人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた

三毛猫

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貴方の大事な人

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銃で撃たれるとこんな感じなんだ。
まさか自分が体験する事になるとは。
私の体から血が流れ落ちているのがわかった。

もうすぐ意識が無くなりそうだ。
私は声をふり絞る。

「守、、ったよ」
「はっ?」
「守ったよ、、、絢斗の、、大事な人」
「なんで、、そんな」

私は血まみれの手を絢斗へ伸ばし顔に触れた。
絢斗も私の手に触れる。

「だって、、貴方の、、大事、、、な、、人だ、、から」
「美優さん!!」
「良かった、、、ぶ、じ、、、でっ、、、」

私は目をつぶった。
私の手は力が入らず絢斗の手から落ちた。
私を呼ぶ声が聞こえたが私には反応する力もなかった。





あぁ、本当によかった。


絢斗の大事な人を守れた。


後悔はしてない。


きっと前の私だったら、


翠さんの事、見て見ぬ振りしただろう。


こんな気持ちにさせてくれたのも


色々な人との出会いがあったから。


絢斗、、、


絢斗、、、


好きだった。


ずっと大好きだった。


だからこそ、


絢斗には幸せになって欲しい。










だから、さよなら。



















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