19 / 58
激闘! アーレス祭
19話
しおりを挟む
観客の数は、流行り病対策の為に間隔をあけ、入場制限を設けられていたため例年よりも少なかったが、それでも満席の時と大差ないほどの盛り上がりを見せていた。今回は例年よりも実力ぞろいであり、特に二回戦は予選で注目を集めていた二人の試合だからだ。そして詩音とオーベロンの二人が入場すると、最高潮の盛り上がりを見せた。
「さあ選手が入場してきたぞ! アーレス祭第二回戦は二人とも予選、本戦、第一回戦共に圧倒的な実力差を見せてきた今回の大本命とも言える試合だ! 両者ポジションに着いた! まもなく第二回戦が開幕する!」
詩音はウォームアップをしながらオーベロンに話しかける。
「お前はここまで上がってくると思ってたぜ」
「ボクは正直驚いてるよ。でもこれで詩音とできるんだね」
「ああ。それと、いまこの街に流行り病があるのは知ってるか?」
「ああ知ってるよ」
「実はそれが病じゃなくて呪いだったんだよな」
オーベロンは微かに動揺した様な仕草をした。
「それがどうしたっていうんだい?」
「で、仲間にいろいろ調べて貰ったんだが、オーベロン、お前の仕業らしいな」
オーベロンは、すべて知ってしまった詩音を馬鹿だとでも言う様に冷笑した。
「詩音、君は知っちゃいけないことを知ってしまった。君の仲間もか。どうせこの余興を楽しんだ後でこの街を潰すつもりだったし」
オーベロンの柔らかい雰囲気が一変し、まるで悪魔と対面しているかのような感覚が詩音を襲った。
「改めて自己紹介するよ。ボクは魔王軍幹部の蟲王オーベロン。この街に災厄をもたらしに来たんだ。この街は人間にとってとても大事な街でしょ? だからこの街を滅ぼすからその前に呪いの実験をしてたってわけ」
「人を実験に使ったってことか」
「許せないかな? まあ、ばれてしまった事は仕方ないし。予定を早めてもうこの街を滅ぼすことにしたよ。そら!」
オーベロンは両手を振り上げると、空から大量の蟲が沸き、街の方へ飛んで行った。
「この子たちは人の肉が大好きなんだ。ボクの言ってる意味、分かるよね?」
観客席にも蟲が押し寄せ、客を襲おうとする。ニコラスはアナウンスを使い懸命に避難指示を出していた。
「さあ、どうする? 早くあれを何とかした方がいいんじゃない? 何とかできるなら、ね」
オーベロンは詩音を馬鹿にしたように笑う。
「右京ー!」
観客席の方から男の叫び声がした。
「右京! この蟲どもはこのルキウスとお前の仲間で対処しよう! お前はオーベロンを倒せ!」
ルキウスとルナたちが客席の方へ出てきていた。
「詩音さん! 街の方も私たちで何とかします!」
「なに、任せておけ! 詩音もそっちは任せたぞ!」
「お仲間はそういってるけど、君はどうするの?」
「あいつらがああいってるんだ。俺は信用するよ」
「互いに信頼し合ってるんだ。そういうの気色悪いよ」
「それだけじゃない。あっちを任せられて、そしてお前を任されてることに感謝してるよ」
詩音は嬉しそうに笑い、言葉を続ける。
「こんな状況でも、お前としあえる、やらせてくれることに!」
「あはははは! 君らしいや! それ。いいよ、約束したもんね。相手してあげる。でも、今度は試合じゃない、ほんとに殺しちゃうから」
オーベロンはそういうと詩音に向かい突撃した。
観客席の方の蟲はルキウスとクレアに任せ、ルナとクリスタは街の方へ向かっていった。街は蟲が大量発生しており、人を襲っている。街は大混乱に陥っていた。
「相当発生してますね。クリスタさんはけが人の回復を。私は虫たちを駆除します」
「解かりましたわ」
クリスタは蟲に食われた人たちを回復し始めた。
「魔法は派手なものだけではありません。むしろ精密な魔力操作ができてこそ、本物の魔法使いと呼べるのです!!」
ルナは火属性魔法の詠唱を開始した。
「カウントレス・フレイム!」
詠唱後、無数の火が出現し、虫を一匹一匹燃やした。
「大きな火を使うと家ごと燃やしてしまうかもしれませんからね。人にもそこまで影響が出ませんし。だからこそこのカウントレスフレイムが活躍するのです!」
「とてもうれしそうですね……」
ルナは楽しそうにカウントレスフレイムを唱え続ける。
「魔法使いのみなさんは総じてカウントレスフレイムは使えないというんです。確かに一つ一つの火は小さく攻撃能力は低いですが、それは使い方がなってないだけなのです! いい使い方、そしてレベルの高い魔法の調節能力をもってすれば! たとえこのようなマイナー魔法でも大活躍できるのです!」
「本当に魔法がお好きなのですね」
「さあ、どんどん行きますよ! クリスタさんも、回復どんどんやっちゃってください!」
「はいはい……」
街の虫たちはみるみる駆除されていった。
闘技場ではオーベロンと詩音の戦闘が始まっていた。オーベロンは初撃で貫手を繰り出す。詩音は貫手が脇を掠めながらも前に出て、右でオーベロンの顔面を叩く。オーベロンは吹き飛ぶも、回転しながら蹴りを放つ。詩音はそれを左腕で受けた。
「まずは俺が一発だな」
「まあ、前の奴らよりはやるみたいだね。でも、次はそうはいかないよ」
オーベロンは更に攻撃を仕掛ける。先ほどの攻撃は全く本気でなかったかのように、この技は速く重かった。オーベロンの繰り出した前蹴りが詩音の腹部を蹴り抜く。詩音は痛みでうずくまる……と見せかけ、一回転し浴びせ蹴りを放つ。しかし、オーベロンに軽く躱されてしまった。
「次はボクが一発だね。でも、反撃してくるとは思わなかったな」
「めちゃくちゃ重い蹴り持ってるじゃないか。やっぱり魔王軍幹部は面白れぇ」
「やっぱり魔王軍幹部は面白い、か。まるで過去に魔王軍幹部と戦ってるみたいな口ぶりだね」
「ああ、パルスでフェイロンと戦ったな。あいつは風魔法を巧みに使う良い戦士だった」
「ああ、フェイロンをやったのは君だったんだね。まあボクはフェイロンと仲が言い訳ではないから何とも思わないけど。でも君が強いってこと、分かったから。ボクは本気で殺しに行くからね」
オーベロンは蟲を体に纏わせる。すると体がみるみる変形、巨大化していく。そして詩音の二倍はあろうかという大きさまでになった。
「これで君も終わりだよ。もう命乞いしても容赦しないから」
「巨大化は力もウェイトも強くなって一見圧倒できるように思えるけど、格闘はそんな甘いもんじゃないぜ」
詩音は構え方を変えた。右足を引き下半身は変わらない姿勢をとる。しかし、上半身は相手に向け、両手を開いて前に構える。打撃を加えることを目的としたものではなく、投げ技、合気、そしてその後の寝技につなげるための構えだ。
「俺の国には自分よりでかい相手をぶっ倒す為に編み出された柔っていう技がいくつもあるんだ。お前がどれだけでかくなっても俺が地面に叩きつけまくってやる」
「柔、ねぇ。どんなものか分からないけど、なにをしてもボクには意味がないさ。まあ気が済むまでするといいよ。そして自分の無力を思い知るといい!」
「さあ選手が入場してきたぞ! アーレス祭第二回戦は二人とも予選、本戦、第一回戦共に圧倒的な実力差を見せてきた今回の大本命とも言える試合だ! 両者ポジションに着いた! まもなく第二回戦が開幕する!」
詩音はウォームアップをしながらオーベロンに話しかける。
「お前はここまで上がってくると思ってたぜ」
「ボクは正直驚いてるよ。でもこれで詩音とできるんだね」
「ああ。それと、いまこの街に流行り病があるのは知ってるか?」
「ああ知ってるよ」
「実はそれが病じゃなくて呪いだったんだよな」
オーベロンは微かに動揺した様な仕草をした。
「それがどうしたっていうんだい?」
「で、仲間にいろいろ調べて貰ったんだが、オーベロン、お前の仕業らしいな」
オーベロンは、すべて知ってしまった詩音を馬鹿だとでも言う様に冷笑した。
「詩音、君は知っちゃいけないことを知ってしまった。君の仲間もか。どうせこの余興を楽しんだ後でこの街を潰すつもりだったし」
オーベロンの柔らかい雰囲気が一変し、まるで悪魔と対面しているかのような感覚が詩音を襲った。
「改めて自己紹介するよ。ボクは魔王軍幹部の蟲王オーベロン。この街に災厄をもたらしに来たんだ。この街は人間にとってとても大事な街でしょ? だからこの街を滅ぼすからその前に呪いの実験をしてたってわけ」
「人を実験に使ったってことか」
「許せないかな? まあ、ばれてしまった事は仕方ないし。予定を早めてもうこの街を滅ぼすことにしたよ。そら!」
オーベロンは両手を振り上げると、空から大量の蟲が沸き、街の方へ飛んで行った。
「この子たちは人の肉が大好きなんだ。ボクの言ってる意味、分かるよね?」
観客席にも蟲が押し寄せ、客を襲おうとする。ニコラスはアナウンスを使い懸命に避難指示を出していた。
「さあ、どうする? 早くあれを何とかした方がいいんじゃない? 何とかできるなら、ね」
オーベロンは詩音を馬鹿にしたように笑う。
「右京ー!」
観客席の方から男の叫び声がした。
「右京! この蟲どもはこのルキウスとお前の仲間で対処しよう! お前はオーベロンを倒せ!」
ルキウスとルナたちが客席の方へ出てきていた。
「詩音さん! 街の方も私たちで何とかします!」
「なに、任せておけ! 詩音もそっちは任せたぞ!」
「お仲間はそういってるけど、君はどうするの?」
「あいつらがああいってるんだ。俺は信用するよ」
「互いに信頼し合ってるんだ。そういうの気色悪いよ」
「それだけじゃない。あっちを任せられて、そしてお前を任されてることに感謝してるよ」
詩音は嬉しそうに笑い、言葉を続ける。
「こんな状況でも、お前としあえる、やらせてくれることに!」
「あはははは! 君らしいや! それ。いいよ、約束したもんね。相手してあげる。でも、今度は試合じゃない、ほんとに殺しちゃうから」
オーベロンはそういうと詩音に向かい突撃した。
観客席の方の蟲はルキウスとクレアに任せ、ルナとクリスタは街の方へ向かっていった。街は蟲が大量発生しており、人を襲っている。街は大混乱に陥っていた。
「相当発生してますね。クリスタさんはけが人の回復を。私は虫たちを駆除します」
「解かりましたわ」
クリスタは蟲に食われた人たちを回復し始めた。
「魔法は派手なものだけではありません。むしろ精密な魔力操作ができてこそ、本物の魔法使いと呼べるのです!!」
ルナは火属性魔法の詠唱を開始した。
「カウントレス・フレイム!」
詠唱後、無数の火が出現し、虫を一匹一匹燃やした。
「大きな火を使うと家ごと燃やしてしまうかもしれませんからね。人にもそこまで影響が出ませんし。だからこそこのカウントレスフレイムが活躍するのです!」
「とてもうれしそうですね……」
ルナは楽しそうにカウントレスフレイムを唱え続ける。
「魔法使いのみなさんは総じてカウントレスフレイムは使えないというんです。確かに一つ一つの火は小さく攻撃能力は低いですが、それは使い方がなってないだけなのです! いい使い方、そしてレベルの高い魔法の調節能力をもってすれば! たとえこのようなマイナー魔法でも大活躍できるのです!」
「本当に魔法がお好きなのですね」
「さあ、どんどん行きますよ! クリスタさんも、回復どんどんやっちゃってください!」
「はいはい……」
街の虫たちはみるみる駆除されていった。
闘技場ではオーベロンと詩音の戦闘が始まっていた。オーベロンは初撃で貫手を繰り出す。詩音は貫手が脇を掠めながらも前に出て、右でオーベロンの顔面を叩く。オーベロンは吹き飛ぶも、回転しながら蹴りを放つ。詩音はそれを左腕で受けた。
「まずは俺が一発だな」
「まあ、前の奴らよりはやるみたいだね。でも、次はそうはいかないよ」
オーベロンは更に攻撃を仕掛ける。先ほどの攻撃は全く本気でなかったかのように、この技は速く重かった。オーベロンの繰り出した前蹴りが詩音の腹部を蹴り抜く。詩音は痛みでうずくまる……と見せかけ、一回転し浴びせ蹴りを放つ。しかし、オーベロンに軽く躱されてしまった。
「次はボクが一発だね。でも、反撃してくるとは思わなかったな」
「めちゃくちゃ重い蹴り持ってるじゃないか。やっぱり魔王軍幹部は面白れぇ」
「やっぱり魔王軍幹部は面白い、か。まるで過去に魔王軍幹部と戦ってるみたいな口ぶりだね」
「ああ、パルスでフェイロンと戦ったな。あいつは風魔法を巧みに使う良い戦士だった」
「ああ、フェイロンをやったのは君だったんだね。まあボクはフェイロンと仲が言い訳ではないから何とも思わないけど。でも君が強いってこと、分かったから。ボクは本気で殺しに行くからね」
オーベロンは蟲を体に纏わせる。すると体がみるみる変形、巨大化していく。そして詩音の二倍はあろうかという大きさまでになった。
「これで君も終わりだよ。もう命乞いしても容赦しないから」
「巨大化は力もウェイトも強くなって一見圧倒できるように思えるけど、格闘はそんな甘いもんじゃないぜ」
詩音は構え方を変えた。右足を引き下半身は変わらない姿勢をとる。しかし、上半身は相手に向け、両手を開いて前に構える。打撃を加えることを目的としたものではなく、投げ技、合気、そしてその後の寝技につなげるための構えだ。
「俺の国には自分よりでかい相手をぶっ倒す為に編み出された柔っていう技がいくつもあるんだ。お前がどれだけでかくなっても俺が地面に叩きつけまくってやる」
「柔、ねぇ。どんなものか分からないけど、なにをしてもボクには意味がないさ。まあ気が済むまでするといいよ。そして自分の無力を思い知るといい!」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる