フラれたので、記憶喪失になってみました。この事は一生誰にも内緒です。

三毛猫

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ネクタイと欲張りな君-裏-

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放課後の体育館。
岡崎先輩たちも卒業して、
俺たちが部活をひっぱっていく年。
そして新しい一年生も入る。
ますます、気合いを入れなくてはいけない。

部員が一列に並び、
先生からの話を聞く。

「最後に、新しい部長の件だが」
「、、、」
「今年は、山下に頼もうと思う」
「えっ!俺ですか?、、、伊織じゃなくて?」
「あぁ」
「俺も山下がいいと思う」
「伊織、、、」

俺は顧問の先生に新部長の件で
相談されていた。

「俺たちも、岡崎先輩たちも、皆お前が適任だと思ってる、、、俺はお前が影で努力している事を知っている、空いた時間があれば練習したり、ボールを磨いたり、後輩の面倒見もいい。それに俺には勤まらない、岡崎先輩にも色ボケしてる奴には任せられないって言われたし」
「伊織」
「頼むぞ、部長!」

俺は山下の肩を叩く。

「あぁ、先生、皆、俺頑張るよ!」


そして新たに新部長も決まり
新たな一年が始まる。






俺たちは三年と二年とで別れて
試合していた。
試合が終わりふと体育館の入口を見ると
葵がひょっこりと中を覗いている。
葵が部活を見に来るなんて
珍しい、俺は葵の元まで歩いた。


「葵?どした」
「ううん、ちょっと近く通ったから」

葵は俺の部活の邪魔にならないようにと、
付き合ってからはバスケ部を見に来る
回数を減らしてた。
見に来る時は事前に連絡が来るのだが、
今日は無かった。


「そっか、もう少しで終わるから待っててくれる?」
「うん、じゃあ図書室で待ってますね、終わったら連絡下さい」


葵は体育館を出て図書室へと向かった。


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