「因縁の相手」

著恋凛

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最終章、全面戦争・・・編

28話(145話)「人間失格?」

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勝つと言っても作戦が無いと無理だ。ただただ適当に闘って勝てる相手でもないしな。
ま、ジェームズと闘いながら作を考えるなんて出来はするがあまりいいのが浮かばないだろう。
現在はジェームズと距離を取っている、ジェームズも距離を詰める気配は無い。だから、今がチャンス。普段使わない頭をフル回転させて考える。
結果的には一つの答えが出た。でも、それは人としていかがなものかと思う。
俺は良和の顔を横目で見る。良和も俺の事を横目で見てた。
「なぁー、瑛太。俺一つの作が出来たんだけど。それを言うと引かれるかもしれない。」
良和の作戦はたぶん俺と同じ物だろう。俺たちは考えることも似てるからな。
「うん。俺もたぶん同じ事考えた。てか、それ以外思いつかない。もし、怒られる時とか、天罰が来る時は一緒に罰を受けような。」
仕方ない。俺はそう割り切ることしか出来ない。
「分かった。」
良和は悲しそうな声音で言う。内心不満はあるだろう。もっといい作は無かったのか?とか、俺にもある。でも、今は他の作を考えてる程の有余は無い。
「良和、合わせろよ!」
そう言って俺は一気にジェームズとの距離を詰める。思いっきり地から足を離し、膝を前に出す。まずは膝蹴り。でも、あっさり躱される。ま、それでいいんだけどね!
次は足払い。それも簡単に躱される。なるべくジェームズに攻撃させないように俺は技を繋げる。
腹部に中段回し蹴りをする。すると、ジェームズは結構後ろに飛び下がる。
そろそろかな?
俺は飛び下がったジェームズを追いかけるように前へと足を進める。
俺は最後に思いっきり、飛び後ろ回し蹴りをする。
一回喰らったジェームズはこの技の威力を分かりきってる。だから、絶対に躱す。



俺の予想は当たった。ジェームズはさっき同様後ろに飛び下がる。飛び下がるジェームズの着地地点にはジェームズ自信が殺した一般局員の死体が転がっていた。
人は足場が悪いところに降りると必ずしも転ぶ。
それはジェームズ、超人でも同じ。ジェームズは見事に転んだ。良かった。これで作戦は9割方成功した。
俺は能力で時を止める。しかも力を操って良和も動けるようにする。
俺と良和にはまだ笑顔は無い。そりゃー、生死をかけた闘いだ。そんなの時に笑顔を向けるとこなど無い。
俺は良和に指示を出す。良和は俺の指示どうりに動く。ジェームズが転んだすぐ側に良和は行く。
そして時は動き出す。
ジェームズは急に現れた良和にびっくりしている。良和は能力で腕力を20倍にしてジェームズの頭をぶん殴る。
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