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最終章、全面戦争・・・編
15話(132話)「夕貴の能力/因縁の相手④ 走馬灯」
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「歩希達大丈夫かな?」
私こと波崎夕貴は呟く。
「大丈夫か!」
そう自己完結した。今ちょうど全グループを見送り、何かあった時のために備えている。
「おー居た居た。お前が対能力者撲滅局の首領か。幼過ぎだろ。」
APO本部に繋がってる家から人が出て来る。あの言い草からするにAPOの人間だろう。
私はそちらに身体を向ける。
「おっ!可愛いじゃねーか。殺すのは勿体ないな。」
私はその言葉を聞き笑ってしまう。
「ははっ、あなたが私を殺す?」
「何が可笑しい。ガキだからって調子に乗るな。」
声を荒らげて言ってくる。
そんな中、私は笑い続ける。
「いやいや、調子に乗ってるのはあなたの方でしょ。あなたにこの能力を使うのは勿体ないけど、使ってあげるわ。」
「ガキの能力なんて雑魚同然だろ?そんなんで俺に勝てると思ってるの?」
私は本当にこいつは馬鹿だと思い、私の正体を教える事にした。
「私は○○の能力者、○○○にする能力の使い手よ。」
そう言うとAPOの人間の顔は見る見る青くなって行く。
「なんでこんな女g」
私は遮るように笑顔で言う。
「バイバイ。」
そして私はAPOの人間に掌を向ける。それを閉じる。
「はぁはぁ。15秒ぐらいか?」
痛む腕を押さえながら走る。
奏斗さんの能力を使って、右腕を治している。薬を飲んだお陰か治りが早い。もう骨と血管は繋がった。
「ちょこまかと鬱陶しいなぁー。」
そう言いながら銃弾を飛ばしてくる。
少しでも集中力が落ちたら、また俺の身体に風穴が開くだろう。
だから、俺は動き続ける。
30秒ぐらい経ち、俺の右腕は完全に治った。
俺はまた鞘から刃を抜く。
その時、一瞬ほんの一瞬。刹那の間に穂乃果の拳は俺の眼前まで来ていた。
俺の思考も研ぎ澄まされていた。オーバーオールか・・・・・
一瞬で理解出来た。それと同時に穂乃果の拳が避けれない事も。
死ぬ覚悟で目を瞑る。
走馬灯って本当に見えるんだな。
小中学生の頃快知達とバカやった事も見えたし、どちらかと言うと対能力者撲滅局に入ってからの方が多く見えた。
最初に警視庁に行って夕貴に会った事や選抜テスト、最初の1ヶ月にあった特訓、初任務で拓斗に会った事。それとワハナに行ったり、帰国後に夕貴と誘拐されて監房に閉じ込められた。その時に変なバカ強い博士と闘ったり、谷口と闘って、桜さんが死んだり、後輩が出来たり、それと夕貴に誘拐ごっこされた。
あと、夕貴と料理対決もして、遊びに行ったりもした。
あれ?夕貴との思い出多くね?でも、最後に見るのはあの光景だった。
中学2年の6月26日。
大柄な2人が穂乃果を連れ去った時の穂乃果の手を伸ばして、
「助けてお兄ちゃん。」
と言い光景だった。
私こと波崎夕貴は呟く。
「大丈夫か!」
そう自己完結した。今ちょうど全グループを見送り、何かあった時のために備えている。
「おー居た居た。お前が対能力者撲滅局の首領か。幼過ぎだろ。」
APO本部に繋がってる家から人が出て来る。あの言い草からするにAPOの人間だろう。
私はそちらに身体を向ける。
「おっ!可愛いじゃねーか。殺すのは勿体ないな。」
私はその言葉を聞き笑ってしまう。
「ははっ、あなたが私を殺す?」
「何が可笑しい。ガキだからって調子に乗るな。」
声を荒らげて言ってくる。
そんな中、私は笑い続ける。
「いやいや、調子に乗ってるのはあなたの方でしょ。あなたにこの能力を使うのは勿体ないけど、使ってあげるわ。」
「ガキの能力なんて雑魚同然だろ?そんなんで俺に勝てると思ってるの?」
私は本当にこいつは馬鹿だと思い、私の正体を教える事にした。
「私は○○の能力者、○○○にする能力の使い手よ。」
そう言うとAPOの人間の顔は見る見る青くなって行く。
「なんでこんな女g」
私は遮るように笑顔で言う。
「バイバイ。」
そして私はAPOの人間に掌を向ける。それを閉じる。
「はぁはぁ。15秒ぐらいか?」
痛む腕を押さえながら走る。
奏斗さんの能力を使って、右腕を治している。薬を飲んだお陰か治りが早い。もう骨と血管は繋がった。
「ちょこまかと鬱陶しいなぁー。」
そう言いながら銃弾を飛ばしてくる。
少しでも集中力が落ちたら、また俺の身体に風穴が開くだろう。
だから、俺は動き続ける。
30秒ぐらい経ち、俺の右腕は完全に治った。
俺はまた鞘から刃を抜く。
その時、一瞬ほんの一瞬。刹那の間に穂乃果の拳は俺の眼前まで来ていた。
俺の思考も研ぎ澄まされていた。オーバーオールか・・・・・
一瞬で理解出来た。それと同時に穂乃果の拳が避けれない事も。
死ぬ覚悟で目を瞑る。
走馬灯って本当に見えるんだな。
小中学生の頃快知達とバカやった事も見えたし、どちらかと言うと対能力者撲滅局に入ってからの方が多く見えた。
最初に警視庁に行って夕貴に会った事や選抜テスト、最初の1ヶ月にあった特訓、初任務で拓斗に会った事。それとワハナに行ったり、帰国後に夕貴と誘拐されて監房に閉じ込められた。その時に変なバカ強い博士と闘ったり、谷口と闘って、桜さんが死んだり、後輩が出来たり、それと夕貴に誘拐ごっこされた。
あと、夕貴と料理対決もして、遊びに行ったりもした。
あれ?夕貴との思い出多くね?でも、最後に見るのはあの光景だった。
中学2年の6月26日。
大柄な2人が穂乃果を連れ去った時の穂乃果の手を伸ばして、
「助けてお兄ちゃん。」
と言い光景だった。
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