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退院-裏-
しおりを挟む今日は双葉の退院の日だ。
学校を休んで迎えに行くと言ったが
断られてしまった。
来週からは双葉も学校へ戻ってくる。
しばらくの間は俺を助けたということで
双葉は注目されるであろう。
俺は双葉が学校へ来る前に
やっておかなければいけない事がある。
それは俺が事故の前から双葉の事が好きで、
現在、双葉と付き合っているという事を、
あらかじめ友人たちに伝えておく事だ。
外堀から固めるとは
この事だろう。
まずは山下と双葉の友人である
凪ちゃんに伝える事にしよう。
俺は放課後話があるといい
二人を呼び出した。
「なんだよ、あらたまって話って?」
「あぁわざわざすまない。言っておかなきゃならないことがあって」
「なんですか?伊織先輩」
「実は俺、双葉と付き合ってるんだ」
二人は予想通りとても驚いた顔をした。
「えっ、あっ双葉ってあれだろ?お前を助けた子で凪ちゃんといつもバスケ見に来てた印象薄い子」
「本当なんですか伊織先輩!、、、葵は伊織先輩の事好きでしたけど」
「本当だ。実は事故の前から俺は双葉の事が気になってたんだ」
「はぁ?そんな風には見えなかったぜ?」
「、、、隠してたんだよ」
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「そういうことだ。そしてその直後事故に遭い双葉は記憶を無くした。で、来週から双葉は学校来る、俺がずっと双葉の側に居られる訳ではないから、凪ちゃんは双葉の助けになってもらいたい」
凪ちゃんはもちろんといい
笑顔を見せた。
凪ちゃんの笑顔は可愛い。
本当は凪ちゃんと付き合いたかった。
なのに俺からこんな話をするなんて、
思ってもみなかった。
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