フラれたので、記憶喪失になってみました。この事は一生誰にも内緒です。

三毛猫

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強引なのは君のせい-外-

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やっと目的地の
スキー場へと到着した。

「わー!すごい」
「真っ白だねー」

葵ちゃんと凪ちゃん雪を見て
すでに楽しそうだ。


「先、受付済ませて荷物置こうぜ」



そして俺たちは受付を済ませ、
部屋へと向かった。


「本当に晴れてよかったな」
「あぁ、よかった」
「葵ちゃんも凪ちゃんも雪見て興奮してたな」
「二人とも楽しみにしてたからな」


ウェアに着替えて、
俺たちは二人を迎えに行った。


「着替えたー?入っていい?」
「はい、どうぞ」


部屋に入ると、ウェアに着替えた
二人が立っていた。
すると、伊織はびっくりしたような
顔をしていた。


「葵、、、そのウェア、、、」

伊織が葵ちゃんのウェアを見る。
伊織と同じ黒に赤のラインのウェア。
それを見て俺の心がもやっとする。


「なんだよお前らペアかよ」
「葵、ウェア花柄を買ったんじゃ、、、」
「やっぱり、、、お揃いがよくて次の日交換に行ったんです」


二人にしかわからない会話。
二人にしかわからない表情。
なぜか除け者にされた気分だ。


「、、、じゃあペア記念私が写真とってあげる」


そう言って凪ちゃんは、
伊織と葵ちゃんの写真を撮った。





外へ出たが、雪の真っ白さの中
俺の心はモヤモヤしたままだ。


「凪ちゃんはやったことあるんだよな?」
「はい、何回かは」
「じゃあ、俺が葵ちゃん教えるから、伊織と凪ちゃんは軽く滑ってこいよ」

伊織と葵ちゃんは
揃って驚いた表情をする。

「葵は俺が教えるよ」
「お前より俺の方が教えるのは上手いだろ」
「でも、、、」

俺もここは譲りたくない。
今日は強引にいかせてもらう。

「じゃあ、山下先輩宜しくお願いします!」
「うん任せて」


俺は初心者コースに行こうと
コースを指差した。


「じゃあ伊織また後で」


葵ちゃんは伊織と凪に手を振り
俺の後を歩いた。


伊織いいだろ?今日くらい。
いつも葵ちゃんと一緒に居るんだから。
俺だって一緒に居たいんだ。

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