「「「「えぇぇぇぇっ!!」」」」
俺の発言を聞いて、スタッフたちの驚きの声が聞こえてくる。
「カットーっ!」
入ってはいけない声がスタジオ内に響き渡り、戸坂監督が撮影を止める。
「君たち、驚きすぎだよ」
「いやいや!監督!夏目レンですよ!そんなビッグネームが出て来たら驚きますよ!」
「夏目レンって小学5年生にして日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を取った人ですよ!そんな名前が出てくるとか思いませんて!」
「ってことは、夏目レンが夏目凛に改名して芸能界に復帰したんですか!?」
そんなことを言いながら、スタッフたちが監督に問い詰める。
「皆さん驚きすぎですよ。そんなに驚くことですか?」
「いや、俺と監督も君が夏目レンって愛甲さんから聞いた時は、あんな反応してたからな」
そんなことを下田さんが呟いていた。
そして矢上さんと本日の収録の最終確認を行う。
「今日は復帰後初仕事です!頑張ってください!」
「はいっ!」
俺は元気に応え、楽屋を出る。
そして、スタッフへ挨拶をしつつ用意された席に座る。
「凛くん!今日はよろしくね!」
「あぁ!迷惑かけるとは思うが、よろしく頼む!」
俺は隣に座っている真奈美へ伝え、司会を務める下田さんを見る。
この場にはゲストである俺と真奈美、そして司会の下田さんしかおらず、今回は3人でひたすら話すだけの収録となっている。
「さぁ、始まりました!『おっしゃれ~イズム』のお時間です!」
戸坂監督から収録開始の合図を受け取り、下田さんが話し出す。
「ではさっそく、ゲストの方々を紹介します!」
ゲストは俺と真奈美の2人で、下田さんが俺たちを丁寧に紹介する。
「4月から放送中のドラマ『逃げることは恥ですが役に立ちます』でヒロイン役に抜擢され、現在大活躍中の女優、愛甲真奈美さんです!」
「はーい!よろしくお願いしまーす!」
真奈美が挨拶すると、スタッフたちから拍手が沸き起こる。
「そしてもう1人ご紹介します。先日発売された『読者モデル』で表紙を飾り、発売初日で売り切れ続出という誰も成し遂げたことのない偉業を達成した立役者、夏目凛さんにお越しいただいております!」
「よろしくお願いします!」
俺も真奈美に倣って挨拶をすると、スタッフたちから拍手をもらう。
「では、さっそくトークに移ろうと思いますが、なんとここで夏目さんから重大発表があります!」
との前振りから、下田さんが俺に話を振る。
「じゅ、重大発表と前置きされると言いにくくはなりますが、皆さまに俺から一言お伝えしたいことがあります」
俺が夏目レンであることを知っているのは監督と下田さん、そして一部のスタッフのみ。
そのためスタッフのほとんどが、ワクワクしながら俺からの重大発表を待っている。
その様子を確認し、俺は一拍置いた後、高らかに言う。
「実は俺、6年前まで子役として芸能界で活動してました!」
「えっ!そうなんですか!?」
全てを知ってる下田さんがオーバーリアクションで場を盛り上げる。
スタッフも驚いている人が多く、ここまで声は聞こえないが、コソコソと話し出す人までいる。
「子役時代の芸名を聞いてもいいですか!?」
「もちろんです!俺、昔は夏目レンって芸名で活動してました!」
「「「「えぇぇぇぇっ!!」」」」
俺の発言を聞いて、スタッフたちの驚きの声が聞こえてくる。
「カットーっ!」
入ってはいけない声がスタジオ内に響き渡り、戸坂監督が撮影を止める。
「君たち、驚きすぎだよ」
「いやいや!監督!夏目レンですよ!そんなビッグネームが出て来たら驚きますよ!」
「夏目レンって小学5年生にして日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を取った人ですよ!そんな名前が出てくるとか思いませんて!」
「ってことは、夏目レンが夏目凛に改名して芸能界に復帰したんですか!?」
そんなことを言いながら、スタッフたちが監督に問い詰める。
「皆さん驚きすぎですよ。そんなに驚くことですか?」
「いや、俺と監督も君が夏目レンって愛甲さんから聞いた時は、あんな反応してたからな」
そんなことを下田さんが呟いていた。
66
お気に入りに追加
1,307
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる