フラれたので、記憶喪失になってみました。この事は一生誰にも内緒です。

三毛猫

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最上先輩の彼女-裏-

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「か、のじょ?」
「そうだよ。事故に遭った日、俺が告白して、双葉がOKしたんだよ」

俺の言葉に双葉は驚いているようだった。

もちろん俺は告白なんかしていない。
双葉という名前すら知らなかったんだから。

告白をしたのは双葉。
ふったのは俺。

でも俺は嘘をついた。

「さっ、病室戻ろうか」

俺は双葉に松葉杖を渡した。
すると双葉は慌てて俺に問う。

「えっ、あっ、あの、、、」
「んっ?どうした?」
「私と、、つ、付き合って、るのですか?」
「そうだよ」


俺は笑顔で双葉に笑った。

俺は普通に笑えてるだろか。

作り笑いだとばれなかったであろうか。



これでいい。

少しでも双葉に罪を償えるなら。

俺は決めたんだ。

"双葉の彼氏になる"

俺は双葉が好きだ。

心に何度も言い聞かせる。









嘘も突き通せば真実になるだろう?



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