上 下
83 / 85
第三章★

075:ギルドでプレイヤー登録をする。

しおりを挟む


ーー休戦期間終了まで後、2日間
■AM11:00_ギルド前
 (大和 真)

 俺と飛鳥そして何故かアリスという少し珍しい組み合わせだけど、俺達は一緒に行動している。

 俺達はギルドに向かっている。
 ギルドは意外と近くに出来ていて、立心館高校から徒歩10分弱くらいのところにある。

 ちなみに立心館高校の最寄り駅すぐ近くだ。

 元々は交番とファーストフード店があった場所。二つとも跡形もなくなり、壁面は煉瓦が敷き詰められたレトロな木造建築の建物がある。風車なのだろうか。プロペラがクルクルと回っている。

 外には木樽が積み上げられていて、なんかここだけめっちゃ異世界感がある。

「ここがギルド…ですかね?」

「雰囲気あるね。なんかファンタジーって感じで少しワクワクしちゃう」

「あたいもだ。ほらっさっさと行こうぜ」

 アリスは早く入りたいのかウズウズとしている。金髪を揺らしながらギルドまで駆け寄っていく。俺達もその後に続く。

 ギルドに行きたいと言い出したのは実は俺だったりする。

 会長から見せてもらった情報解禁の資料によるとギルドでは効率の良いLv上げができると書かれていた。

 飛鳥と模擬戦闘でもLvは少しずつ上がっていくけど時間が足りない。

 早くこの生徒会の戦力にもなりたいし、沙也加と恭二と生き残っていくためにも自分が強くならないといけないと思ったからだ。

 アリスが先陣を切り、少し錆びた取手を握る。ギギギッと重たそうな音をたてながら扉を開き中に入る。

「ほーこりゃすげえ!真、飛鳥見ろよ!天井がたけーぞ」

「かなり広いですね。まるでフードコートみたいです」

 その例えはとても残念。
 まあ、たしかにフードコートみたいにテーブル椅子が無造作に置かれている。かなりレトロなテーブルと椅子。それにランタンが置かれていて、雰囲気が良い。少し汚いけど。

ギルドの奥にはカウンターと掲示板のようなものが見える。あそこで仕事を受けるのかな?

中にはまだ人影が少ないが、
何人かちらほらといるのが分かる。

「ひとまず、カウンターに行って聞いてみる?」

俺は提案すると2人は頷く。
アリスも飛鳥も目がキラキラしている。

アリスに至っては今にも発砲しそう。
なんせトリガーハッピーですから。

受付には綺麗なお姉さんがいて笑顔で出迎えてくれる。大きめなおっぱいに目が入ったのは内緒。

「ようこそ。Nightm@reギルドへ。お越しいただき誠にありがとうございます。当店へは初めてのご来訪になりますでしょうか?」

「ええそうです」

飛鳥が受付を始める。

「それではまず最初にプレイヤー登録が必要になります。皆様のMSPをこちらのタッチパネルにかざしてください」

俺達はMSPを端末に1人ずつかざす。
すると受付のお姉さんは色々と確認しているのか少しの間、パソコンを操作する。

「はい、ありがとうございます。こちらにて受付は完了です。プレイヤー登録も無事完了しました」

 スムーズに登録が終わる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!! 国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。 幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。 彼はもう限界だったのだ。 「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」 そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。 その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。 その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。 かのように思われた。 「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」 勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。 本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!! 基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。 異世界版の光源氏のようなストーリーです! ……やっぱりちょっと違います笑 また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

ゲームの中に転生したのに、森に捨てられてしまいました

竹桜
ファンタジー
 いつもと変わらない日常を過ごしていたが、通り魔に刺され、異世界に転生したのだ。  だが、転生したのはゲームの主人公ではなく、ゲームの舞台となる隣国の伯爵家の長男だった。  そのことを前向きに考えていたが、森に捨てられてしまったのだ。  これは異世界に転生した主人公が生きるために成長する物語だ。

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

処理中です...