人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた

人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた

名前呼び捨てで呼んで欲しいって思ったでしょ？

うん。

抱き締めて欲しいって思ったでしょ？

うん。








「どうして解ったの？」


「どうしてだと思う？」


「私の顔に書いてあったとか！」


俺は違うよと美優に言うと、
ずっと聞きたかった真相にせまる事にした。

でもこれは真実でも違っててもよくて、
でももし真実なら美優は俺に隠してる事で、
多分ずっと、、、一生美優の口からは言わないと思うから。


俺は、真実を知ってもずっと離れないし、
側に居ると伝えたいだけなんだ。


あの日、安いラブホテルで、
初めて美優を抱いたあの日、
君が可愛すぎて、見とれて、
眠れずずっと君を見ていたあの日、
君が寝言で言った言葉。
俺はずっと忘れない。









「美優、好きだよ。大好きだよ。だから安心して俺は君の、、美優の全てを受け入れるから」



俺が言うと美優は安心した様な
そして全てを察したような顔をし俺の肩に触れ、
俺の耳元でそっと、あの日の言葉を囁く。




















"私、人の心が読めるんだ"















人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた　完。