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2章 芸能界復帰編
仕事の依頼
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その後、自分の部屋でダラダラ過ごしていると、突然スマホが鳴る。
そのため急いでスマホを確認すると、矢上さんからの電話だった。
『お疲れ様です、凛さん。今お時間大丈夫でしょうか?』
『はい、大丈夫です』
『ありがとうございます。実はさっそくお仕事の依頼が入りました』
(はやすぎだろ。まだ『読モ』が発売されてから1日しか経ってないぞ)
そんなことを思うが、仕事が舞い込んできたことは嬉しいことなので、気にせず話を進める。
『どのような仕事でしょうか?』
『はい。今回、凛さんに来た仕事は「おっしゃれ~イズム」です』
『えっ!「おっしゃれ~イズム」ですか!?」
「おっしゃれ~イズム」という番組は、芸人である下田さんが主体となってゲストと話すトーク番組だ。
『はい!番組側から急遽代役が必要になったとのことで、凛さんに話がありました!トーク番組なので、凛さんが夏目レンであることも触れてくれると思います!代役ということで収録日が明後日となりますが、いかがでしょうか?』
『もちろんやります!』
『ありがとうございます!』
俺は矢上さんの言葉を二つ返事で了承する。
『今回、ゲストとして共演される方が凛さんを強く希望されたので、凛さんへ代役の話が来ました!』
『へー、昨日発売の『読モ』で注目を集めたくらいで俺を選ぶなんて、変わった共演者ですね。その共演者って誰ですか?』
『愛甲真奈美さんです!』
『……真奈美かぁ』
真奈美の名前を聞いて、微妙な反応をしてしまう。
『あれ?嬉しそうな反応ではないですね。昔、『マルモのおきてだよ』などのドラマで共演されましたよね?』
『そうなんですが……いえ、なんでもありません』
『……?よく分かりませんが、番組側には出演OKということを伝えます。詳しくは後ほどメールさせていただきますが、収録日時は明後日の10時となります。私が9時頃自宅まで迎えに行きますので、その予定でお願いします』
『ありがとうございます』
そこで矢上さんとの電話を終了させる。
「ふぅ」
さっそく仕事が決まったことに一先ず安堵する。
しかし…
「真奈美かぁ。急に芸能界を引退したから怒ってるだろうなぁ」
今では超有名な女優となっており、愛くるしい容姿と人を惹きつける演技力で、日本国民なら誰もが知っているほどの女優となっている。
そして俺を指名してきたことから、俺が夏目レンであることは気づいているだろう。
そんなことを思いつつ、俺はとある言葉を思い出す。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
この言葉は真奈美が俺に言ってくれた言葉。
きっと、その言葉を簡単に破った俺に、怒りを覚えているはずだ。
「とりあえず、出会ってすぐに土下座でもするか」
そんなことを思った。
そのため急いでスマホを確認すると、矢上さんからの電話だった。
『お疲れ様です、凛さん。今お時間大丈夫でしょうか?』
『はい、大丈夫です』
『ありがとうございます。実はさっそくお仕事の依頼が入りました』
(はやすぎだろ。まだ『読モ』が発売されてから1日しか経ってないぞ)
そんなことを思うが、仕事が舞い込んできたことは嬉しいことなので、気にせず話を進める。
『どのような仕事でしょうか?』
『はい。今回、凛さんに来た仕事は「おっしゃれ~イズム」です』
『えっ!「おっしゃれ~イズム」ですか!?」
「おっしゃれ~イズム」という番組は、芸人である下田さんが主体となってゲストと話すトーク番組だ。
『はい!番組側から急遽代役が必要になったとのことで、凛さんに話がありました!トーク番組なので、凛さんが夏目レンであることも触れてくれると思います!代役ということで収録日が明後日となりますが、いかがでしょうか?』
『もちろんやります!』
『ありがとうございます!』
俺は矢上さんの言葉を二つ返事で了承する。
『今回、ゲストとして共演される方が凛さんを強く希望されたので、凛さんへ代役の話が来ました!』
『へー、昨日発売の『読モ』で注目を集めたくらいで俺を選ぶなんて、変わった共演者ですね。その共演者って誰ですか?』
『愛甲真奈美さんです!』
『……真奈美かぁ』
真奈美の名前を聞いて、微妙な反応をしてしまう。
『あれ?嬉しそうな反応ではないですね。昔、『マルモのおきてだよ』などのドラマで共演されましたよね?』
『そうなんですが……いえ、なんでもありません』
『……?よく分かりませんが、番組側には出演OKということを伝えます。詳しくは後ほどメールさせていただきますが、収録日時は明後日の10時となります。私が9時頃自宅まで迎えに行きますので、その予定でお願いします』
『ありがとうございます』
そこで矢上さんとの電話を終了させる。
「ふぅ」
さっそく仕事が決まったことに一先ず安堵する。
しかし…
「真奈美かぁ。急に芸能界を引退したから怒ってるだろうなぁ」
今では超有名な女優となっており、愛くるしい容姿と人を惹きつける演技力で、日本国民なら誰もが知っているほどの女優となっている。
そして俺を指名してきたことから、俺が夏目レンであることは気づいているだろう。
そんなことを思いつつ、俺はとある言葉を思い出す。
『一緒に芸能活動を頑張ろうね!』
この言葉は真奈美が俺に言ってくれた言葉。
きっと、その言葉を簡単に破った俺に、怒りを覚えているはずだ。
「とりあえず、出会ってすぐに土下座でもするか」
そんなことを思った。
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