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決行
しおりを挟む私はバーの裏口で
身を潜めた。
決行するなら、バーが終わり
翠さんが一人になった帰り道だろう。
そう、狙われているのは翠さん。
以前ROSEに盗聴器を付けた時だった。
麻薬の受け渡しを翠さんに見られた奴らが、
翠さんの殺害を計画していた。
陸斗には、空いてる時間は
翠さんを見張らせ、
バーから自宅までの道筋調べさせた。
後は決行する前に捕まえるだけ。
私の能力使って、
犯人の心を読めばいい。
バーも終わり、そろそろだろう。
裏口のドアが開き、中から翠さんが
出てきた。
私は後を付けようとした時、驚いた。
絢斗も一緒に居たのだ。
「ははっ、、、なんて運命なんだろう」
一緒に居るところなんて見たら
フラッシュバックが起きるに決まってる。
「本当に死ぬかもな、、、」
本当は冗談で言ったつもりだったけど、
それはそれでもしかしたら
この能力を使ってきた罰なんだろう。
黒いスーツ男二人が
二人の後を追っていった。
私も立ち上がり、ふと独り言を言う。
「今までありがとう。颯、、、後は任せたよ」
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