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お揃い-表-
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「これはどうかな?」
今日は放課後、伊織と
スノボーのウェアを見にお店に来ていた。
「黒にピンクのお花柄可愛いですね、伊織はどんなウェア何ですか?」
「俺は、、、これだよ」
渡されたのは黒に赤のラインが入ったウェア。
「かっこいいですね!女性サイズもあるし、、、」
「両方試着してみる?」
「はい、そうします」
私は試着室に入った。
すると外では誰かと伊織が話す声が聞こえる。
私が着替え、カーテンを開けると、
そこには伊織と話す、咲さんの姿があった。
「葵!」
「あんたまだ伊織くんにつきまとってんの」
「咲さん、、、」
「咲ちゃん、そんな言い方するなよ。俺たち付き合ってるんだから」
「咲はそんなの認めない!、、、あっ」
咲さんは私が着ていたウェアを掴む。
「これ」私と伊織くんとお揃いのやつ」
「えっ?」
「去年お揃いで買ったんだよね」
私は伊織を見る。
伊織は焦ったように咲さんの手を掴み、
ウェアから剥がす。
「お、、俺が買ってるの見て買っただけだろ?」
「とにかく私と伊織くんのペアウェア何だからあんたは買わないでよね」
咲さんは私を見る。
「早く別れて」
「、、、、、」
「咲ちゃん!」
「SNSも辞めて、目障りだよ」
「、、、ません」
「はっ?」
私は咲さんを見返す。
「辞めません、伊織の事もSNSも」
咲さんは私が言い終えた途端、
手を上げ私の頬を叩く。
「!!」
「葵!!」
伊織は私に寄り、頬に手を当てる。
「いい加減にしろよ、咲ちゃん、、、これ以上葵を苦しめるなら、もう二度会わないしと話もしない」
「っ、、、、何よ、勝手に現れて勝手に伊織くん取っていって、、、、麻央ならすぐ潰れたのに!何であんたは潰れないのよ」
咲さんは涙目を浮かべ言い切ると、
その場から走り去っていった。
「葵、大丈夫?」
「はい」
私は頬に当てる伊織の手をどかす。
「着替えて着ますね」
そう言って私は試着室へと入った。
今日は放課後、伊織と
スノボーのウェアを見にお店に来ていた。
「黒にピンクのお花柄可愛いですね、伊織はどんなウェア何ですか?」
「俺は、、、これだよ」
渡されたのは黒に赤のラインが入ったウェア。
「かっこいいですね!女性サイズもあるし、、、」
「両方試着してみる?」
「はい、そうします」
私は試着室に入った。
すると外では誰かと伊織が話す声が聞こえる。
私が着替え、カーテンを開けると、
そこには伊織と話す、咲さんの姿があった。
「葵!」
「あんたまだ伊織くんにつきまとってんの」
「咲さん、、、」
「咲ちゃん、そんな言い方するなよ。俺たち付き合ってるんだから」
「咲はそんなの認めない!、、、あっ」
咲さんは私が着ていたウェアを掴む。
「これ」私と伊織くんとお揃いのやつ」
「えっ?」
「去年お揃いで買ったんだよね」
私は伊織を見る。
伊織は焦ったように咲さんの手を掴み、
ウェアから剥がす。
「お、、俺が買ってるの見て買っただけだろ?」
「とにかく私と伊織くんのペアウェア何だからあんたは買わないでよね」
咲さんは私を見る。
「早く別れて」
「、、、、、」
「咲ちゃん!」
「SNSも辞めて、目障りだよ」
「、、、ません」
「はっ?」
私は咲さんを見返す。
「辞めません、伊織の事もSNSも」
咲さんは私が言い終えた途端、
手を上げ私の頬を叩く。
「!!」
「葵!!」
伊織は私に寄り、頬に手を当てる。
「いい加減にしろよ、咲ちゃん、、、これ以上葵を苦しめるなら、もう二度会わないしと話もしない」
「っ、、、、何よ、勝手に現れて勝手に伊織くん取っていって、、、、麻央ならすぐ潰れたのに!何であんたは潰れないのよ」
咲さんは涙目を浮かべ言い切ると、
その場から走り去っていった。
「葵、大丈夫?」
「はい」
私は頬に当てる伊織の手をどかす。
「着替えて着ますね」
そう言って私は試着室へと入った。
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