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2章 芸能界復帰編
真奈美との再会 1
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真奈美の楽屋に到着する。
(俺のことを熱弁したってことは怒ってないのか?)
そんなことを真奈美の楽屋前で考える。
(でもなぁ。俺、真奈美から「一緒に芸能活動を頑張ろうね!」って言われたのに、その言葉を裏切ったからなぁ)
俺は以前、真奈美ととある誓いを行った。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
『あぁ!真奈美も頑張れよ!』
そう誓い合ったが、俺は芸能界を引退した。
(ええいっ!怒られたらその時だ!実際、黙って引退した俺が悪いからな!)
言い訳など考えず、怒られたら全力で謝る決意を固め、俺は“コンコン”とノックをする。
「はーい」
中から真奈美の声が聞こえてくる。
俺はドアノブを持って「ふぅー」と息を吐き、真奈美の楽屋に入る。
「久しぶりだな。真奈美」
「あ、凛くん!久しぶりー!」
俺が楽屋に入ると、真奈美の顔がパーっと笑顔になる。
俺と同い年で今年から大学1年生となる真奈美は、可愛らしい容姿と大きな胸が特徴的な美少女で、水色の髪をツインテールに結んでいる。
「私、凛くんが活動を再開してくれて嬉しいよ!」
「妹に背中を押されたからな。もう一度、芸能界で頑張ることにしたんだ」
「寧々ちゃんかー!久々に会いたいね!」
俺と寧々は双子なので、寧々と真奈美は同級生。
昔から俺の収録に同行していた寧々は、真奈美と仲がとても良かった。
「今日は予定があるらしくて収録現場には来てないが、寧々も真奈美に会いたがってたぞ」
「そうなんだ!」
寧々も真奈美に負けず劣らずの美少女なので、2人が話しているところを見ると、目の保養になりそうだ。
そんなことを思っていると、真奈美が俺に近づいてくる。
「それにしても凛くんはカッコいいね!私、『読モ』で凛くんの顔を見てなかったら、凛くんのカッコ良さに気絶してたかもしれないよ!」
「そ、それは大袈裟に言い過ぎだ」
お世辞だとは思うが、真奈美から褒められた俺は、少しだけ頬を赤くして照れてしまう。
「ううん!大袈裟じゃないよ!本当に凛くんはカッコ良くなった!」
そう言って真奈美は満面の笑みを浮かべる。
その笑顔に“ドキッ”とした俺は、誤魔化すように真奈美へ言う。
「そ、それを言うなら真奈美も可愛くなったな」
「ふえっ!?」
“ボッ”と頬を赤くして、素っ頓狂な声を上げる真奈美。
「そ、そう……かな?」
そして自信なさそうな目をして問いかける。
その可愛らしい姿に俺は鼓動が速くなるのを自覚しつつ、素直に伝える。
「あ、あぁ。とても可愛いぞ」
「そ、そうなんだ……ありがと、凛くん……」
俺の言葉を聞いた真奈美が頬を赤く染め、モジモジし始める。
「「………」」
その後、俺たちの間に沈黙の時間が訪れた。
(俺のことを熱弁したってことは怒ってないのか?)
そんなことを真奈美の楽屋前で考える。
(でもなぁ。俺、真奈美から「一緒に芸能活動を頑張ろうね!」って言われたのに、その言葉を裏切ったからなぁ)
俺は以前、真奈美ととある誓いを行った。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
『あぁ!真奈美も頑張れよ!』
そう誓い合ったが、俺は芸能界を引退した。
(ええいっ!怒られたらその時だ!実際、黙って引退した俺が悪いからな!)
言い訳など考えず、怒られたら全力で謝る決意を固め、俺は“コンコン”とノックをする。
「はーい」
中から真奈美の声が聞こえてくる。
俺はドアノブを持って「ふぅー」と息を吐き、真奈美の楽屋に入る。
「久しぶりだな。真奈美」
「あ、凛くん!久しぶりー!」
俺が楽屋に入ると、真奈美の顔がパーっと笑顔になる。
俺と同い年で今年から大学1年生となる真奈美は、可愛らしい容姿と大きな胸が特徴的な美少女で、水色の髪をツインテールに結んでいる。
「私、凛くんが活動を再開してくれて嬉しいよ!」
「妹に背中を押されたからな。もう一度、芸能界で頑張ることにしたんだ」
「寧々ちゃんかー!久々に会いたいね!」
俺と寧々は双子なので、寧々と真奈美は同級生。
昔から俺の収録に同行していた寧々は、真奈美と仲がとても良かった。
「今日は予定があるらしくて収録現場には来てないが、寧々も真奈美に会いたがってたぞ」
「そうなんだ!」
寧々も真奈美に負けず劣らずの美少女なので、2人が話しているところを見ると、目の保養になりそうだ。
そんなことを思っていると、真奈美が俺に近づいてくる。
「それにしても凛くんはカッコいいね!私、『読モ』で凛くんの顔を見てなかったら、凛くんのカッコ良さに気絶してたかもしれないよ!」
「そ、それは大袈裟に言い過ぎだ」
お世辞だとは思うが、真奈美から褒められた俺は、少しだけ頬を赤くして照れてしまう。
「ううん!大袈裟じゃないよ!本当に凛くんはカッコ良くなった!」
そう言って真奈美は満面の笑みを浮かべる。
その笑顔に“ドキッ”とした俺は、誤魔化すように真奈美へ言う。
「そ、それを言うなら真奈美も可愛くなったな」
「ふえっ!?」
“ボッ”と頬を赤くして、素っ頓狂な声を上げる真奈美。
「そ、そう……かな?」
そして自信なさそうな目をして問いかける。
その可愛らしい姿に俺は鼓動が速くなるのを自覚しつつ、素直に伝える。
「あ、あぁ。とても可愛いぞ」
「そ、そうなんだ……ありがと、凛くん……」
俺の言葉を聞いた真奈美が頬を赤く染め、モジモジし始める。
「「………」」
その後、俺たちの間に沈黙の時間が訪れた。
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