149 / 169
本当は-外-
しおりを挟む
「おはようございます」
私がスタジオへと入ると、伊織くんは
すでに服を着替え撮影を始めていた。
私に気付いた伊織くんは驚き近くにいた
ディレクターの山本さんにコソコソ話をしている。
きっと私と一緒の撮影だって
知らなかったのだろう。
私は伊織くんへと近付く。
「今日もよろしくね!伊織くん」
「うん」
明らかに私に対する態度が変わっているのが
わかった。
そうだろう、あの女を叩いたり中傷したり、
怒っているに決まってる。
そして撮影中、伊織くんは私と話もしてくれなくて
目も合わせてくれなくて。
カップルコーデなんて言っても、
伊織くんはカメラに向かって作り笑いをしてた。
撮影で体に触れても、
撮影が終わるとすぐに離される。
本当はずっと前から気付いてた。
伊織くんが私に興味無い事。
私がどんなに好きを伝えても、
返してくれない事に。
撮影は終わり私は一足早く、スタジオを出る。
その時だった、見知らぬ男子たちに声をかけられる。
「あっ!ラッキー。咲ちゃんじゃん」
私はこの男子たちを知らない。
「雑誌で見て可愛いって思ってたんだよね」
「今から俺たちと遊びに行こうよ!」
「急いでるから」
「いいじゃん、少しでいいからさ」
「嫌よ!何で私があんたたちみたいな奴と遊ばなきゃ行けないのよ」
「何だよ!ちょっと可愛いからってムカつくな」
一人の男子が私に殴りかかろうとした時だった。
私の前に黒髪の女子が来て、
男子の拳を鞄で受け止める。
「け、、警察呼びますよ!」
そう言って私を助けたのはあの女だった。
「ちっ、行こうぜ」
男子たちは立ち去って行った。
「大丈夫でしたか?」
「何で」
「、、、?」
「何で助けたのよ」
「困ってる人が居たら助けますよ、、、友達じゃなくても」
そう言って私に笑いかけた。
「もう!何なのよ!あんたも、伊織くんも!」
私は居てもたっても居られず
その場から走り去った。
私がスタジオへと入ると、伊織くんは
すでに服を着替え撮影を始めていた。
私に気付いた伊織くんは驚き近くにいた
ディレクターの山本さんにコソコソ話をしている。
きっと私と一緒の撮影だって
知らなかったのだろう。
私は伊織くんへと近付く。
「今日もよろしくね!伊織くん」
「うん」
明らかに私に対する態度が変わっているのが
わかった。
そうだろう、あの女を叩いたり中傷したり、
怒っているに決まってる。
そして撮影中、伊織くんは私と話もしてくれなくて
目も合わせてくれなくて。
カップルコーデなんて言っても、
伊織くんはカメラに向かって作り笑いをしてた。
撮影で体に触れても、
撮影が終わるとすぐに離される。
本当はずっと前から気付いてた。
伊織くんが私に興味無い事。
私がどんなに好きを伝えても、
返してくれない事に。
撮影は終わり私は一足早く、スタジオを出る。
その時だった、見知らぬ男子たちに声をかけられる。
「あっ!ラッキー。咲ちゃんじゃん」
私はこの男子たちを知らない。
「雑誌で見て可愛いって思ってたんだよね」
「今から俺たちと遊びに行こうよ!」
「急いでるから」
「いいじゃん、少しでいいからさ」
「嫌よ!何で私があんたたちみたいな奴と遊ばなきゃ行けないのよ」
「何だよ!ちょっと可愛いからってムカつくな」
一人の男子が私に殴りかかろうとした時だった。
私の前に黒髪の女子が来て、
男子の拳を鞄で受け止める。
「け、、警察呼びますよ!」
そう言って私を助けたのはあの女だった。
「ちっ、行こうぜ」
男子たちは立ち去って行った。
「大丈夫でしたか?」
「何で」
「、、、?」
「何で助けたのよ」
「困ってる人が居たら助けますよ、、、友達じゃなくても」
そう言って私に笑いかけた。
「もう!何なのよ!あんたも、伊織くんも!」
私は居てもたっても居られず
その場から走り去った。
0
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

記憶がないなら私は……
しがと
恋愛
ずっと好きでようやく付き合えた彼が記憶を無くしてしまった。しかも私のことだけ。そして彼は以前好きだった女性に私の目の前で抱きついてしまう。もう諦めなければいけない、と彼のことを忘れる決意をしたが……。 *全4話

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる