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雪の寒さと抱擁の暖かさ-外-
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俺はボード使い方や、
乗り方、転び方など一通り教えてくれた。
葵ちゃんはそれに答えるように、
真剣に話を聞いてくれた。
そう記憶喪失喪失になる前のように。
「じゃあ早速軽く滑ってみようか」
初心者コースへと行き、
俺は先に滑り降りる。
「葵ちゃん、ここまで来てみて」
「はい!」
葵ちゃんは恐る恐るボードへと乗り、
斜面をゆっくりと滑る。
順調だと思われた矢先、
バランスを崩し、転んでしまった。
俺は葵ちゃんの元へと駆けつける。
「大丈夫?」
手を差しのべると葵ちゃんは掴む。
グローブ越しの手、本当はグローブ無しで
繋ぎたかった。
「はい、大丈、、」
俺は手をぐっと引き寄せ、
葵ちゃんを抱きしめる。
「や、山下先輩?」
「大丈夫、安心して」
本当もっとはやくこうしたかった。
記憶喪失になる前に
告白していれば、もっと頑張っていれば、
俺たちは少しでも恋人なる可能性が
あったのだろうか。
「えっ?」
「俺が守るって言っただろ?だから安心して滑ろよ」
「、、、はい」
「じゃあもう一度チャレンジね」
俺は葵ちゃんから体を離す。
葵ちゃんとはスタート位置まで戻り、
再び俺の居る場所まで滑った。
今度はゆっくりだが転ばずに
滑りきる事が出来た。
「やったな!おめでとう」
「はい!山下先輩のご指導のおかげです、ありがとうございます」
「いいって」
葵ちゃんは満面の笑みで
俺に笑う。
だがその表情も変わる。
そして葵ちゃんは口をひらく。
「あの、、、山下先輩」
「なに?」
「この間の話ですけど、、、私を守るって」
ついにこの話がきたか、
俺はドキッと心臓が高鳴った。
「うん」
「それって」
葵ちゃんが言いかけた時だった。
葵ちゃんの後には伊織が居た。
「葵!」
「伊織、、」
葵ちゃんは後ろを振り向むいた。
それから、伊織に普通コース滑ろうと、
手を引かれていく姿を
俺は見届けた。
二人だけの時間が終わっていく、、、、
「山下先輩!」
「凪ちゃん」
「、、、先輩はどう思います?葵の記憶が戻った方がいいと思いますか?」
「伊織はなんて?」
「無理に思い出さなくてもいいって」
「それは自分に都合が悪いからだろ」
「えっ?」
「俺は、記憶を思い出して欲しいと思うよ」
俺たちも行こうと
俺は凪ちゃんに言い伊織たちの
後を追った。
乗り方、転び方など一通り教えてくれた。
葵ちゃんはそれに答えるように、
真剣に話を聞いてくれた。
そう記憶喪失喪失になる前のように。
「じゃあ早速軽く滑ってみようか」
初心者コースへと行き、
俺は先に滑り降りる。
「葵ちゃん、ここまで来てみて」
「はい!」
葵ちゃんは恐る恐るボードへと乗り、
斜面をゆっくりと滑る。
順調だと思われた矢先、
バランスを崩し、転んでしまった。
俺は葵ちゃんの元へと駆けつける。
「大丈夫?」
手を差しのべると葵ちゃんは掴む。
グローブ越しの手、本当はグローブ無しで
繋ぎたかった。
「はい、大丈、、」
俺は手をぐっと引き寄せ、
葵ちゃんを抱きしめる。
「や、山下先輩?」
「大丈夫、安心して」
本当もっとはやくこうしたかった。
記憶喪失になる前に
告白していれば、もっと頑張っていれば、
俺たちは少しでも恋人なる可能性が
あったのだろうか。
「えっ?」
「俺が守るって言っただろ?だから安心して滑ろよ」
「、、、はい」
「じゃあもう一度チャレンジね」
俺は葵ちゃんから体を離す。
葵ちゃんとはスタート位置まで戻り、
再び俺の居る場所まで滑った。
今度はゆっくりだが転ばずに
滑りきる事が出来た。
「やったな!おめでとう」
「はい!山下先輩のご指導のおかげです、ありがとうございます」
「いいって」
葵ちゃんは満面の笑みで
俺に笑う。
だがその表情も変わる。
そして葵ちゃんは口をひらく。
「あの、、、山下先輩」
「なに?」
「この間の話ですけど、、、私を守るって」
ついにこの話がきたか、
俺はドキッと心臓が高鳴った。
「うん」
「それって」
葵ちゃんが言いかけた時だった。
葵ちゃんの後には伊織が居た。
「葵!」
「伊織、、」
葵ちゃんは後ろを振り向むいた。
それから、伊織に普通コース滑ろうと、
手を引かれていく姿を
俺は見届けた。
二人だけの時間が終わっていく、、、、
「山下先輩!」
「凪ちゃん」
「、、、先輩はどう思います?葵の記憶が戻った方がいいと思いますか?」
「伊織はなんて?」
「無理に思い出さなくてもいいって」
「それは自分に都合が悪いからだろ」
「えっ?」
「俺は、記憶を思い出して欲しいと思うよ」
俺たちも行こうと
俺は凪ちゃんに言い伊織たちの
後を追った。
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