「因縁の相手」

著恋凛

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6章、後輩!?初任務お守り編

6話(105話)「鬼畜設定」

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「はぁ。」
と、俺はため息を一度つく。
「夕貴はなにやってんの?」
「見ての通り、学校から仕事に行くところ。」
そう言ってクルッとその場で一回転した。
「ご苦労なこったな。」
「最近はほぼ毎日学校に行けて楽しいわよ。」
満面の笑みで言ってくる。
「そうか。それじゃ、ガンバ。」
そして俺は歩きだそうとしたら、夕貴に腕を掴まれた。
「どったの?」
「歩希、今日は大事な会議があるってLINEしたでしょ。」
俺は少し記憶を思い返す。
あったわ。
「あぁーあ、あったな。それじゃ行くか。」
雑談しながら警視庁本部に行った。



「それじゃ、着替えてくるからちょっと待ってて。」
そう言い残し、夕貴は会議室から出て行き、俺は取り残された。
会議って何やるのかなと思いながら近くのイスに座る。
「なんで俺しか居ないの?」
そう呟き、適当に時間を潰す。


数分経ち、夕貴が仕事服に着替えて戻ってきた。
「お待たせ。」
「なんで俺一人?」
「だって今日は二人だし。」
二人で会議って意味ある?と、思いながら聞く。
「で、会議って何やるの?」
「初任務のよ。」
「なら、なんであいつら呼ばないの?」
「歩希は初任務の時に呼ばれた?」
俺の記憶の中にはなかったので首を横に振る。
「そう言うこと。」
「そんで何するの?」
俺がそう聞くと、紙を3枚程渡して来た。
「これが初任務の相手よ。」
俺は渡して来た紙を見る。
「これ強いか?」
「歩希が一人で圧倒出来るぐらいね。」
「それじゃ意味無いじゃん。」
「そうね。」そう一言置いてから言葉を続ける夕貴。
「これは新人のための物だから。だから、歩希には能力無しで闘ってもらいます。それでも、歩希は勝つ。そんなのわかってるから、戦闘不能にする最後の一撃はあの3人の誰かにやらせること。」 
うわ。何その鬼畜設定。
「分かった。」
「もう作戦とか決まってるの?」
聞かれたので俺は頭で考えてることを言う。
「俺と駿が接近戦で大輝さんが後方で援護、琴美さんは能力を聞き忘れたから何とも言えないけど。」
「ま、オーソドックスね。でも、琴美の能力はちょっと特殊でね、生かすも殺すも歩希の作戦次第ね。ま、殺したとしても勝てると思うけど。」
俺は気になり聞いた。
「どんな能力?」
そしたら夕貴は腕時計を見た。
「本人に聞いた方がいいわよ。まだ時間的に間に合うわ。行ってきなさい。」
そして俺は
「それじゃ、またな。」
そう言い残して俺は会議室を出た。
そして地下3階に向かう。


ちょうど美琴さんが帰るところだった。
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