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校門で君を待つ-裏-
しおりを挟む昨日は今日の事を考えるとなかなか寝付けなかった。
双葉は事故以来初めての登校になる。
俺は朝御飯を食べ終わると、
父さんと母さんに双葉が事故以来初の登校に
なることを報告した。
二人とも双葉の事をとても気にしていたらしく、
話がしたいから今度連れ来て欲しいと言われた。
まだ付き合っている事は
報告してはいない。
「なんだか気が重いな、、、」
俺は、学校へ向かうことにした。
学校まで到着するまでの道、
いつも通り周りの女子から見られたり
手をふられたり、ふりかえしたり。
校門に着くと、俺は双葉を待つ事にした。
本当は待ち合わせすればよかったものの、
俺は双葉の携帯電話を聞くのを忘れていたのだ。
「最上先輩、、、」
校門で少し待つと俺を呼ぶ声が聞こえた。
ふと声の方を振り向くと
色白で清楚な可愛い女子が立っていた。
「えっと、、、」
俺を知っているのか?
何処かで会ったことがあるのだろうか。
「あっ、やっぱり変ですよね?、、、前髪短すぎたかな」
女子は前髪を押さえる。
俺は先日双葉に言った言葉を思い出す。
「えっ!?、、もしかして双葉?」
「はい?そうですけど?」
「えっ、あっ、髪切ったんだ」
「はい、、変、、ですよね」
「いや、そんなこと無い、けして、、かっ」
「かっ?」
"可愛い"なんて今まで何回言ってきたんだろう。
だけどなぜだか、今は言えなかった。
俺はなんでもないと言い、
双葉の手を掴み校舎へと向かった。
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