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第16話 漏れる灯り
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詐欺グループのアジト。
想定していなかった玄関のチャイム音にディミトリは反応した。
まず、四人の口にテープを貼り直したのだ。声を出されたら困るからだ。四人は何やらモガモガ抗議していたが無視した。
部屋の電気を消して玄関ドアの所に行った。外の様子を窺うために、ドアスコープ越しに覗こうとした。
だが、ドアを睨みつけたままで動くのを止めた。
(ん?)
ドアスコープの部分に違和感を覚えたのだ。
(……)
直ぐにそれが何なのかは気づいた。
(確か玄関先に廊下の蛍光灯が点いていたはず……)
つまり、ドアスコープからは灯りが漏れていないといけない。
だが、ドアスコープは暗くなっているのだ。そして、見てる間に再び明るくなった。
(つまり…… ドアスコープ越しに中を覗いている奴がいると言うことか……)
それはディミトリにも覚えがある事だ。自分自身がこのマンションへ侵入する時に同じことをしたからだ。
勝手が分からないのに突入するのは馬鹿のやることだ。
(泥棒じゃないよな……)
泥棒も強盗もチャイムは鳴らさない。
ディミトリは玄関ドアに耳を付けて、外の様子を窺ってみる。何やら動く気配はあるがハッキリとはしなかった。
そこでディミトリはベランダから様子を見てみようとリビングを横切った。
詐欺グループの男たちはモゾモゾと拘束を解こうと動いてる。
(宅配便…… じゃないよな……)
ベランダが見える窓に寄り添うように立って、カーテンの隙間から外を覗いてみた。
カーテンが揺れないようにそうっと見るのだ。
すると、目付きの悪い男が熊のようにうろついているのが見えている。時々、この部屋の方向をチラチラ見てる。
(何だよ…… ヤクザのカチコミか?)
ここの連中はアチコチに恨みでも買ってるのだろうかと思い始めた。恨みを買わない方がおかしいとも言える。
やっている仕事内容からすると、縄張り争いなども考えられる。
だが、男のもとに何人かが近づいていくのが分かると考えを改めた。
(男が三人に女が一人…… ちっ、警察のガサ入れじゃないかっ!)
ヤクザのカチコミならゴリラみたいな野郎が詰めかけるはずだ。女性が混ざっているのは警察関係者である証拠だ。
そして早朝の時間にやってくるのは詐欺グループの家宅捜索なのは明白だった。
裁判所の出す令状には時間的な制約があるのだ。時間を有効に活用するために早朝から押しかけるものだ。
つまり、この場所は以前から、警察に目をつけられて居たに違いない。
(まいったな……)
どうやら一番拙い時期に襲撃に来てしまったようなのだ。
ディミトリは頭を抱えてしまった。
(いつでもクソッたれなカードばかり引いちまう……)
昔からこうだ。ディミトリはいつでも肝心な時にクズカードを引いてしまうのだ。
避けた方向に火の粉が飛んできてしまう。そして、火の粉を振り払っている内に大やけどが決まったパターンでもある。
(とりあえずは逃げ出さないと……)
言い訳の仕様が無い程の拙い立場に立たされてしまった。
警察は詐欺グループの摘発に来たはずなのに、強盗現場に出くわしてしまっている事になる。
縛り上げた四人組と目だしマスクを被った男では、どっちが襲撃犯か明確であるからだ。
自分も一緒に転がって被害者を装う手も考えたが、素顔を彼らに知られるのは得策ではない。
彼らにそいつに襲われた言われたらアウトだ。何しろ襲撃時に殴る蹴るをしているので味方するとは思えない。
(う~ん……)
第一に警察に捕まるわけにはいかないのだ。
何をしに来ているのかを説明しないといけなくなる。『強盗に来ました』と元気に答えても許してくれるとは思えない。
(唯一の出口を塞がれているしなあ……)
何とも困った事態になってしまった。ディミトリは逃げ延びる方法を必死に考える。
ホンの一瞬誤魔化す事が出来れば良い。そうすれば遠くに逃げる時間が稼げる。
(……)
四人組がモガモガ言い出したので蹴飛ばしてやった。ディミトリも頭に来ているのだ。
もっとも、ちゃんと下準備をしなかった自分のせいでもある。
(そう言えばアレがあったな……)
家探しの時に花火が有ったのを思い出した。
何に使うのか不明だが、きっと脅しの材料にでも使うのであろう。花火で遊ぶ連中には見えなかった。
(借金返さない奴の所にロケットランチャー打ち込んだ事があったな……)
昔、ポーカーで大勝ちしたことが有ったが、その時の相手が金持ちの癖に金払いの悪いやつだった。
頭にきたので対戦車ロケットランチャーを、自宅に打ち込んだら泣きながら払いに来たことを思い出した。
(ちょっとした挨拶だったんだがな……)
慌てふためく金持ちの顔を思い出しながらクスクスと笑っていた。
ディミトリは詐欺グループの男たちの携帯電話を取り出した。没収しておいたのだ。
これから、この携帯電話を使った遠隔装置を作りだす。
まず、ノートパソコンからバッテリーを外す。バッテリーの電源端子に線を繋ぎ少しだけ離しておく。
その線を跨ぐようにテッシュを置き、上からの圧力で線がショートするようにする。
携帯電話を垂直に立てて、不安定にさせれば出来上がり。
こうしておくと着信のバイブ機能で携帯電話が振動して倒れてしまう。
携帯電話はテッシュに倒れ込んで線をショートさせるはずだ。テッシュは発火し花火に燃え移る。
と、なるはずだ。
(でも、俺はハズレを引く天才だからな……)
いきなりの事態に捜査員は慌ててしまい応援を呼ぶだろう。
つまり、警察の関係者を玄関先に集結させてしまおうと言う作戦だ。
結構、荒っぽいが他の方法を思いつかなかった。
(めんどくせぇな…… 全員殺ってしまうか……)
勿論、全員殺ってしまっても良い。ディミトリなら訳なく出来るだろう。だが、今はその時ではない。
小道具は色々と持ってきたが、所詮は中学生が用意できるものだ。たかが知れている。
スリングショット以外に武器は無い。これでは手間が掛かり過ぎてしまう。
なるべく穏便に脱出したかったのだ。
玄関からは相変わらずチャイムが聞こえ、同時にドアをノックする音も聞こえ始めた。
どうやら居留守を使っていると思われているらしい。チャイム音と同時に部屋の灯りを消したので当然だ。
ディミトリは窓に小細工を仕掛けた。内鍵を掛ける所に釣り糸を引っ掛けたのだ。
釣り糸を窓と窓の隙間から外に押し出しておく。外から釣り糸を引っ張れば鍵を掛けた状態に出来る。
そうすると密室状態であると勘違いしてくれるはずだ。
(これで上手くいくはず…… いってくれ…………)
玄関に仕掛けた装置を電話で起動した。着信音の後にボンと音がした。やがて花火特有の火薬の匂いが漂ってくる。
(ありゃりゃ、花火が多すぎたか……)
まあ、しょうがないなと窓から外に目線を動かす。すると、望んだ通りになりつつあるのが分かった。
外に居た警察関係者と思しき男が走り出したのだ。玄関先からも何やら叫び声が聞こえてくる。
(よしっ、今だっ!)
窓をそっと開け周りに人の気配が無いのを確認する。そっとベランダに抜け出した。
窓を閉め同時に内鍵に付けた釣り糸を引っ張って施錠状態にした。
直ぐにバレてしまうだろうが、初動を遅らせることが出来たらいいのだ。
クーラーの室外機から伸びるパイプ配管の穴に仕掛けた盗聴器も回収した。
これは元が携帯電話なので、購入者を辿られるとディミトリの存在がバレてしまうからだ。
一通りの作業が済んだので雨樋を伝って脱出した。
降りるだけなので大して時間は取られない。
マンションの上の階からは何やら怒鳴り声が聞こえてくる。
地面に降り立ったディミトリは、周りの様子を窺ってから自転車を置いた場所に移動した。
(結局、金に成らなかったか……)
ディミトリはかなりガックリと肩を落としてしまった。この国の小賢しい悪党なんぞ『チョロイ』と思い込んでいたのだろう。
当てが外れるのは今回が初めてでは無いのに、やたらとショボクレてしまっている。
(まあ良いや。 よしっ、このまま家に帰るか……)
とりあえずは気持ちを切り替えようと考えたらしい。
反省すべき点は多々あるが、警察の介入という想定外の事態だったのだ。
(次回の悪巧みはもっと上手くやろう……)
そんな事を考えながら警察車両と思われる車の列を眺めていた。懲りないディミトリだった。
すると、ある車に目が釘付けになってしまった。
(え!?)
例の黒い不審車が停まっているのが見えたのだ。
想定していなかった玄関のチャイム音にディミトリは反応した。
まず、四人の口にテープを貼り直したのだ。声を出されたら困るからだ。四人は何やらモガモガ抗議していたが無視した。
部屋の電気を消して玄関ドアの所に行った。外の様子を窺うために、ドアスコープ越しに覗こうとした。
だが、ドアを睨みつけたままで動くのを止めた。
(ん?)
ドアスコープの部分に違和感を覚えたのだ。
(……)
直ぐにそれが何なのかは気づいた。
(確か玄関先に廊下の蛍光灯が点いていたはず……)
つまり、ドアスコープからは灯りが漏れていないといけない。
だが、ドアスコープは暗くなっているのだ。そして、見てる間に再び明るくなった。
(つまり…… ドアスコープ越しに中を覗いている奴がいると言うことか……)
それはディミトリにも覚えがある事だ。自分自身がこのマンションへ侵入する時に同じことをしたからだ。
勝手が分からないのに突入するのは馬鹿のやることだ。
(泥棒じゃないよな……)
泥棒も強盗もチャイムは鳴らさない。
ディミトリは玄関ドアに耳を付けて、外の様子を窺ってみる。何やら動く気配はあるがハッキリとはしなかった。
そこでディミトリはベランダから様子を見てみようとリビングを横切った。
詐欺グループの男たちはモゾモゾと拘束を解こうと動いてる。
(宅配便…… じゃないよな……)
ベランダが見える窓に寄り添うように立って、カーテンの隙間から外を覗いてみた。
カーテンが揺れないようにそうっと見るのだ。
すると、目付きの悪い男が熊のようにうろついているのが見えている。時々、この部屋の方向をチラチラ見てる。
(何だよ…… ヤクザのカチコミか?)
ここの連中はアチコチに恨みでも買ってるのだろうかと思い始めた。恨みを買わない方がおかしいとも言える。
やっている仕事内容からすると、縄張り争いなども考えられる。
だが、男のもとに何人かが近づいていくのが分かると考えを改めた。
(男が三人に女が一人…… ちっ、警察のガサ入れじゃないかっ!)
ヤクザのカチコミならゴリラみたいな野郎が詰めかけるはずだ。女性が混ざっているのは警察関係者である証拠だ。
そして早朝の時間にやってくるのは詐欺グループの家宅捜索なのは明白だった。
裁判所の出す令状には時間的な制約があるのだ。時間を有効に活用するために早朝から押しかけるものだ。
つまり、この場所は以前から、警察に目をつけられて居たに違いない。
(まいったな……)
どうやら一番拙い時期に襲撃に来てしまったようなのだ。
ディミトリは頭を抱えてしまった。
(いつでもクソッたれなカードばかり引いちまう……)
昔からこうだ。ディミトリはいつでも肝心な時にクズカードを引いてしまうのだ。
避けた方向に火の粉が飛んできてしまう。そして、火の粉を振り払っている内に大やけどが決まったパターンでもある。
(とりあえずは逃げ出さないと……)
言い訳の仕様が無い程の拙い立場に立たされてしまった。
警察は詐欺グループの摘発に来たはずなのに、強盗現場に出くわしてしまっている事になる。
縛り上げた四人組と目だしマスクを被った男では、どっちが襲撃犯か明確であるからだ。
自分も一緒に転がって被害者を装う手も考えたが、素顔を彼らに知られるのは得策ではない。
彼らにそいつに襲われた言われたらアウトだ。何しろ襲撃時に殴る蹴るをしているので味方するとは思えない。
(う~ん……)
第一に警察に捕まるわけにはいかないのだ。
何をしに来ているのかを説明しないといけなくなる。『強盗に来ました』と元気に答えても許してくれるとは思えない。
(唯一の出口を塞がれているしなあ……)
何とも困った事態になってしまった。ディミトリは逃げ延びる方法を必死に考える。
ホンの一瞬誤魔化す事が出来れば良い。そうすれば遠くに逃げる時間が稼げる。
(……)
四人組がモガモガ言い出したので蹴飛ばしてやった。ディミトリも頭に来ているのだ。
もっとも、ちゃんと下準備をしなかった自分のせいでもある。
(そう言えばアレがあったな……)
家探しの時に花火が有ったのを思い出した。
何に使うのか不明だが、きっと脅しの材料にでも使うのであろう。花火で遊ぶ連中には見えなかった。
(借金返さない奴の所にロケットランチャー打ち込んだ事があったな……)
昔、ポーカーで大勝ちしたことが有ったが、その時の相手が金持ちの癖に金払いの悪いやつだった。
頭にきたので対戦車ロケットランチャーを、自宅に打ち込んだら泣きながら払いに来たことを思い出した。
(ちょっとした挨拶だったんだがな……)
慌てふためく金持ちの顔を思い出しながらクスクスと笑っていた。
ディミトリは詐欺グループの男たちの携帯電話を取り出した。没収しておいたのだ。
これから、この携帯電話を使った遠隔装置を作りだす。
まず、ノートパソコンからバッテリーを外す。バッテリーの電源端子に線を繋ぎ少しだけ離しておく。
その線を跨ぐようにテッシュを置き、上からの圧力で線がショートするようにする。
携帯電話を垂直に立てて、不安定にさせれば出来上がり。
こうしておくと着信のバイブ機能で携帯電話が振動して倒れてしまう。
携帯電話はテッシュに倒れ込んで線をショートさせるはずだ。テッシュは発火し花火に燃え移る。
と、なるはずだ。
(でも、俺はハズレを引く天才だからな……)
いきなりの事態に捜査員は慌ててしまい応援を呼ぶだろう。
つまり、警察の関係者を玄関先に集結させてしまおうと言う作戦だ。
結構、荒っぽいが他の方法を思いつかなかった。
(めんどくせぇな…… 全員殺ってしまうか……)
勿論、全員殺ってしまっても良い。ディミトリなら訳なく出来るだろう。だが、今はその時ではない。
小道具は色々と持ってきたが、所詮は中学生が用意できるものだ。たかが知れている。
スリングショット以外に武器は無い。これでは手間が掛かり過ぎてしまう。
なるべく穏便に脱出したかったのだ。
玄関からは相変わらずチャイムが聞こえ、同時にドアをノックする音も聞こえ始めた。
どうやら居留守を使っていると思われているらしい。チャイム音と同時に部屋の灯りを消したので当然だ。
ディミトリは窓に小細工を仕掛けた。内鍵を掛ける所に釣り糸を引っ掛けたのだ。
釣り糸を窓と窓の隙間から外に押し出しておく。外から釣り糸を引っ張れば鍵を掛けた状態に出来る。
そうすると密室状態であると勘違いしてくれるはずだ。
(これで上手くいくはず…… いってくれ…………)
玄関に仕掛けた装置を電話で起動した。着信音の後にボンと音がした。やがて花火特有の火薬の匂いが漂ってくる。
(ありゃりゃ、花火が多すぎたか……)
まあ、しょうがないなと窓から外に目線を動かす。すると、望んだ通りになりつつあるのが分かった。
外に居た警察関係者と思しき男が走り出したのだ。玄関先からも何やら叫び声が聞こえてくる。
(よしっ、今だっ!)
窓をそっと開け周りに人の気配が無いのを確認する。そっとベランダに抜け出した。
窓を閉め同時に内鍵に付けた釣り糸を引っ張って施錠状態にした。
直ぐにバレてしまうだろうが、初動を遅らせることが出来たらいいのだ。
クーラーの室外機から伸びるパイプ配管の穴に仕掛けた盗聴器も回収した。
これは元が携帯電話なので、購入者を辿られるとディミトリの存在がバレてしまうからだ。
一通りの作業が済んだので雨樋を伝って脱出した。
降りるだけなので大して時間は取られない。
マンションの上の階からは何やら怒鳴り声が聞こえてくる。
地面に降り立ったディミトリは、周りの様子を窺ってから自転車を置いた場所に移動した。
(結局、金に成らなかったか……)
ディミトリはかなりガックリと肩を落としてしまった。この国の小賢しい悪党なんぞ『チョロイ』と思い込んでいたのだろう。
当てが外れるのは今回が初めてでは無いのに、やたらとショボクレてしまっている。
(まあ良いや。 よしっ、このまま家に帰るか……)
とりあえずは気持ちを切り替えようと考えたらしい。
反省すべき点は多々あるが、警察の介入という想定外の事態だったのだ。
(次回の悪巧みはもっと上手くやろう……)
そんな事を考えながら警察車両と思われる車の列を眺めていた。懲りないディミトリだった。
すると、ある車に目が釘付けになってしまった。
(え!?)
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