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月の光に輝く涙

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颯から明日、美優さんの病室に集合
する様にとメールが届いた。

その時俺たちは、今日の仕事も終え
公園で缶珈琲を飲みながら煙草を吸っていた。


「きっと跡継ぎの話だろうな」
「そうですね」


ライは月を眺めていた。
美優さんが撃たれ病院に運ばれた時、
遅れてやってきたライは、涙一つ流さなかった。
ただずっと手術が無事に終わるのをひたすら、
扉の前で願ってた。
そして仕事をしっかりこなしつつも、
毎日少しでも時間があれば病室に通い、
目が醒めるのを願っていた。


「お前はすげーよ」
「なんですか?いきなり」
「好きな女が死にそうなのに涙も弱音も言わない」
「、、、そりゃ俺だって言いたいです、内緒で行動してた美優さんにも陸斗さんにも怒りたくて仕方がない。近くにいたのに助けてあげなかった、颯さんにも絢斗さんにも」
「、、、、、」
「今更もうどうにもならないですが、俺は小笠原組を継ぎたい。美優さんの後ろじゃなくて、隣で、、、前で歩きたい。美優さんは強そうに飾ってるけど弱い、だから俺が強くなって美優さんを守りたい。だから泣いてなんていられない。俺はまだまだ絢斗さんにも颯さんにも敵わない、、、最後まで俺はもがきますよ」




涙を浮かべたライは月の光でキラキラしていた。





「ライ、、、今から言う事は全部独り言だ。黙って聞け」






正直に話てくれたお前にだけ話すよ。
俺の過去を、、、。
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