人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた

三毛猫

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渡されたメモ

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「いつまで寝てんすか美優さん」

颯がいきなり絢斗の部屋に入ってきて、
私は驚いた。
そして裸のままの私は、急いで布団で体を包んだ。

「ちょっ、、なんで私がここに居るって、、」
「、、さっき絢斗さんに聞いたんですよ(服着ろよ)」
「そう、、、」
「大丈夫でした?(フラッシュバックは)」
「ダメだった」
「無理しないで下さいね」
「ねぇ、颯、、、私はこれからもずっと絢斗に関わるたびにこうなるのかな。だったとしら辛いな」


私が言うと颯は何も言わずに
私の頭を撫でた。






今日は朝からこんなんで、授業にでる気も起きず、
私は屋上で授業をサボっていた。
雲の流れはとても早く、雨が降りそうだった。

「美ー優ーさん!」
「陸斗くん、、、」
「美優さん探しましたよ!」
「ごめん、授業って気分じゃなくて」

陸とは私を見つけに来たらしい。
そして屋上の柵にもたれかかった。

「考え事って、後継の事ですか?」
「いろいろだよ」
「俺は誰になっても付いて行きますよ」
「うん」
「それより、、、これ頼まれてたものです」

陸斗がポケットからメモ紙を取り出し
私に渡した。

私はメモ紙に目を通す。

「ありがとう、助かった」
「俺もアシストさせて下さい」
「、、、ダメ」
「っつ、、、どうしてですか?」
「決行の日は、陸斗くんにはライくんと一緒にいてもらう。ライくんに気付かれないように見張ってて」
「どうしても、、ダメですか」
「うん、、、ごめんなさい」
「わかりました、でも無理しないで下さいね」


陸斗は屋上から出て行った。

私は空を見上げため息を付いた。


「そろそろ、けじめつけなきゃ、、、」




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