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7章、夕貴の文化祭編
4話(113話)「ゲームスタート」
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俺はポケットに手を突っ込む。覚えのない紙が俺の手に当たる。
それを取り出し少し乱暴を破き、中身を見る。
やぁやぁ、前村歩希くん。
君の大事な人が誘拐された気分はどうだい?
それでは本題に入ろうか。
これから僕と君の勝負だよ。
今からなぞなぞを出す。その答えの場所に行けばまた新しい手紙が置いてあるよ。
どんどんなぞなぞに正解していき、波崎夕貴を取り戻すことが出来たら君の勝ち。取り戻すことが出来なければ君の負け。
それでは第一問。
本のあいだに毛が生えた場所はどーこだ?
君はバカだけど流石に解けるよね?
解けなきゃ君は絶望する事になるよ!
それじゃ、ゲームスタートだ!
俺は「はぁ」とため息をつく。
流石にこんなの簡単だ。答えは保健室。
すぐさま俺は朝貰った校内地図を取り出し、保健室と書いてある文字を探す。
1階から探して行くとすぐに見つけることが出来た。
1階の東北側か。
さっき闘ったあいつに俺は
「ちょっとお嬢様と遊んで来るわ。
あんたの護衛主に夕貴は俺が見つけるって言っといてくれ。頼んだぞ。」
そう言い残し、3階にいる俺は走って階段を下るのだった。
数分走り、保健室付近まで辿り着いた。
そこは上の階みたく騒がしくなく、俺の足音だけが廊下に響く。
俺は思わず
「この校舎デカすぎだろ。」
と小さく呟く。
だってそうだと思わないか?
結構急いだのにいるのにまだ保健室まで着かない。多分俺が階段を下り初めてから余裕で5分以上経っている。
普通の校舎なら3分あれば余裕だろうに、そう脳内で考えていると保健室の扉が見えてきた。
少し歩くスピードを早めて保健室まで向かう。
そして扉に手をかけ、横にスライドさせる。
中は普通の保健室と同様、包帯やら薬の入った棚に身長計と体重計、今では見なくなった座高計まであった。
そして先生もいた。
先生は若い女の先生で真っ黒な髪が腰ぐらいまであり、The保健室の先生って感じだ。
保健室の扉が開いたことに気づいた保健室の先生はこちらに向きニコッと笑顔を浮かべて
「お怪我ですか?それとも体調が優れないのですか?」
そう聞いてくる。
俺はそれに少しドキッとしてしまったが、すぐにそんな思いを振り払い保健室の先生に聞く。
「すいません、ここに手紙ありませんでしたか?」
保健室の先生は笑顔を崩さずにポケットから手紙を取り出す。
「これですか?」
それは今さっき俺のポケットに入っていた手紙と同じ物だった。
「そうです。」
そう言うと保健室の先生は
「どうぞ。」
と、手紙を渡してくれた。
俺は
「ありがとうございます。」
と、言い手紙を受け取る。
それを取り出し少し乱暴を破き、中身を見る。
やぁやぁ、前村歩希くん。
君の大事な人が誘拐された気分はどうだい?
それでは本題に入ろうか。
これから僕と君の勝負だよ。
今からなぞなぞを出す。その答えの場所に行けばまた新しい手紙が置いてあるよ。
どんどんなぞなぞに正解していき、波崎夕貴を取り戻すことが出来たら君の勝ち。取り戻すことが出来なければ君の負け。
それでは第一問。
本のあいだに毛が生えた場所はどーこだ?
君はバカだけど流石に解けるよね?
解けなきゃ君は絶望する事になるよ!
それじゃ、ゲームスタートだ!
俺は「はぁ」とため息をつく。
流石にこんなの簡単だ。答えは保健室。
すぐさま俺は朝貰った校内地図を取り出し、保健室と書いてある文字を探す。
1階から探して行くとすぐに見つけることが出来た。
1階の東北側か。
さっき闘ったあいつに俺は
「ちょっとお嬢様と遊んで来るわ。
あんたの護衛主に夕貴は俺が見つけるって言っといてくれ。頼んだぞ。」
そう言い残し、3階にいる俺は走って階段を下るのだった。
数分走り、保健室付近まで辿り着いた。
そこは上の階みたく騒がしくなく、俺の足音だけが廊下に響く。
俺は思わず
「この校舎デカすぎだろ。」
と小さく呟く。
だってそうだと思わないか?
結構急いだのにいるのにまだ保健室まで着かない。多分俺が階段を下り初めてから余裕で5分以上経っている。
普通の校舎なら3分あれば余裕だろうに、そう脳内で考えていると保健室の扉が見えてきた。
少し歩くスピードを早めて保健室まで向かう。
そして扉に手をかけ、横にスライドさせる。
中は普通の保健室と同様、包帯やら薬の入った棚に身長計と体重計、今では見なくなった座高計まであった。
そして先生もいた。
先生は若い女の先生で真っ黒な髪が腰ぐらいまであり、The保健室の先生って感じだ。
保健室の扉が開いたことに気づいた保健室の先生はこちらに向きニコッと笑顔を浮かべて
「お怪我ですか?それとも体調が優れないのですか?」
そう聞いてくる。
俺はそれに少しドキッとしてしまったが、すぐにそんな思いを振り払い保健室の先生に聞く。
「すいません、ここに手紙ありませんでしたか?」
保健室の先生は笑顔を崩さずにポケットから手紙を取り出す。
「これですか?」
それは今さっき俺のポケットに入っていた手紙と同じ物だった。
「そうです。」
そう言うと保健室の先生は
「どうぞ。」
と、手紙を渡してくれた。
俺は
「ありがとうございます。」
と、言い手紙を受け取る。
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