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最上先輩の彼女-裏-
しおりを挟む「か、のじょ?」
「そうだよ。事故に遭った日、俺が告白して、双葉がOKしたんだよ」
俺の言葉に双葉は驚いているようだった。
もちろん俺は告白なんかしていない。
双葉という名前すら知らなかったんだから。
告白をしたのは双葉。
ふったのは俺。
でも俺は嘘をついた。
「さっ、病室戻ろうか」
俺は双葉に松葉杖を渡した。
すると双葉は慌てて俺に問う。
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「そうだよ」
俺は笑顔で双葉に笑った。
俺は普通に笑えてるだろか。
作り笑いだとばれなかったであろうか。
これでいい。
少しでも双葉に罪を償えるなら。
俺は決めたんだ。
"双葉の彼氏になる"
俺は双葉が好きだ。
心に何度も言い聞かせる。
嘘も突き通せば真実になるだろう?
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